コレが無料なんて信じられない… 熊本県菊池市の図書館がスゴすぎる
もう引っ越したくなるレベル…熊本県菊池市の図書館はスゴい
本や学習が好きな人なら、自宅の近くにある図書館にはきっと定期的に通っているはず。
しかし、だいたいの地域では図書館といえば少し古びた印象で、本を読む以外の環境が整っていないこともしばしば。
■菊池市生涯学習センター『KiCROSS』
だが、そんなイメージとはかけ離れた、物凄い図書館のある生涯学習センター『KiCROSS』が熊本県菊池市に昨年11月オープンした。
いったい菊池市の図書館はどれほどスゴいのか? 入り口から新築なだけありかなりハイテクな感じだが、詳しく説明しよう。
■先進的すぎる図書館
中に入りまず感じるのは、東京都心の大型本屋かと思うぐらい本の品揃えが多く、そのジャンルはマンガから小説、歴史書まで多岐にわたる。
また、タッチパッドでジャンルやタイトルから本の検索もできるため、種類が多くても本がどこにあるかすぐにわかるのだ。
また、品ぞろえだけでなくインテリアもオシャレ。菊池に生息するホタルをイメージした照明や、菊池市に流れる川のように作った本棚、木目が暖かい机など、どれも見ているだけで落ち着くものばかり。
しらべぇ取材班が訪れたときも多くの人たちが学習したり読書をしていたが、コンセント付きの机もあり、パソコンを使うことも可能。
また、Wi-Fiも完備しているのでネット環境もバッチリ。誰でもどっぷり学べる環境が、菊池市の図書館にはある。
■お母さんと子供に優しい『こどもとしょしつ』
また、菊池市の図書館を使うことができるのは学生や大人だけではない。まだ本が読めない幼児や、お母さんでも安心して利用可能なのだ。
子供用のこどもとしょしつコーナーは靴を脱いで入る仕様で、英語の絵本や子供向けの教育書まで取り揃えられている。
また、お母さんのために育児や婦人誌もあり、子供が絵本を読んでいるときに雑誌を楽しむこともできる。
さらに幼児が遊ぶスペースにはホットカーペットが敷かれており、底冷えすることもない。あまりに至れり尽くせりな環境で、他の地域に住むお母さんはここに通えるママがうらやましいと思ってしまうはず。
■面白い試み『図書通帳』
また、面白い試みとしては菊池市立図書館には小中学生は無料で作成できる『図書通帳』というシステムがあり、端末で自分の読んだ本を記録していくことができる。
そこには読んだ本のタイトルだけでなく金額も記載されるので、どれだけ無料で本が読めたかもわかる。子供の学習記録だけでなく、親は家計がどれだけ助けられているのか地味に理解できるのも楽しい。
■菊池市は熊本県で初めて教科書が作られた市
ちなみに、菊池市は熊本県で初めて教科書が作られたことでも知られている、学びの文化もある街。
現市長の江頭実氏が2013年に初当選してから「住みたい田舎ランキング」子育て世代部門全国9位を獲得するなど、子育て世代にも人気のある市になってきているのだ。
また、図書館とは関係ないが菊池市では小中学生の医療費も無料で、全小学校に空調も完備されている。もうこの話を聞いただけで、菊池市に引っ越したいパパママもいるのではないだろうか。
■生涯学習センターも設備充実
図書館のある生涯学習センター2階は調理実習室や視聴覚室などがあり、どこも冷暖房費やガス代を抜くと1時間100円で利用可能。
子育てや教育で一歩前を行く菊池市、菊池渓谷など美しい観光スポットもあるが、子育て世代にはぜひ生涯学習センターも訪れてみてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)