東グータ停戦決議案、ロシアの反対で採決できず 安保理

2018.02.23 Fri posted at 11:51 JST

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(CNN) シリア政権が空爆を続けるダマスカス郊外の反体制派支配地域東グータの惨状を巡り、国連安全保障理事会で22日に会合が開かれた。米国は、東グータの停戦決議案をロシアが阻んでいるとして非難した。

米国のカリー国連副大使はこの日の会合で、停戦決議案について「この場で今すぐ」採決を行うべきだと訴えた。

決議案はスウェーデンとクウェートが21日に提出。救援物資を届けて負傷者などを避難させるため、30日の停戦を呼びかけた。

しかし安保理で停戦決議案についての採決が行われるかどうかは見通せない状況にある。

スウェーデンのスクーグ国連大使は、「もし採択されれば、この決議案は、シリアの民間人が置かれた状況を変えさせるための決定的かつ有意義な行動に結びつく。国連部隊と救助班は出発準備が整っている」と演説し、22日か23日に採決が行われることを望むと付け加えた。

これに対してロシアのネベンジャ国連大使は、全ての関係者が停戦に従うかどうかは疑問だとして、決議案に反対を表明した。ロシアは安保理の常任理事国として、決議案に対して拒否権を行使できる。

ロシアを後ろ盾とするシリア政府は、18日以来、東グータに対する砲撃を激化させ、シリア人権監視団(本部・英国)によれば、300人以上が死亡、1745人が負傷した。

シリア国営メディアは、シリア反体制派が報復としてダマスカスを砲撃し、少なくとも13人が死亡、数十人が負傷したと伝えている。

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