昨年、大人気の安価万年筆カクノから、透明ボディの商品が発売され話題・人気となりました。
スケルトン万年筆は、中に入れたインクの色合いを楽しめるのが最大の魅力ですね。私も例に漏れず、スケルトンカクノを購入していますし、他にもいくつかスケルトンの万年筆を持っています。
でも、せっかくスケルトンボディでもコンバーターを入れると透明度が損なわれてしまうのがちょっと残念。
そこでご紹介したいのがワンチャーの『クリスタル万年筆』です。
他に類を見ない抜群の透明度。それだけでなく、様々な魅力を兼ね備え、かつ比較的お値段も安い!ファースト万年筆としても良いのでは…?
早速ご紹介していきます!
ワンチャーのオリジナル万年筆「クリスタル万年筆」レビュー
今回ご紹介するのはこの万年筆!
私、どちらかというと万年筆は集めて楽しむよりも愛着あるものを長く使うことに喜びを感じるんです。
ので、そんなに頻繁に万年筆は買わないんですよね。
そんな私が久しぶりに新しい万年筆を手にしました!
高品質アクリルレジンによる透明度抜群のボディ
ではさっそく開封していきたいと思います。
△こちらがパッケージ。「Own it , Proud of it.」。いいですね。持っていることそれ自体が誇りになる、それが万年筆の魅力のひとつ。
△パッケージをくるりとひっくり返すと本体が見えてきました。
△開封。
△クリスタル万年筆は全部で5種類のカラーバリエーションが用意されています。
- インディゴサファイア
- ファイアオパール
- スモーキークォーツ
- エメラルド
- ライトスモークトパーズ
今回私がレビューするのはファイアオパール。ついつい青や緑の万年筆を選びがちなので、今回あえてオレンジの万年筆をセレクトしました。
△こちらがファイアオパール。明るいオレンジが特徴的ですね。中にコンバーターが入っています。後ほど説明しますが、このクリスタル万年筆はコンバーターを使ってインクを吸入する以外の使い方もできるんです。
△キャップ部分は黒。ボディが透明なので、このキャップの黒でキュッと全体が締まります。
△天冠部分にもオレンジがあしらわれています。クリップはシンプルな形状です。
△ボディのお尻部分。シュッと先が尖った形状になっているのも特徴です。
△ボディ自体は円柱型、透明度の高い素材で作られています。
3種類の吸入機構
△分解し、中のコンバーターを取り出しました。
カートリッジ式としても、コンバーター式としても使えます。これはまぁ普通ですね。冒頭にも記載しましたが、せっかくクリスタルボディなので、なかのコンバーターがその透明感を邪魔してしまうのは残念。
そこで、このクリスタル万年筆に採用されているのが『アイドロッパー方式』。
△本体のほかにこのようなスポイトが付属しています。これを使ってインクを吸入することができるのです。
アイドロッパー方式
△付属のスポイトを使ってインク瓶からインクを吸い上げます。
△ボディにインクを注ぎます。
△インクを入れ終えたら首軸部分を装着すればOK。ボディ部分全体をつかってたっぷりとインクを入れることができます。コンバーターを使うよりもなんと10倍近いインクを貯蔵できるそうです。
△透明のボディをインクが染めます。インクの色自体がボディ色を作り上げる。大変美しい。
△少しインク量を減らしてみました。入れたのはオレンジ色のインクで比較的濃く色が出ていますが、パイロットの色彩雫など少し明るい色合いのインクを入れるとさらに透明感を楽しめると思います。
首軸部分にはゴムのパッキンが装着されており、インク漏れもありません。
スチールニブ、Fでもやや太めの印象
△私が使用しているのはFサイズですが、国産万年筆のFと比較するとやや太い印象です。
スチール製なので硬めですが、インクフローが良いので、書き心地はカリカリとヌルヌルの中間くらいの印象でしょうか。
キャップ部分はバネ付きでしっかりと密封。ペン先が乾くのを防いでくれます。このバネがなかなか強力。少し押し込みながら回してキャップを締めます。
新バリエーション『リュウコウ(流光)』も発売
クリスタル万年筆の新バージョン『リュウコウ』も発売されています。
ご紹介したクリスタル万年筆と大きく違うのは、尻軸部分が尖っておらずフラット、キャップが黒ではない、クリップ部分がボール式でポケット等の生地を傷めない、というような点でしょうか。
形状がかなり変わっているので、このあたりは好みで選んでよさそうです。
こちらはまだAmazonなどでは見当たらなかったので公式サイトをチェックしてみてください。
トリまとめ
インク色を楽しみたいという万年筆ユーザーにはぴったりの万年筆です。お値段もお手頃ですし、大容量でインク切れの心配も少なく、実用性も高い。
アイドロッパー式はインク交換時に手に汚れが付着することも少なく、効率よくインクの吸入ができて良いですね。
もちろんコンバーターで使うこともできますが、せっかく透明ボディなのでコンバーターなしで存分にインクを楽しむのがオススメ。
ファースト万年筆としても、2本目としてもおすすめしたい万年筆です。
ぜひチェックしてみてくださいね!
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