あの生放送からの346日間、私は毎日SMAPのことを考えていた。
今思えばSMAPがいなくなると知った瞬間から、本当はどこか臆病になっていた。
未来を語ることを恐れるようになった。
それはもうSMAPが行き先を指し示してくれない、そんな不安と孤独の中に閉じ込められていたからだ。
だけどこの2016年、画面の向こうのSMAPが言葉を失っていく中で、私はSMAPを好きになってから一番強く、ファンというもう一人の隣人の存在をすごくそばに感じた。
いつもそれまでの私たちは、SMAPを介してテレビやコンサート会場ですれ違うだけだった。
しかしそれぞれの場所で迎えたあの日から、CDを買ったり、署名に参加したり、ベストアルバムに投票したり、新聞広告にメッセージを寄せたり、一人一人が自分の思う行動やその言葉で、笑顔を失ったアイドルの進む道をもがきながらも照らし出そうとしていた。
夢を見ることは無価値なんかじゃない。
明日を恐れていた私にそう教えてくれたのは、この同じ世界のどこかに生きる、顔も知らぬファンたちだ。
そしてファンに勇気を与えてくれたものこそ、やはりSMAPが必死に駆け抜けてきた、その全ての年月だったのだ。
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