SKY-HI(日高光啓)オフィシャルブログ「SKY'sTHE LIMIT」Powered by Ameba

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テーマ:
まずは自分の大きなニュースとして、MARVELの新しい映画
「ブラックパンサー」のCMでラップをさせてもらってて
こちらこちらです。

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公開前から出てる情報の時点でめちゃくちゃ気になってたし、実際試写会で見させてもらったけど本当に素晴らしい、「今の時代に一番必要な、そして今の時代に一番楽しめる映画」だったのでそこらへんもめちゃくちゃ書きたいんだけど、公開が始まった3.1以降にしようかなと思ってます。

あと同じく3.1から始まるツアーが、それはそれは史上最強の出来で、フルバンドもダンサーもスタッフも今までの一つ上の手応えを感じてくれている(気がする)ので、たくさんたくさん話をしたいな。。。

と思ったので、それらブログを書く前に、最近のニュースを見て気になってた事をブログに残しとこうと思っての今回です。

岡崎体育氏のファンクラブにて、「より多くのペイをしてくれてる人により多くのサービスを」という試みがあった件に対して、「ファンを金ヅルとして見てる!」みたいな声を上げる人がいたとかいないとか。

で、合ってるよね?俺の認識がそもそも違ったらマジでごめんなさい案件なんですが、

どうしてもそこに首を突っ込みたくなって。

というのも、

・音楽に限らず、全ての活動、そしてほぼ全ての人間としての行動にお金がかかるということ忘れられてないかな。

・「お金を払う人が良いファンで、払わない人が良くないファン」なのかどうかみたいな話が出る時点で、「お金」そのものに対しての考え方がなんかおかしくないかな。

みたいに思ったのが大きく、自分や全てのミュージシャン、そしてそれ以上に、これから音楽を志す人にとって無関係じゃないと思ったからですね。


まず、ミュージシャンの活動…
曲を作る(人に何かしらを依頼する場合はさらに)
ビデオを作る
ツアーを回る
といった行動には、どんな小さな規模でもまぁ結構びっくりするくらいのお金がかかる。

音楽を売ったり、グッズを売ったりして出た利益がそれらを上回ったらそれで生活をする、、、やっと皆と同じように家賃を払ったりご飯を食べたり出来るのだ。

で、それが満足に行かない人も多いので、そういう人はバイトしたり働きながら頑張ってたりする。


アメリカなんかでは、もうミュージシャンは音楽を売る以外の収入源を作っていて、自分のサイトでグッズが売られてるのなんて当たり前だし、あと有名な人は有名力がハンパじゃないので広告料もすんごい。

から、チャンスザラッパー なんかはもうCDとか出してない。ストリーミング配信とフリーダウンロードだけでグラミー賞まで取って世界一になってしまった。

特にラッパーの多くはビジネスマンとしても優秀な人が多く、音楽と全く関係ないビジネスで世界の長者ランクに名を連ねたりしている。

一方の日本はと言うと、
ぶっちゃけ未だにCDの売り上げが占める割合がかなりデカい。

それには理由があって、まず、CDは、配信やストリーミングに比べて利益がとても大きいのだ。

「ストリーミング以降音楽ビジネスに変化が…」
とは良く言われるけれど、
少し考えるとわかることで、

アメリカやヨーロッパ、最近だと韓国のアーティストなんかは世界中で聴かれている為、ストリーミングの1再生だと僅かな売り上げでも積み重ねて莫大な金額になるけれど、日本の音楽はほぼ日本人しか聴かないので、

ワンオクやKOHH、ベイビーメタルみたく世界をフィールドに闘う一部アーティストを除いて、殆どのアーティストが未だにCDの売り上げから、

「曲を作る(スタジオに入る、エンジニアを雇うetc)」
「ビデオを撮る」
と言った制作費を出しているのだ。

日本は世界でも珍しくCDがまだギリギリビジネスで成り立つ為、

そして基本的には変化を好まない国民性の為か、

その風潮はまだ続きそうだ。僕もCDもアナログも好きで未だに買うからそれに関しては特にいいも悪いもないです。

ちなみに、僕も去年末に配信限定のアルバムを作って、オリコン調べではその週もっとも売れていたのだけれど(マジで本当にありがとうございます。)、それでもMVに充分な予算は割けなかったですね。

僕はAAAというグループもやっているけれど、
ソロ活動ってわけじゃなく、別契約…スタッフというより会社がもう違って、完全に別なので、グループから予算を流したりもできないので、正直去年CDで出して(有難い事にそこそこ売れた)OLIVEとかに収録されてる曲に比べると、めっちゃ安い金額です。半分とかのレベルじゃないです。まぁ、予算つぎ込めば良いビデオになるって訳ではないんだけどね。


…あ、ちなみにベストカタリストというアルバムが3/21に出ます。CDも出ますし、それを見込んでしっかりMVを撮ってしまったので買ってもらえるとマジで助かります(宣伝)


そんな訳で、今ミュージシャン、アーティストが音楽以外の形で収入源を探すことは、自分の生活の為以上に、まず「音楽を作る」為に必要なことなんですね。


ただ前述した様に、日本ではその仕組みはほぼ無い!のだ。

クラウドファンディングや仮想通貨の使い方が一般的になったりしたらまた違うと思うんだけど、

そのどれもが浸透してるとは言いづらく、音楽を今後もやっていきたい特に若い人は、皆試行錯誤してると思います。

その中で、テイラースウィフトのファンクラブなんかを参考にしたらしい岡崎体育氏のファンクラブなんかは、

自分の活動からお金を産んで、ずっと音楽を作ってファンを喜ばせていく、という、そもそものミュージシャンの行動原理としてめっちゃ正しい!と思うわけで。


一方の僕は、色々計算した上で、まだ有料サービスをやっておらず、チケットが優先して手に入るのも無料のメルマガ会員だったりするので、相反するスタンスかの様に思った人がいるみたいなんだけど、


いやいやいや!岡崎体育氏だって別に拝金主義でそうしたんじゃないじゃんこれ!

と思うわけです。

ファンの気持ち、応援する「気持ち」に貴賎は無いし、
たくさんお金を使ってる人がエライ、とかそういう事ではなく、

ただ事実として、中世のヨーロッパではお金持ちがパトロンとして直接支払うお金がアーティストの活動を支えていた様に、

CD買ったりグッズ買ったりしてたくさんお金を払ってくれた人は、それだけ「活動が続く様にサポート」してくれているのだから、そこに「ありがとうございます」と、手厚くお礼をしたい、という事でしょうきっと。

なんとなく今回の件は、

日本古来の
「節約は善」「お金の話をするのは卑しい事」
みたいな観念によるものの気もしていて。

もちろん、「武士は食わねど高楊枝」みたいなのって超カッコいいっていうか美徳だなーって思うんだけど、

「あんまり現代と適してないよ!」
とも思うわけです。

そういえば、少し話逸れるけど、最近ストリーミングというかリスナーの音楽の聴き方についてインタビューを取ったら、

話がまさかの「違法アプリで音楽を聴くことの是非」まで飛んでしまっていたのを見たのだけど、

俺はそこには言及するつもりないです。

もちろん、「あんなもん無くなってくれマジで」とは思うし、同じく無料で漫画を読まれて今悲惨な状況にある漫画家さんの悲痛な叫びとか聞くと辛くはなるけど、多分あれって無くならないし、

それに対して「やめてくれ!」とただ良心に訴えるだけなのって無益ですから。

それよりも「そんな時代ですけどどうやって生きましょうか」と考えることの方が建設的に思うので。

抗議する時があるとしたら、

前述したチャンスザラッパーは、ダフ屋(日本でもチケットの転売業者がたくさんいるけれど)が買って高額で売ってる自分のチケットを全部自費で買い占め、それをファンに再び正規価格で売った、というニュースがあったけど、

そんな風に自分の行動として異を唱えられないと、なんっつーか、ね。

うん、結果、そういう対処が出来るレベルまで有名になって、お金を稼いだ上で頑張りたいですよね。

あと、そのタイミングで「堂々と「違法アプリの◯◯で聴いてます」と本人に言えてしまう問題」もあって、
あれって、「オタクのパン屋さんのパン凄い好きなんで良く万引きさせてもらってます。ほんとおいしいです!」と本人に言ってしまってるのに近いので、そりゃ思う所はあるけれど、それの一番の問題は、使ってる子達に悪いことしてる意識がないって事なんですよね。

それはもう、使ってる子が悪いっていうより、教育が悪いよ!と思ってしまうわけで。

「お金」に対しての考え方をちゃんと教育する風潮が無いのが悪いと思っています。


お金なんて、持ってるだけだと何の価値もなくて、使った時に初めて価値を生み出す物だから、

少し大雑把に言うと、

例えば1000円で曲を買ったとして、

「曲を聴きたくて、自分の持っているお金の内から1000円を失ってしまった」
と考えるより、
「自分の持っていた1000円を、このミュージシャンのこの曲に変えた!」
という考え方の方がお金の使い方としては正しいように思います。

そしてその使い道として少しでも優れたものであれるようにミュージシャンは頑張る、という。

そうやって経済が回っていくのでは、という私見です。

お金って、もらったりすると嬉しいと思うけれど、使う事も本当は幸せなんだよ、というのは言っておきたいところ!

なので、何言いたいか一個にまとめろって言われたら、

「お金は大事」とはよく言うけれど、
「なにをするにもお金がかかる」
というよりは、
「お金は使い方によって何にでもなれる」
から大事なのでは。と言う事だろうか。

そう考えると、岡崎体育氏のファンクラブのシステムは、

「好きなミュージシャンを応援していて、欲しいCDやグッズを買ったら、ついでに嬉しいサービスまで付いてきた」という、物凄くファン想いな行動に思えるのだけれどなぁ。

ちなみに、岡崎体育氏の件は、ブログを書くきっかけになったのは確かだけど、騒動に関してめっちゃ詳しいわけでは無いので、そもそもの論点がなんか違ったらごめんなさい。


さて、ここまで読んで、
「お金の話なんて夢がない」
と思ったそこのあなた、

岡崎体育氏みたいに、お金を産み出す方法…ファンに新しい使い道を見つけさせて、自分の活動を活性化させる方法がちゃんと形になっていったら、

若いアーティストはバイトをやめてもっと音楽に集中出来るかもしれない。

色んな方面に才能のある人が、ミュージシャンを志して凄い曲を作るかもしれない。

ファンの人が今まで思ってもなかった嬉しいサービスが現れるかもしれない。

むしろ夢だらけだよ!



それでもミュージシャンがブログでお金に纏わる話をするってのもどうかとは俺も思うんだけど、

それ以上に、なんかこの「ズレ」みたいなのは確実に若いミュージシャンの未来を阻むと思ったし、

俺は拝金主義どころか、お金がからんでおかしくなる人をたくさん見た結果若干「アンチお金」みたいな所もあるので、

お金以上に大切な物をたくさん知ってる大人として、お金の考え方に対して一石を投じてみたのでした。


…何回今回のブログでお金って言ったんや。。。

では、またすぐにツアーの話とかするので、すぐに会いましょう。

締めます!


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