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本白根山「噴火の地震動が全国に伝わっていた!」防災科技研

 今月23日の本白根山の噴火について、防災科学技術研究所(NIED)は火山灰の調査から、地下水がマグマで熱せられて噴き出した「水蒸気爆発」の可能性が高いと結論づけた。さらに噴火に伴って発生したとみられる地震動が、日本全国の広い範囲に伝わっていくようすを明らかにした。

 

 気象庁によると、噴火があった当日に発生した火山性地震の数は639回、きのうは23回、火山性微動は午前10時台と午後2時台にそれぞれ2回ずつ、継続時間は最長で4分程度観測されている。

 

 防災科学技術研究所と産業技術総合研究所のチームは、現地で23日に回収した火山噴出物を分析。その結果、マグマの成分は見つからず、大半はもともと山の地層にあった粒子が噴出したものだと判明したことから、今回の噴火は水蒸気噴火であった可能性が高いと発表した。

 

 さらに、全国の地震観測網の記録を調べたところ、噴火があった23日午前10時ごろ、数十秒の長い周期を持つ地震動が草津白根山付近から全国に広がっていた事実が確認された。地震動は、午前10時ごろと、その2分後に発生しており、後で発生した地震動の振幅は3倍ほど大きかったという。

 

 NIEDによると、周期が長い地震動は、人が揺れを感じるような大きなものではないが、噴火のプロセスを強く反映しているために、火山噴火のメカニズムの解明につながると期待されている。

 

■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」でも随時更新しています。

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