別名「鍋こわし」! 北海道の冬の幸福「カジカ鍋」がこれほどまでに旨いとは…!巣鴨「アラキ」が北海道感溢れる天国だった

北海道の冬の鍋といえば忘れてはならないのが「カジカ鍋」です。別名「鍋こわし」といわれる「カジカ」。あまりの美味しさに箸でつつき過ぎてしまい、鍋を壊してしまう程だ!ということから別名がつきました。東京でこのカジカ鍋をいただける数少ないお店が巣鴨にある「アラキ」(東京都豊島区巣鴨4-24-9)さんです。カジカ鍋、ほっけ、にしん、ルイベ、いくら…北海道直送料理がてんこ盛りの、北海道でできているようなお店です。ぜひ冬のご馳走「カジカ鍋」を召し上がってください。(巣鴨のグルメ居酒屋

別名「鍋こわし」! 北海道の冬の幸福「カジカ鍋」がこれほどまでに旨いとは…!巣鴨「アラキ」が北海道感溢れる天国だった

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こんにちは、ライターのみやけです。 

 

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東京にも大雪が積もった日の翌日、私は巣鴨に来ておりました。巣鴨駅から駅徒歩10分、住宅街に紛れた場所に北海道直送料理 アラキ」はあります。

 

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今回の一番の目当ては「カジカ鍋」。冬の時期に北海道で獲れるカジカを使った鍋のことなんですが、都内でカジカ鍋が食べられる場所は数少ない・・・ということで、寒い日に、より寒い地域の温かいものを食べてあったまろう!という粋な作戦です。

ちなみにカジカには、あまりの美味しさに箸でつつき過ぎてしまい、鍋を壊してしまう程だ!ということから、「鍋こわし」なんて別名もついているとのこと。(なんて素敵な!)

  

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店内はこんな感じ。この雰囲気、一瞬で「好き」なやつです。座敷でゆっくり落ち着けるやつ・・・!

 

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思いっきり北海道なメニュー が最高すぎる。全部頼みたい。

 

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箸袋もすてき

 

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お通しはもみじおろしでさっぱり

 

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寒い日に、暖かい室内でキンキンに冷えたビール、最高です。

 

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 カウンターに魅力的なものを発見。自家製の梅酒を頼みました。

 

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それで出てきたのがコレ! ロックを頼んだのに、コップなみなみに注いでくれます。この梅酒が、信じられない程にフルーティ。お砂糖の甘さだけでなく、しっかりと梅の甘さも感じられて一杯の満足感が高いです。美味しい!

梅もゴロリとのっていて、一口かじるとものすごくお酒感の強い梅になっています。

 

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真っ先に頼んだのが、鮭のルイベ。新鮮な状態で鮭を冷凍したものを、半解凍の状態でいただきます。こうすることによって、寄生虫の心配もなく、徐々に柔らかくなっていく様を楽しみながら食べられるという・・・最高の先人の知恵ですね!

 

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醤油をつけると一気にじゅわっと解凍がすすむのも、美しい

ルイベ、最高・・・!!

こんな繊細な食べ物、あって良いのかしら。と思わずため息が出てしまう味わいです。脂がすごくのっているのに、冷凍されているからそれがくどくなく、すっと舌の上に広がります。

 

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ルイベって時間の経過も楽しめるのが最高!

 

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イカの塩辛も頼みました。てろてろ光って、美しい。日本酒でちびちびいきたい。

 

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カウンター側には焼き場があり、これもまた最高なんですよね・・・!この暖かな熱が、しっかり「アラキ」という居酒屋にマッチしている。

 

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そしてご主人がかっこいい

 

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幸せそうなじゃがいもとおにぎり

 

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そこで出てきたのが、じゃがバターです。茹でたり蒸したりではなく、じっくりと焼き上げられたじゃがいも美味しくないわけがない。

 

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そのまま食べてももちろん美味しかったのですが、二口めから先ほど頼んだイカの塩辛をON!!

これがめちゃくちゃ美味しい。小学生の頃に美味しんぼで見てから、この組み合わせにハマっています。ほっくほくのじゃがいもにイカの塩辛のまろやかさ、それを全てコーティングするように艶やかなバター・・・あ〜〜もう最高だ〜〜〜〜!!

 

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「焼きおにぎりも美味いよ。撮る?」と声をかけてくださった常連さんたち。北海道から来た親戚の方もいらっしゃって、同行者(姉)と意気投合。

 

「この店は間違いない!」と太鼓判をいただきました。こういったあたたかな会話が生まれるお店に、ハズレってないよなあ・・・。

 

と、まったり気分でいると、本日のお目当てがドーン!!

 

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カジカ鍋です!!! (こちらは2人前)

机の下にガス栓があり、直接コンロにつなぐことができます。

 

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見てくださいこのつやっつや・・・!!

ぶつ切りのカジカの上に鮮やかなオレンジ色の肝。どんな味が出るんだろう?とドキドキしてしまいます。

  

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強火で煮立てていくと、ふつふつと下のスープが泡となり沸いてきます。ここで注意なのが、決してアクが出ているわけではないので、絶対に取らないこと!放置!

これは全部うまみなので、じっくり待ちましょう。

 

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スープは白味噌仕立て。これくらいになってくると良い香りが立ち上ってきます。もう少し我慢して、肝が白くなってきた程度で、下の野菜とカジカを混ぜていきます。

 

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春菊・白菜・ネギ・豆腐・そしてキノコ。具沢山の野菜はスープをしっかりと吸ってくたくたになっています。

 

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いざ、いただきます。

 

・・・コクがすごい!の一言に尽きます。肝と身のうまみが染み出して、そのスープであったまる・・・!!今までピンとこなかった「こっくり」という表現が理解できた気がしました。

 

カジカは骨が多いので、食べるときに注意が必要です。身はしまっているところもあり、エラの部分はぷるぷるしていたり。山形で食べられる、どんがら汁(寒鱈汁)に似ているような。

野菜もしみしみ、とにかくそれぞれの味が濃くて、素晴らしく美味しい・・・

 

ママ曰く「みんな美味しくてスープ飲み過ぎちゃって、雑炊にするとき足りなくなるのよ」とのこと。

飲み干したくなる気持ちもわからんでもない、それくらい味が凝縮されたスープなんです。しかし、雑炊は外せない! 

 

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というわけで雑炊へ移行します。「バター入れていい?」とさらっと言われて、さらっとOKしたのですが・・・雑炊にバター!?

 

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バターひとかけを雑炊の上にポン。味噌仕立ての雑炊にバターとは初めての経験です。

 

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見た目は普通の雑炊だ

 

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バター×味噌味雑炊。これ、美味しいです。こんな高級感のある雑炊私初めて・・・!

そういえば味噌ラーメンにもバターを入れるよなあ・・・と思いつつ。北海道民はこうやって食べることが多いのでしょうか?

 

このカジカ鍋は冬の11月〜3月が旬。 入荷の関係で、事前の予約は必須です! 身体の芯からあったまるし、かつかなり美味しいので、是非今のうちに、最後の雑炊まで楽しんでください。

 

 

・・・と、ここで終わりではありません。ここアラキで〆に是非食べていただきたいのが

 

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じゃん!!こちらのいくら丼です!!! 

 

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キラキラだ・・・キラキラしています・・・どのアングルから撮っても白米が見えないくらい、みっちりといくらで埋め尽くされています。 

 

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ご飯もたっぷり。雑炊もがっつり食べたし、3人で食べきれるか不安になって来ました。

 

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「いくら丼やばいうまい」の大合唱

自家製のいくらのしょうゆ漬けは変にべちゃっとすることなく、プチプチで、漬かり具合も最高で、こんな〆があって良いのか?罪では?と頭を抱えてしまいます。

雑炊もたらふく食べて結構お腹がいっぱいになっていたはずなのに、あまりに美味しすぎてぱくぱく食べてしまいます。

  

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最後のお茶のサービスも嬉しい・・・

いや、幸せすぎました。まさにこの空間に北海道の美味いものがぐっと詰め込まれています。

創業46年目という「アラキ」、かなり落ち着く店内、きさくな常連さん。この雰囲気をずっと守り続けて、この味があるのだなと実感しました。

 

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ご主人も、お店全体が最高の店でした

 

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日ハムのあの有名選手、北海道にゆかりのある方々も多く訪れる店です

普段降りない巣鴨という地。この店のためだけに来る価値はあります。取材抜きにして、絶対にまた訪れたいお店です。ごちそうさまでした!

 

紹介したお店

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。 

 

 

 

著者プロフィール

みやけ(@a_komotomo)

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食べることと散歩が好きな平成4年生まれ。無職になりました。

阿古本という名前で絵を描いていたりもします。

ツイッター:https://twitter.com/a_komotomo

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