「ECBが債券売る日」を投資家が早くも心配-購入終了もまだなのに

  • フィンランドの大手年金基金、ECBが放出する債券は買わない
  • ECBはまだ債券を購入している段階、売り始める時期への言及ない

欧州中央銀行(ECB)が債券購入プログラムを巻き戻すのはまだまだ先のことに思われるが、一部の投資家は早くも心配している。

  フィンランドの民間年金基金で最大手、イルマリネン・ミューチュアル・ペンション・インシュランスの最高投資責任者、ミッコ・ムルスラ氏は、ECBが量的緩和(QE)を反転させ始め、保有債券を売ろうとしても自分は買わないと言う。

  同氏はヘルシンキでのインタビューで、投資家は「ECBが現在の状況からどうやって脱却するのかを懸念している。ECBがバランスシートに抱える債券を売ろうと思ったときに誰が買うのだろうか。この水準で当社が買いを入れることなど考えられない」と語った。

  ECBはまだ債券を購入している段階。一部当局者は今年中に終了する可能性を示唆している。保有債券を売却し始める時期への言及はまだ皆無だ。

原題:Investors Are Scared, And ECB’s Not Even Close to Unwinding QE(抜粋)

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