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食品添加物「無添加」「不使用」のほうが安全なのか (1/3)

» 2018年02月21日 07時47分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 保存料や着色料などの食品添加物は、「使っていない食品のほうが安全」だと考える人が多いのではないだろうか? しかし、例えば保存料を適切に使えば、食中毒のリスクを下げる。こうした事実が理解されない一因になっているとして、一般社団法人日本食品添加物協会(JAFA)が食品添加物の「無添加」「不使用」に関する見解を表明、この中で食品関連業界に表示の自粛を求めた。

摂取はごくわずか

画像 加工食品で目にする「無添加」「不使用」の表示。日本添加物協会は「消費者に誤認を与える」として自粛を求めている(平沢裕子撮影)

 食品添加物は、インスタントラーメンやスナック菓子、レトルト食品など日常的に口にする加工食品には必ずといっていいほど含まれている。

 厚生労働省が、食品添加物の摂取量を調べている。スーパーなどで売られている食品を購入し、その中に含まれる添加物の量を分析して測り、その結果に国民栄養調査に基づく喫食量を乗じる。

 「マーケットバスケット方式」というが、2016年度は、食品添加物のうち保存料と着色料の摂取量を調べた。これを1日摂取許容量(ADI=人が一生毎日食べ続けても健康への悪影響がないと推定される1日当たりの摂取量)と比較した。対ADI比は次の通りだった。

 ・ソルビン酸 0・3%(保存料)

 ・安息香酸 0・4%(保存料)

 ・食用赤色3号 0・03%(着色料)

 いずれもADIの100分の1以下。健康に悪影響のない摂取量だ。

「危ない」イメージ払拭できず

 厚労省のデータが、健康にまったく悪影響なしという結果を示しても食品添加物は消費者に嫌われている。

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