家の中で続けられるフィットネスをズイフトをビギナーが始めるには何が必要? 揃えるべき機材と4つのステップPR
自転車とトレーナー(ローラー台)を繋ぎ、オンラインゲーム感覚で仮想空間のライドを楽しめるズイフト。トレーニングを目的とするハードなサイクリストの間で愛用者が増えて続けている。しかし、ビギナーにこそ嬉しい機能が満載のズイフト。今回はズイフトを簡単に始める4ステップを紹介する。(モデル・田中セシル、協力・Liv)
ズイフトってなに?
バイクのインドアトレーニングの“定番”といえば、これまでローラー台を使用したものが一般的だった。固定タイプや3本ローラータイプといったトレーナーにバイクをセットし、室内でペダルを回すことができる。時間や天候に左右されず、落車の心配もないというメリットがある一方、「ツラい」「面白くない」という感想を持つ読者も多いのではないか。音楽を聴いたり、映画を観て時間を消費する経験者も少なくないはず。
そこに登場したのがズイフトだ。バイクの各種センサーや、トレーナーの情報をインターネットに接続された端末に送り、バーチャル空間でのサイクリングが可能となった。ペダルを漕ぐと画面のなかの自分自身の分身「アバター」が同じく脚を回し、コースを走行。オンラインを活用し、室内でありながら世界中の仲間とリアルタイムでライドができることが最大の特徴となっている。
最近では徐々にUCI(国際自転車競技連合)ワールドチームの選手といったプロ選手の愛用者も増えた。実走に近い感覚でトレーニングができる環境と、ゲーム性が評価されているという。プロ選手のアバターには専用のマークがついており、一目で確認できるため、憧れの選手とオンライン上で練習できるという楽しみも人気を博している一因だ。
全天候でバイクでフィットネスができ、落車事故や他の自転車などの接触事故の心配もない。好きな時間にフィットネスが可能なゲームということもあり、ビギナーにはうってつけのズイフト。導入に必要な準備や機材を順番に紹介していこう。
1.ネットに接続したPC(スマホ)を用意しよう
ズイフトの登録、操作、オンラインサイクリングをするうえでインターネット環境に繋がったパソコンは欠かせない。スムーズにプレイするために最低限のスペックを持ったパソコンを用意しよう。パソコンはHDMIケーブルなどで、テレビなどの大型モニターに接続することも可能。自宅で臨場感を出したい方は是非つないでみよう。また、アップルの「iPhone」、「iPad」といったiOS搭載端末も対応しているので、手軽に始めることもできる。
ズイフトに必要な最低PCスペック
OS:Windows7 x64 bit、OSX 10.7
CPU:Intel Core 2 Duo
メモリー:4GB
グラフィックス:1GB 拡張GPU、あるいはCPU内蔵Intel HD 4000/AMD R5
ハード・ドライブ:4GB以上の空き
2.アカウントを登録しよう
ズイフトを始めるにはアカウントの登録が必須だ。ズイフトの公式ウェブサイト内のアカウント登録ページへアクセスし、名前、メールアドレス、パスワードを設定。操作に慣れていれば1分もかからずに登録することができるだろう。アカウントが作成されるとログインページから自身のページへとアクセスでき、身長や体重といった情報を登録していく。正しい値を入力しないと誤ったデータがズイフト上で表示されてしまうので注意が必要だ。
3.ズイフトをダウンロードしよう
ズイフトはアプリ型のゲームのため、プレイする機器へダウンロードする必要がある。ズイフトダウンロードページから、iPhoneやiPadといったiOS用、Mac用、ウィンドウズ用のバージョンが無料で配布されている。ダウンロード後はアプリを機器へとインストールし、登録したアカウント情報を入力すればOK。登録後は25km、または1週間無料でプレイできる。他のサイクリストのライド風景や、アバターのアイテム変更など、基本的な操作は有料版と変わらないので、ズイフトの世界観を学ぶために試しに導入してみるのも良いだろう。有料版は月額税込1500円で、クレジットカード払いか、ペイパル、アップルのタッチIDで支払う。
4.トレーナーやデバイスを用意しよう
バイクを室内で乗る際にはローラー台といったトレーナーが必要だ。多くのタイプがあり、ビギナーが何を選んだらいいかわからないポイントでもある。ズイフトを100%楽しみたいのであれば「スマートトレーナー」(PC等から制御できる自動負荷装置がついたトレーナー)をお薦めしたい。
トレーナーがデバイスと直接ペアリングし、負荷から出力(パワー)を計算。ズイフト内でスピードやW(ワット)として表示される。より高価なモデルであれば、コースの斜度や、他のライダーの後ろで風よけする「スリップストリーム効果」を自動的な負荷調整で再現してくれる。固定式、3本ローラー式、ダイレクトドライブ式と豊富な種類があるので、静粛性や用途に応じて選んでほしい。
BluetoothやAnt+に対応し、バイクに装着されたスピードセンサーやパワーメーターを使う方法もある。ローラー台のなかにはスマートトレーナーではないものの、“ズイフト対応”と表記され、目安となる値を仮想で再現することも可能だ。また、アップルウォッチなどのスマートウォッチに内蔵されたハートレートセンサーを接続して心拍数を知る方法もある。
ヘルメットやウェアも必要なし
ウェアの心配もしなくて済む。外で快適なライドを楽しむために必要なサイクリングウェアだが、用意して着替えるのは面倒なもの。特に冬場は着るものが多く重装備で億劫になりがちだ。その点、ズイフトであれば部屋の中での運動なので、動きやすい恰好であればOK。固定タイプのトレーナーであれば落車の心配もないので、ヘルメットも必要ない。誰にも見られることもないので、思う存分汗をかこう。
次回はいよいよ実走編。仲間とリアルタイムで走ることができるオンラインコミュニティならではの機能や、モチベーションを長く保てる優れたゲーム性を紹介する。