人気のBBクリームとは?塗り方や選び方、機能別のおすすめアイテムを紹介
BBクリームは、いまや手軽なベースメイクの定番アイテム。
化粧品メーカーが行ったアンケートによれば、「普段のメイクにBBクリームを使っている」と回答した人は、2013年時点で53%以上。二人に一人はBBクリーム経験者というわけですね。
ところがその使い方や選び方等については「よく知らないままに使っている」という人が多いのだとか。
BBクリームのことをもっとよく知って、上手に使いこなしてみませんか?
ここではBBクリームに対するよくある誤解やメリット・デメリット、上手な選び方や塗り方を解説していきます。
70%が勘違い?BBクリームへの3つの誤解
BBクリームのこと、あなたはどれだけ知っていますか?まずは正しい基礎知識を抑えておきましょう。
「BB」の意味は?
BBクリームの「BB」について「ビタミンBのB」「Beauty(美容)のB」と思っている人も多い様子。
しかし実際には『blemish balm』もしくは『blemish base』の略称なんです。
「blemish」とは英語で『傷』を意味する言葉。そして「balm」は傷薬等の『軟膏薬』、「base」は『土台・基材』等を意味します。
つまりBBクリームとは「傷・炎症がある肌に塗るためのクリーム」というのが本来の意味なんですね。
BBクリームの発祥はどこ?
「BBクリームと言えば韓国コスメだから、韓国が発祥」と言われることも多いですね。実はこれもちょっと違うんです。
発祥はドイツの医療品クリーム
BBクリームが生まれたのは1960年台のこと。
薬草研究・皮膚管理研究等専門の学者Dabkus(ダブカス女史)が開発し、皮膚科・美容皮膚科医師である Schrammek(シュラメック氏)が初めて患者に処方しました。発祥はドイツということになります。
この時のBBクリームは、医師のピーリングや美容手術等によってダメージを受けた肌の保護のために開発・処方されたもの。
BBクリームは「医療品」として用いられるクリームだったのですね。
韓国ではクリニックのアフターケアからブームに

出典:MISSHA公式サイト
http://www.misshajp.com/
1980年台~90年台に入ると、韓国では美容クリニックでの整形手術やケミカルピーリング等が盛んになりました。
そこで手術後に用いられたのがBBクリーム。美容成分が多く肌に優しいクリームは、一躍人気のアイテムとなります。
更に女優・モデル達が普段のコスメとして用いたため、BBクリームは大ヒット商品に。
ミシャやエチュードハウスなどの韓国ブランドから多彩なBBクリームが一斉に発売されました。
東洋系の女性の肌に合うカラー展開が行われたことも、人気の一因であったと言われています。
日本では手軽なメイク品として人気
2000年台以降の日本での韓国ブーム(韓流ブーム)に乗って、日本でもK-POPアイドルや韓国人女性達の肌の美しさが話題となるように。
そこで注目されたのが「韓国コスメ」としてのBBクリームです。時短メイクが可能となる手軽さが話題を呼び、日本でもBBクリームブームが起こりました。
このブームを受けて、『資生堂』『カネボウ』『KOSE』といった日本の化粧品ブランドもBBクリームの開発・発売に乗り出します。
UVカット機能・オールインワン処方といった高機能性の国産BBクリームが多数出回るようになったのです。
欧米ブランドも販売を開始
韓国・日本でのBBクリーム人気を受けて、2012年頃からはヨーロッパ・アメリカの一流コスメブランドもBBクリーム展開を始めるようになっています。
『LANCOME(ランコム)』『CLINIQUE(クリニーク)』『MAYBELLINE(メイベリン)』『Dior(ディオール)』、挙げだせばキリがありません。
BBクリームは東アジアのみならず、全世界で「手軽なコスメ」として愛される存在となってきたわけですね。
ファンデーションとはどう違う?
「BBクリームはファンデと違って肌に優しい」と思い込んでいませんか?
確かに元々医療用として開発されたBBクリームは、肌にソフトな印象がありますね。
ところが実際には、BBクリームとファンデーション(リキッド・クリーム)は、分類・表示について明確なラインがありません。
BBクリームに対する考え方がブランドによって大きく違うのが現状なのです。
美容成分が多く肌に優しい製品もあれば、成分的には他社のリキッドファンデとほぼ変わらない製品が「BBクリーム」として販売されることも。
全てのBBクリームが肌に優しいとは限らないのです。購入時には成分配合をよく確認する必要があります。
BBクリームのメリット
BBクリームを上手に使いこなすために、良い点・悪い点を抑えておきましょう。
「時短メイク」ができる
BBクリームの最大のメリットは、その手軽さ。
化粧下地・ファンデーション・コンシーラーの3つのベースメイク機能を備えている製品がほとんどとなっています。
朝の忙しい時間に、下地とファンデを丁寧に塗り、コンシーラーで隠して…という工程を行うのは大変なもの。
そんな時、1本塗るだけでサッとベースが完成するのは助かりますね。
またテクスチャーの伸びが良く、手指でカンタンに伸ばせるのも時短のポイント。
スポンジやブラシを使わずに済むので、外出先や旅先の荷物を減らしたい時にも便利です。
美容成分豊富な製品が多い
BBクリームには「ビタミンE(ビタミンE誘導体)」「ビタミンB6」「ビタミンB12」といった美容成分を高配合した製品が多い傾向にあります。
また美白系BBクリームでは「ビタミンC誘導体」を配合した製品も。
メイクをしながら肌に栄養補給ができるため、肌の疲れが気になる時や生理前後の肌が不安定な時等にも使用しやすいメイクアイテムとなっています。
乾燥肌・敏感肌・エイジング肌対策に
BBクリームには、保湿成分の配合率が高いものも多め。中には「化粧水後の保湿はBBクリームのみでOK」と謳うものもあります。
「パウダーファンデだとパサパサ感が気になる」という乾燥肌・ドライ肌・インナードライ肌の人には、嬉しい成分配合ですね。
また近年では、敏感肌向け・エイジング肌向けの成分配合が行われる製品も増えています。
シミ・シワ・たるみを産む紫外線対策に
紫外線B波(UVB)を浴びた肌は、メラニン色素の発生によりシミやソバカスが増えてしまいます。
また冬季でも量が減らない紫外線A波は、シワやたるみといったエイジングを引き起こす困った存在です。
顔の肌のUV対策は、年間を通じて必要となるわけですね。UVカット機能付きのBBクリームを選べば、毎日のUV対策も気軽に行えます。
薄付きでナチュラルな仕上がり
製品によって違いはあるものの、BBクリームは平均的に色素成分の配合量はやや少なく、薄付きで自然な質感となっています。
「日常的なメイクはナチュラルにしておきたい」という人にもおすすめです。
価格は比較的安価
「BBクリーム=日常的なコスメ」という考え方が消費者層に定着しているため、各メーカーもBBクリームの価格をファンデーションより安めに設定する傾向にあります。
メイクのコストを抑えたい人には嬉しいポイントですね。
BBクリームのデメリットは?
色数が少ない
パウダー・リキッド等のファンデーションであれば、どんなに色数が少ないブランドでも4色~8色程度の色展開を行うもの。
ピンク系・オークル系の区分けだけでなく、自分の肌色の明るさに合わせたメイクができます。
ところがBBクリームの場合、色展開を2色~3色のみとするブランドがほとんど。
自分の肌にピッタリと合った色を探すのが少々難しくなります。
カバー力・維持力は弱め
美容成分・保湿成分の配合率が高いBBクリーム。その分、使用量に対する色素成分や吸着成分等の配合率は平均的に低めです。
結果としてシミ・ソバカス・毛穴を隠すカバー力はファンデに比較するとやや劣る傾向にあります。
またメイクをキープする力も弱めなので、「午後・夕方になるとメイクが崩れる」という人も多いようです。
オイリー肌・ニキビ肌には向かない製品も多い
BBクリームはどちらかというと「保湿」と「潤い」を重視する製品。
ミネラルオイル等の油分配合率が高いものも多く、オイリー肌の人には「ベタつく」「重い」と感じられることもあるようです。
またオイル成分はニキビの元・アクネ菌の好物。
そのため、ニキビ肌の人に合わない製品もやや多い傾向があります。
購入時には成分配合をよく確認し、テスター等でのチェックをした方が良いでしょう。
クレンジングは必要
「BBクリームはクレンジングしなくて良い」というのは大きな誤解。
美容専門家によれば「お湯や洗顔料のみで完全にオフできるBBクリームはほぼ無い」と言われています。
クレンジング無しでBBクリームを使い続け、「毛穴詰まり」や「くすみ」が起きているケースも多いのだとか。
BBクリームでメイクをした日にも、メイク落としは必須と考えた方が良いでしょう。
ただし吸着力が弱い分、メイク落としにはクレンジングミルク・クレンジングクリームといった肌に優しいものが使用できます。
クレンジングによる肌ダメージを減らせるのは、メリットととも言えますね。
クレンジング剤6種を徹底比較!オイル、クリーム、リキッド...肌に合うのはどれ?
安すぎる製品では肌負担になる?
100円ショップでもBBクリームが販売されるようになった現在。
500円台といったプチプライスのBBクリームは今や珍しくなくなっています。
しかし安価すぎる製品では、以下のような成分が多く含まれているのが問題です。
- 防腐剤/防カビ剤:パラベン、メチルイソチアゾリノン、EDTA-2na等
- 合成界面活性剤:セスキオレイン酸ソルビタン、ジポリヒドロキシステアリン酸等
- 顔料:酸化鉄等
- 合成香料
防腐剤が多かったり、安価で粗悪な成分が使われているものだと、継続使用によって肌には大きな負担となります。
「安いから」と安易に選択せず、安心して使用できる製品を選びましょう。
BBクリームの選び方
デパートコスメからプチプラのスキンケアメーカーまで実にさまざまな会社からBBクリームが発売されています。
韓国コスメが上陸したばかりの頃に比べると、現在は色味やテクスチャー、伸び、カバー力、保湿力のどれも各社かなりの違いがあります。
ここでは肌質とUVカット機能に注目した選び方を解説していきます。
肌質で選ぶ
乾燥肌は保湿成分を重視!
冬季の乾燥や夏季のエアコンによる乾燥が気になる肌には、以下のような保湿成分が多く配合された製品がおすすめです。
ヒアルロン酸Na
肌の水分が外に飛散するのを抑え、表皮の水分保持率を高めます。乾燥ジワ(ちりめんジワ)・乾燥による肌荒れなどを予防する基本的な保湿成分です。
コラーゲン
元々人体に備わっているタンパク質のひとつ。肌の内側の真皮層を形成する主成分で、肌の弾力を保ち、ハリのある肌を作ります。
ヒアルロン酸に負けないほどの保水力を持つのが特徴。
ただし紫外線を浴びる等のダメージを受けるとコラーゲン繊維が減るため、BBクリーム等で補っていく必要があります。
セラミド
肌細胞同士をつなぐ「細胞間脂質」の一種。水分をたっぷり蓄えて肌を潤し、細胞同士を滑らかに埋めることで肌バリア機能を高める役割を果たします。
20才頃をピークに皮膚内セラミド量が減る他、元々皮膚のセラミド量が少ないケースもあります。
乾燥肌・敏感肌の人には必須とも言える保湿成分です。
乾燥肌向けBBクリーム:ディセンシア アヤナスAS BBクリーム

出典:ディセンシア公式サイト
https://www.decencia.co.jp/k036/
浸透率の高いナノサイズのヒト型セラミドを配合。
またCVアルギネートを配合されているので、肌本来の持つコラーゲン生成力サポートしてくれます。
更に特許技術であるヴァイタサイクルヴェールが水分の飛散を強力に抑制。
保水力に優れたBBクリームと言えるでしょう。
(ポーラ・オルビス)定価4,320円(税込)
オイリー肌にはビタミンC誘導体を
ベタつき感・テカリ感が気になるオイリー肌には、ビタミンC誘導体が配合された製品がおすすめです。
ビタミンCというと「美白」というイメージを持つ人が多いはず。
でも実は、ビタミンC誘導体には皮脂の分泌をコントロールしてくれる役割もあるんですよ。
オイリー肌向けBBクリーム:オルビス ホワイトニングBB

出典:オルビス公式オンラインショップ
https://www.orbis.co.jp/
持続性の高いビタミンC誘導体を配合し、気になる皮脂の分泌を適切にコントロールしてくれます。
テクスチャーもサラリとみずみずしく、BBクリームにありがちなベタつきがありません。
また3種類の粒子の細かいパウダーが配合されているため、仕上がりもサラリと軽やかです。
(オルビス)定価2,916円(税込)
エイジング肌にはEGF+プラセンタ
エイジングが気になりはじめた肌の場合、まずは乾燥肌の人と同様に保湿成分が多く配合されたものを選びましょう。
また以下のようなアンチエイジング成分が含まれたものをセレクトするのも手です。
EGF(ヒトオリゴペプチド-1)
EGFとは「Epidermal Growth Factor」の略称。日本語では「上皮成長因子」と呼ばれます。
元々は傷のある肌の再生、皮膚移植手術等に用いられる効果の高い医療用成分です。
高価格であるため美容製品には採用できない「高嶺の花」でしたが、最近では抽出技術の発展でBBクリーム等のスキンケア用品にも配合されるようになっています。
プラセンタ
豚・馬等の動物の胎盤から抽出されるエキス。美しい肌を作るのに欠かせないアミノ酸を15~18種類以上も含んでいます。
またコラーゲン・エラスチン・ミネラル等の美肌成分も豊富です。
欧米のハリウッドスター等も愛用しているため「セレブなアンチエイジング対策」とも呼ばれています。
エイジング肌向けBBクリーム:エバンジェリストBBクリーム

出典:エバンジェリスト公式オンラインショップ
http://www.evangelist.co.jp/
注目の成分EGFに加えて、人体への吸収率が高いとされる「馬プラセンタ」のエキスを使った本格的エイジング対策向けBBクリーム。
同シリーズのスキンケアパウダーもEGF・プラセンタ配合なので、ライン使いをすれば更に高い効果が期待できます。
楽天ベースメイクランキング1位、amazonベストセラーBBクリーム部門1位等を獲得した人気製品です。
(エバンジェリスト)定価3,800円(税抜)
敏感肌なら無添加のものを
ほんの少しの刺激でもかぶれや炎症が起きる敏感肌の場合、以下のような成分が配合されない無添加の製品を選んだ方が安心です。
刺激になりやすい添加物
- パラベン(防腐剤)
- アルコール(エタノール等)
- 鉱物油(ミネラルオイル等)
- 合成色素
- 紫外線吸収剤
敏感肌向けBBクリーム:マナラ BBリキッドバー

出典:マナラ公式オンラインショップ
http://www.manara.jp/
上記の5つの成分のほか、石油系界面活性剤・合成香料も入れない無添加BBクリーム。
繰り出し型のバータイプですがテクスチャーの伸びが良く、薄付きでナチュラルな仕上がりになります。
(ランクアップ)定価3,672円(税込)
UVカット機能(日焼け止め機能)で選ぶ
夏季でもSPFは20~30程度でOK
UVB(紫外線B波)をカットする強さ指数である「SPF」。「紫外線を浴びたくないから、できるだけ指数が大きい方がいい!」と考える人が多いのではないでしょうか?
しかしSPF50といった強い指数の製品では、紫外線吸収剤や紫外線拡散剤の配合量が増えることに。
毎日付けるBBクリームとしては、肌への負担が大きいのが問題になります。
デイリーユースのBBクリームの場合、SPFの強さは夏季でも20~30程度で十分。また冬季ではSPF8~10程度でもOKです。
PAは「+」もしくは「++」表示を
シワ・たるみといった肌のエイジングをもたらすUVA(紫外線A波)をカットする力は、「PA」で表示されます。
こちらについては「+」(UVAカット効果あり)もしくは「++」(かなりの効果あり)を選んでおきましょう。
ちなみにUVAは雲やガラスなどを通過するため、曇の日や室内・車の中にも降り注ぎます。
家の中での室内やけを防ぐために、軽くBBクリームを塗っておくのも手ですね。
SPF30以下のBBクリーム:キュレルBBクリーム

出典:花王 キュレル公式ブランドサイト
http://www.kao.co.jp/curel/
例えば花王の敏感肌用スキンケアブランド「キュレル」のBBクリームはSPF28。PA++でエイジング対策もバッチリです。
かなり伸びのいいなめらかな使い心地で、肌をこすることなく少量で顔全体に使えます。
気になる紫外線吸収剤は無配合です。
紫外線から肌を守る!正しい日焼け止めの選び方徹底講座
ナチュラルにキレイ!BBクリームを上手に塗るコツ
基本の塗り方ステップ(時短メイク用)
- 洗顔後、化粧水等で保湿をしておきます。
- 適量(平均パール1粒大程度)を指に取ります。
- 額(おでこ)・目の下(両頬上部)・顎(あご)の中央・鼻筋上部の5つのポイントにクリームを乗せます。
- 目の下の頬上部を、顔の中心から外側に向かってクリームを伸ばしていきます。
- こめかみ周辺をよくなじませます。
- 唇の下から首に向かって、顎周辺のクリームを下側に向けて伸ばしていきます。
- フェイスラインと首の境目部分をなじませます。
- 眉上から生え際に向かって、おでこに乗せたクリームを上側に向けて伸ばします。
- 生え際部分を丁寧になじませます。
- 鼻筋中央に乗せたクリームを、鼻筋全体に下に向けて伸ばします。
- 小鼻まわりを指で軽くポンポンと叩き、よくなじませます。
- 手に少量残ったクリームを、まぶた全体に軽く塗っておきます。
- 少量のBBクリームを指に取り、シミ・ソバカスが気になる箇所に重ね付けします。重ね付けした部分は軽く叩くようにしてなじませていきます。
ポイント1:使うのは「中指」と「薬指」
BBクリームは手でサッと塗れるのが嬉しいポイント。
でも塗る時に「人差し指」を使っていませんか?人差し指は5本の指の中で、最も力をかけやすい指。
そのため人差し指で肌に触れると無意識に力を込めてしまい、摩擦ダメージが大きくなってしまうのです。
BBクリームを塗る際には、中指と薬指の2本を使ってやさしく伸ばしていきましょう。
ポイント2:境目部分をなじませて自然さをアップ
BBクリームはファンデーションに比べて色展開が少ないため、本来の肌の色との調和力にはやや劣る傾向にあります。
頭との境目・首との境目等をよくなじませないと、顔の色だけが浮いて不自然に見えることも多いのです。
BBクリームは「顔中央→顔の外」に向かって伸ばすのが鉄則。
また残ったクリームで「こめかみ」「生え際」「フェイスライン(Uライン)」等の境目部分をよくなじませるようにしましょう。
ポイント3:気になる箇所だけ「重ね付け」
「薄付き」の傾向があるBBクリーム。シミやソバカス等へのカバー力はやや弱めなので「推奨使用量ではアラがが隠しきれない」という人も少なくありません。
だからと言って、顔全体に対しての使用量を増やすのはNG。
BBクリームの保湿力の高さが「もったり」「べったり」といった質感を生み、厚塗りしている印象を与えてしまいます。
またBBクリームは厚塗りをするとヨレやすく、化粧崩れが激しくなるのも問題。
顔全体に塗る使用量は必ず製品の「適量」を守るようにしてください。
シミ・ソバカス等のカバーをしたい部分は、全体を塗った後で少量を重ね付けした方が自然に仕上がります。
お悩みに合わせたBBクリームメイクのコツ
毛穴が隠れない時には「カバー下地」をプラス

出典:花王ソフィーナ プリマビスタ公式サイト
http://www.sofina.co.jp/primavista/
シミ・ソバカスには「重ね付け」で対応ができるBBクリーム。でも「毛穴隠し」については、やや苦手な傾向にあります。
というのも、BBクリームのテクスチャーは平均して柔らかめ。毛穴部分にクリームがしっかりと入り込み、重ね付けすると却って毛穴が目立つことも多いのです。
テクスチャーが堅めの製品を選ぶ手もありますが、しっかり毛穴カバーをするなら「下地のみをプラスする」という方法がおすすめ。
毛穴と反対方向に向かって下地を伸ばすだけで、なめらかな毛穴レス肌に見せてくれます。
毛穴が気になる箇所だけに使用できる「ポイント用下地」を選べば、時間も費用も抑えられますね。
毛穴カバー下地:オルビス スムースマットベース

出典:オルビス公式オンラインショップ
https://www.orbis.co.jp/
光を反射させるパウダーを配合しており、自然に毛穴を目立たなくしてくれるカバー力に優れた下地。
香料・鉱物油・界面活性剤・アルコール等を使わない無添加配合なので、敏感肌の人にも向いています。
頬・鼻周辺といったポイントのみに使用できるため、1回の使用量は少なくコスパ的にも優秀です。
(オルビス)定価1,200円(税抜)
色が合わない時には「コントロールカラー」をプラス
白っぽく浮いて見えたり、午後になるとくすんで見えたり。
BBクリームの場合には「質感は合ってるのに、色がいまひとつ合わない!」というお悩みは非常に多いです。
韓国ブランドの場合には「グレージュ」とも呼ばれる、グレーめのくすんだベージュ色という独特な色味を持つものも多く、黒めな肌の人は逆に顔色が悪くなってしまうようです。
質感も色もピッタリの一本が見つかれば良いのですが、BBクリームはとにかく色数が少なめ。なかなか「適切な一本」が見つけにくくなっています。
手軽な対策としては、BBクリームを塗る前にコントロールカラーをサッとなじませておく方法がおすすめです。
顔中心部等にポイント使いするだけでも、白浮き・くすみといった印象が軽減されます。
コントロールカラーの選び方
- イエロー系:肌がくすんで見えたり、色ムラが気になる時に。
- ピンク系:BBクリームで肌が暗く見える場合に。
- グリーン系:BBクリームでは肌の赤みが目立つ場合に。
- ブルー系:肌が黄色っぽくくすむ「黄ぐすみ」や白浮きが気になる時に。
- パープル系:肌全体がもったりして見える時や、大人っぽく見せたい時に。
コントロールカラー:無印良品ベースコントロールカラー

出典:無印良品公式オンラインショップ
https://www.muji.net/store/
オリーブスクワラン、カミツレ花エキス等の植物系保湿成分を配合したコントロールカラー。
SPF22、PA++という紫外線カット効果もあり、プチプライス系でありつつ機能性の高い製品となっています。
2016年にはtwitterでのクチコミから「ブルー」の人気に火が付きました。
「色白に見せてくれる」との高い評価を得ています。
ただし全体にたっぷり塗ると血行が悪く見えるので要注意!顔の中心部のみに少量を使うのがコツです。
(良品計画) 定価1,000円(税込)
不自然になってしまう時には「ポイントのみスポンジ」をプラス
「生え際のあたりが不自然」「なんだか厚化粧のように見える」「すぐにヨレてしまう」
これらの理由の多くは、指による「ぼかし」がうまくいっていないため。
人の指先は、スポンジやブラシに比べると細かく顔料を塗り込むことが苦手です。
そのためフェイスラインとクリームがうまく馴染んで見えず、結果的に厚塗り感が出ることになります。
これを解決するには、やはりメイク用のスポンジを使うのが一番。
とは言えファンデのように顔全体をスポンジで丁寧に塗っていたら、せっかくの「BBクリームでの時短メイク」というメリットが無くなってしまいますよね。
時短を大切にしたい人には、「ポイントのみ」にスポンジを使うのがおすすめです。
BBクリームを顔全体に塗り広げたら、スポンジで「顎下(Uライン)・こめかみ・生え際」の3点を集中的にぼかします。
この3つをキレイにぼかすだけでも、ナチュラルさはグッとアップしますよ。
また最近では、ポイントぼかしにメイク用のブラシを使う人も増えています。
よりプロ感のある仕上がりになりますから、一歩進んだBBクリームメイクをしたい人にはブラシを選択してみては?
メイク用ブラシ:SHISEIDOファンデーションブラシ131

出典:資生堂ワタシプラス
http://www.shiseido.co.jp/cms/onlineshop/
しなやかな毛がしっかりと植えられた、上質なファンデーションブラシ。
斜めにカットされたブラシ表面が肌にキレイに沿うので、BBクリームの仕上がりの完成度が大きく上がります。
BBクリーム等のクリームタイプの他、パウダーファンデーションやリキッドファンデーション、固形乳化式のものにも使用できる優れものです。
価格が少々高いのですが、各種ドラッグストア・ヨドバシカメラ/ビックカメラ/ドン・キホーテ等の量販店・amazon等のネットストアでは定期的に割引が行われています。
購入前には価格比較をしっかりしておきましょう。
(資生堂)参考価格1,944円(税込)
メイク崩れが気になる時には「ルースパウダー」をプラス
美容成分・保湿成分を多く含むBBクリームは、その分どうしても維持力に劣る面があります。
「お昼前にはもう崩れてる」「汗をかいたらすぐに落ちてしまった」という経験がある人もいるのでは?
このメイク崩れ問題を解決してくれるのが、「白粉(おしろい)」や「ルースパウダー」をプラスする方法です。
色の付かないルーセントパウダー等をサッとはたいておけば、汗・皮脂をパウダーが吸ってくれるので化粧持ちはグッと長くなります。

出典:セザンヌ化粧品公式サイト
http://www.cezanne.co.jp/
またUVカット機能が付いたパウダーを選んでお化粧直しの際にも使用すれば、午後のUV対策も万全になるはずです。
「パウダーをはたくと乾燥が気になる」という場合には、ポイントのみにパウダーを付けるのもおすすめ。
Tゾーンとフェイスラインだけに軽くパフでパウダーを付け、その後にキレイなパフでクルクルと円を描くように肌を撫で、余計な粉を落とします。
崩れやすい部分はきちんとカバーしつつ、乾燥が目立つ目元や頬等は艶やかな状態にキープしておけますよ。
おわりに
BBクリームについての様々な情報はいかがでしたか?いまや日常メイクに欠かせない存在となったBBクリーム。
今後もさらに高機能製品が登場することが期待されています。
BBクリームの選び方や使い方をしっかり抑えておけば、毎日手間をかげずにキレイ肌メイクができるはずですよ。
※価格・内容量など製品についての詳細は公式サイトをご覧下さい。