2018年2月20日 19:50
Samsung Electronicsは20日(韓国時間)、業界最大容量となる30.72TBのエンタープライズ向け2.5インチSSD「PM1643」を発表した。1月よりすでに量産に入っており、3月より順次にラインナップを展開、年末までに15.36TB、7.68TB、3.84TB、1.92TB、960GB、800GBモデルも投入する。
64層/TLCの512Gbit V-NANDフラッシュを、1パッケージに16個積み重ねた1TBチップを32個実装することで、30.72TBという大容量を達成。1本あたり5GB程度のフルHD動画なら、1ドライブで5,700本記録できるとしている。
インターフェイスは12GbpsのSASで、シーケンシャルリードは最大2,100MB/s、同ライトは1,700MB/s、ランダムリードは40万IOPS、同ライトは5万IOPSとなっている。一般的な2.5インチSSDと比較して、シーケンシャルリード速度は3倍、ランダムリード速度は4倍に達する。
この高い性能を実現するために、9つのコントローラを1パッケージに収めたオリジナルの高性能コントローラを採用。さらに、Through Silicon Via(TSV)技術を応用し、8GbのDDR4を内部で接続した4GBのDRAMを10枚内蔵し、40GBという大容量DRAMキャッシュを作り上げた。TSV技術適用のDRAMを採用したSSDは世界初。
このほか、突然の電源喪失からのデータ保護機能、強力なECCによるデータ信頼性の向上なども謳われており、1DWPD(1日あたり1ドライブ分の容量を書き換え可能)で5年保証という高信頼性を実現。平均故障間隔も200万時間に達する。