福岡市内にある大手居酒屋チェーン店で店長だった53歳の男性が去年6月、1人で開店準備中に客席で倒れ死亡した。死因は致死性不整脈だった。友人とのラインの内容から長時間労働が原因だったのではないかと遺族が運営会社に勤務記録を確認したところ月の残業時間は40時間程度となっていた。男性のスマートフォンにあるグーグルマップから位置情報を確認すると、4月15日には午前6時20分に店がある福岡市内の駅を出発し自宅へ。午後1時27分には店を出発し店へ。次の日に店を出たのは午前6時21分だった。営業時間は午後5時から午前3時で、勤務記録には午前3時に退勤になっていたが、男性は電車がある時間まで店に残っていた。会社側は始発までの時間を労働時間ではないとしている。これに対し遺族側はシフト表作成などの労働をしていたと主張。この時間を含めると残業は月最大148時間にのぼるとして遺族は労災を申請した。いとこの女性は漫画を通して「死なないで」というメッセージと「逃げてもいい」と伝えたいと話した。

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