これからソーシャルレンディングでの資産運用を検討している人にとって、気になるのはソーシャルレンディングの事業者が信頼できるかどうかという点でしょう。
しかし、信頼できるかどうかを見極めたくても、果たしてどういった点をチェックすれば見極めることができるのかがわからないと思います。
そこで、ソーシャルレンディングの事業者を見極めるためにはどういった点に注目して信頼度を判断すればいいのか、またおすすめできる信頼度の高い事業者はどこなのかを紹介します。
Contents
事業者を信頼性で比較するポイント
まず、ソーシャルレンディングの事業者についてどういった点について比較していけばいいのかを紹介します。
ソーシャルレンディングは大切なあなたの資産を預けて運用するのですから、信頼度については慎重に見極める必要があります。信頼度の高い事業者はどのような事業者なのかを見極めるために、チェックするべき3つのポイントについて解説していきます。
・成立ローン実績
まず注目するべきところは、これまでの成立ローン実績についてです。長く続くソーシャルレンディング事業者であれば、過去の成立ローン実績も大きくなります。それだけ長く続くということは、信頼度も高いということですね。
長く続いていても信頼度が低いところは成立ローン実績も低くなりますし、最近参入した事業者であれば期間が短いので信頼度がわからず、やはり成立ローン実績も低くなります。
大手のソーシャルレンディング事業者の成立ローン実績を踏まえて考えると、2017年11月時点では、成立ローン実績が累計で100億円を超えている事業者であれば、過去のファンド実績が多く信頼性が高いといえる可能性が高い事業者となります。
・株主
株主も注目するべきポイントです。ソーシャルレンディング事業者には企業が株主として名を連ねている場合が多いのですが、ソーシャルレンディング事業者が何かしらの不祥事を起こした場合は、当然ながら株主にもその損害が及びます。特に個人株主と違って企業が株主の場合は、その企業の評判まで悪くなってしまいます。そのため、企業が株主となる場合はとても慎重に判断を下します。
企業の場合は個人と比べて情報収集力も優れていて、判断も1人で行うことはまずないため、企業が株主となっているソーシャルレンディング事業者は比較的信頼しやすいでしょう。
特に株式上場企業や知名度が高い企業が出資している事業者であれば、無名の企業が出資している場合に比べて信頼度が高いといえるでしょう。
・設立年
ソーシャルレンディングの設立年やサービス開始年などもチェックするべきポイントです。長期間に渡って事業を行っている会社であれば実績も多く、ベンチャー企業が行っているソーシャルレンディングに比べると信頼度が高いといえます。
信頼度が低ければ成立ローンも少なく、すぐに立ち行かなくなるでしょう。そのため、長く続いているということはそのまま信頼度を示すことにつながるのです。
信頼性が高いおすすめの事業者
サービス名 | 実績 | 利回り | 最低投資額 | 設立年 | 株主 |
maneo(マネオ) | ◎ | 4%~9% | 2万円 | 2007年8月 | 役員、GMOクリック証券 |
SBIソーシャルレンディング | ◎ | 5%~10% | 1万円 | 2008年1月 | SBIホールディングス |
ラッキーバンク | ◎ | 7%~10% | 1万円 | 2014年5月 | - |
LCレンディング | ◎ | 4%~8% | 2万円 | 2014年12月 | LCホールディングス |
クラウドバンク | ◎ | 4%~7% | 1万円 | 2014年10月 | - |
グリーンインフラレンディング | ◎ | 7%~10% | 2万円 | 2016年7月 | 株式会社JCサービス |
※実績:成立ローン額◎100億以上、○30億以上、△1億以上
※2017年12月時点
それでは、実際におすすめできる信頼度の高い事業者について、その理由と共に紹介していきます。
ソーシャルレンディング業者を選ぶ際の参考にしてみてください。
maneo
maneoは2007年に設立された、日本で初めてのソーシャルレンディングサービスを開始した事業者です。これまでの成立ローン実績も100億円を軽く突破し、2017年12月時点で1,000億円を超えて業界1位となっています。
ソーシャルレンディング事業者としては日本で初めてとなる証券会社との資本業務提携(※提携先はGMOフィナンシャルHD)を行った会社で、GMOクリック証券と提携しています。
株主にはGMOフィナンシャルHDを始め、三井住友銀行グループのSMBCベンチャーキャピタルなどの有名企業が名を連ねている、最も信頼度が高いといってもいいかもしれない事業者です。
SBIソーシャルレンディング
2011年からサービスの提供を開始している、有名なSBIグループのソーシャルレンディング事業者です。2017年12月までの成立ローン実績も400億円を超えており、業界第2位の実績を誇ります。
株主はSBI Fintech Solutions株式会社で、100%子会社となっています。SBIグループそのものが保証している、信頼度が高い事業者といえます。
ラッキーバンク
2014年に設立された比較的新しいソーシャルレンディング事業者ですが、成立ローン実績は2017年12月時点で、既に100億円を超えています。
不動産に特化したソーシャルレンディング事業者として有名で、主な出資先は株主で不動産売買事業を行っているLBIリアルティ株式会社です。
設立からの年数は短めですが、その短期間で100億円を超える実績を誇る信頼できると思われる事業者です。
クラウドバンク
2013年に設立した、日本クラウド証券株式会社が取り扱うソーシャルレンディング事業です。成立ローン実績も2017年12月の時点で200億円を超えている、日本第3位のソーシャルレンディング事業者です。
株主はクラウドバンク株式会社で、100%出資の完全子会社です。第一種金融商品取引業者としては日本で初めてソーシャルレンディング事業を始めました。
証券会社としての一面もあるため、信頼度が高いといってもいい事業者でしょう。
LCレンディング
2014年創立のLCグループのソーシャルレンディング事業者で、ジャスダックに上場しているLCホールディングス株式会社の100%子会社です。LCグループは、元々サブリース事業や不動産ファンド事業を行う会社です。グループとしてのノウハウを活用できることがLCレンディング大きな特徴です。2017年12月現在で、成立ローン実績は130億円を超えています。
また、日本最大のソーシャルレンディング事業者であるmaneoのグループ会社である「maneo market」と業務提携をしている、信頼度が高い事業者です。
LCレンディングは、maneo系の事業者。複数の事業者に分散投資をするならmaneoの「会員連携サービス」を利用すると便利です。メリットから連携方法まで詳しく解説しています。
グリーンインフラレンディング
グリーンインフラレンディングは、資源・エネルギー関連のファンドに特化したソーシャルレンディングサービスです。2016年7月に設立され、約1年近くで成立ローン実績が100億を突破するなど人気が急上昇しているサービスです。
グリーンインフラレンディングが人気の理由は、利回り10%以上の案件が多く業界でもトップクラスの利回り案件を揃え、そのほとんどが担保が設定されて提供されている点です。設立から間もないない会社ですが、maneoのプラットフォームを利用しているので安心して投資を行なうことができます。
グリーンインフラレンディングもLCレンディング同様にmaneoの「会員連携サービス」を利用することが可能です。
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