2018年02月19日(月)14時08分

『The Witcher』開発元がルートボックス騒動に言及「ゲーマーの反発が業界を良い方向に導くことを願う」

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『Star Wars Battlefront II』に端を発するルートボックス騒動に関し、人気RPGシリーズ『The Witcher』で知られるCD Projekt Redの共同創設者Marcin Iwinski氏が自らのスタンスを語っている。

Marcin Iwinski
昨年起きたことを表するのに、議論という言葉はあまりに上品すぎる。私ならコミュニティの反発と呼ぶだろうね。それが今回は、ハードコアなコミュニティだけの話ではなく、極めて多くのゲーマーが憤りを感じ、声を上げたんだ。我々のスタンスはとてもシンプルで、最近では『The Witcher 3: Wild Hunt』や『GWENT』に代表される、我々の過去作からも明らかだろう。消費者がフル・プライスのゲームを買った場合、末永く楽しめるゲームプレーを提供する、ボリューム満点の洗練されたコンテンツを手にできるべきなんだ。

「末永く」の定義はゲームごとに異なるだろうが、我々の場合はメイン・ストーリーでおよそ60時間、限界までプレーしたい人向けにサイド・アクティビティで200時間程度を提供する。私にとってはこれが公平なんだ。消費者は価格分を手にし、我々は常にその上を行こうと努力する。ハッピーなゲーマーが友達にゲームを勧めてくれることに勝るPRは存在しないからね。

そして、有料の追加コンテンツがある。我々が、DLCではなく拡張パックと呼んでいるものだ。『Baldur’s Gate』時代のアドオンのようなものだね。我々はそういう拡張パックを2つリリースしたし、そのどちらもが数十時間分の新ストーリーとゲームプレーを提供する、有意義なコンテンツなんだ。そして最後にDLCがある。我々にとって、DLCは無料であるべき細かなコンテンツなんだよ。

そこまではフル・プライスのゲームの話だが、他にも基本プレー無料がある。我々は『GWENT』をリリースしていて、そこではカード樽や装飾品を購入できる。これもシンプルで、ゲームは無料でプレーし、望むカード・コレクションを構築できる。もしくは、お金を出してカード樽を買うことも可能だ。決めるのはプレーヤーであり、お金を出すのは時間と利便性に対してだけなんだ。

Iwinski氏は、一連の騒動が業界の改善に繋がることを願っているという。

Marcin Iwinski
プレーヤーは、不公平な課金だと感じた瞬間に反発するだろう。正直な話、それは業界にとって良いことだと思う。スプレッドシート上では最高に見えることでも、意思決定者は往々にしてゲーマーの感情や公平さを無視してしまうことがある。ゲーマーの反撃が始まっており、それが業界を良い方向に導いてくれることを願っているよ。

ソース: PC Gamer

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