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    薬剤師

    2018年02月15日 更新

    [薬剤師監修]ハゲは薬で治療できる! 厚労省が認可した3つの「AGA治療薬」

    AGA治療薬はハゲの改善効果が認められた医薬品。
    AGA治療薬にはいくつかの種類があり、薬によってハゲの改善効果・副作用が異なります。
    ハゲを治すためには、自分に合った治療薬の投薬が必要です。
    今回はハゲに効く“三種の神器”とも呼べる3つのAGA治療薬について説明します。
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    1,200万人が悩むAGA(男性型脱毛症)ってどんなハゲ?

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    AGA(男性型脱毛症)とは男性ホルモンが原因のハゲ

    AGAとは、「Androgenetic Alopecia」の略称で、男性ホルモンが原因の脱毛症です。

    AGAは進行性の脱毛症であるため、徐々に薄毛・ハゲが進行していきます。

    そのため初期段階では気づきにくく、気づいた頃にはかなり症状が進行しているということも多くあるようです。

    AGAは、男性の脱毛症の大多数を占めると言われており、その数はなんと1,200万人にものぼります。

    AGAのメカニズムについて、詳しく知りたい方はこちら

    ハゲを改善できるAGA治療薬には3種類ある!

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    ハゲの治療効果が認められた薬には、ミノキシジル外用薬プロペシア(フィナステリド)ザガーロ(デュタステリド)の3種類があります。

    AGA治療の第一選択薬として推奨される「ミノキシジル外用薬」

    男性型脱毛症診療ガイドラインにおいて、AGA治療の第一選択薬として推奨されているのが、ミノキシジル外用薬です。

    1年以上の長期に渡って利用することで、発毛を促進する効果があると認められています。

    ガイドラインで認められているもう一つの治療薬「プロペシア(フィナステリド)」

    医薬成分であるフィナステリドは、男性型脱毛症診療ガイドラインでAGA治療に効果的だと認められています。

    フィナステリドを含むAGA治療薬として、国内で認可されたのがプロペシアという治療薬です。

    期待の新AGA治療薬「ザガーロ(デュタステリド)」

    ザガーロは、2015年9月に厚生労働省から認可され、2016年6月に発売された新しいAGA治療薬。

    新薬なので男性型脱毛症診療ガイドラインに記載はありませんが、医薬成分「デュタステリド」がハゲの進行を防止します。

    「男性型脱毛症診療ガイドライン」についてもっと詳しく知りたい人はこちらから。

    ハゲ改善への道を応援する、期待のAGA治療薬の効果とは?

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    ハゲ・薄毛の多くは、AGA(男性型脱毛症)の影響と言われています。

    この男性ホルモンが原因のハゲは、効果が認められたAGA治療薬による投薬治療で改善することができます。

    ハゲの治療効果が認められた治療薬「ミノキシジル外用薬」「プロペシア」「ザガーロ」が、どのような効果によってハゲを改善するのか、見ていきましょう。

    「ミノキシジル外用薬」は、血行促進作用によってハゲを治療する!

    ミノキシジルはもともと、降圧剤として開発された治療薬で、末梢血管を拡張させる作用があります。

    血行促進に伴う副作用として「毛が生える」効果が認められたことで、ハゲ・薄毛の治療薬として利用されるようになりました。

    ミノキシジルには内服薬と外用薬の2種類がありますが、ハゲの治療に勧められているのは外用薬

    ミノキシジルの内服薬に関しては薬事承認が得られておらず、医師の責任で海外から輸入・処方された場合にのみ、厚生労働省によって認められています。

    しかし、約70%もの患者が、ミノキシジルの使用だけでは十分にハゲを改善できなかった報告もあるようです。


    そのため、多くのAGA専門クリニックでは、ミノキシジル外用薬とプロペシアもしくは、ザガーロの併用によるハゲ治療を勧めています。

    医薬成分「フィナステリド」は、ジヒドロテストステロンの生成をブロックしてハゲを治療する!

    プロペシアの医薬成分フィナステリドは、AGAでハゲが進む原因である、男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の生成を抑えてくれます。

    AGAによるハゲ・薄毛は、誰もが持っている男性ホルモン「テストステロン」が、酵素「5αリダクターゼ」と結びつくことによってジヒドロテストステロンに変換されることで起こるのです。

    プロペシアに含まれるフィナステリドが5αリダクターゼの活動を抑制することで、ジヒドロテストステロンの生成が阻害され、ハゲの進行を防ぐというメカニズム。

    プロペシアに含まれる医薬成分「フィナステリド」は、おでこの生え際や頭頂部に多く分布している「5αリダクターゼ2型」の働きを抑制します。

    医薬成分「デュタステリド」が持つハゲ治療効果は、フィナステリドの約1.6倍

    ザガーロに含まれる医薬成分デュタステリドは、5αリダクターゼ2型だけでなく、5αリダクターゼ1型にも作用します。

    さらにデュタステリドは、フィナステリドと比べて、5αリダクターゼ2型を約3倍強く抑制してくれるのです。

    5αリダクターゼに作用する点はフィナステリドと同じですが、デュタステリドの方がハゲに対する治療効果が高いと考えられています。

    ハゲを治す前に知っておきたい、3つのAGA治療薬による副作用

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    よく効く薬には、必ずと言っていいほど副作用があります。

    魅力的なハゲ治療効果の裏に、どのような副作用があるのかを知っておきましょう。

    ハゲを治す前に知っておきたいAGA治療薬の副作用①:ミノキシジルの副作用

    ミノキシジルは、外用薬・内服薬に関わらず、副作用が起きる可能性があります。

    ミノキシジル外用薬の副作用として代表的なのは、頭皮のかゆみや発疹です。

    また、ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)を投薬すると、別の副作用も懸念されます。

    ミノキシジルとはもともと、高血圧を治療するために作られた薬。

    血圧降下が起こるだけでなく、頭髪以外の部分の多毛や身体のむくみ、動悸や不整脈が起こる可能性が懸念されます。

    ミノキシジルの内服によって、吐き気や嘔吐、腹痛、性欲減退などの副作用が起こったという報告もあります。

    副作用はミノキシジル外用薬・内服薬の使用をやめることによって止まりますが、症状が出た場合は、早めに医師に相談しましょう。

    ミノキシジルの主な副作用

    • ミノキシジル外用薬の場合
      頭皮のかゆみ・発疹・かゆみ・頭痛・手足のむくみ
    • ミノキシジル内服薬の場合
      血圧低下・手足のむくみ・体毛増加・吐き気・嘔吐・腹痛

    ハゲを治す前に知っておきたいAGA治療薬の副作用②:プロペシア(フィナステリド)の副作用

    プロペシアに含まれるフィナステリドも医薬成分であり、人や体調によっては副作用を引き起こす可能性があります。

    フィナステリドがもたらす可能性がある副作用として報告されているのは、主に性欲減退勃起不全精液量の減少

    副作用の症状が見られる可能性は1~5%程度ですが、AGA治療薬プロペシアによる副作用が心配な人は、医師や薬剤師に相談するといいでしょう。

    プロペシア(フィナステリド)の主な副作用

    • 性欲減退(1〜5%未満)
    • 勃起不全(1%未満)
    • 精液量の減少(1%未満)

    ハゲを治す前に知っておきたいAGA治療薬の副作用③:ザガーロ(デュタステリド)の副作用

    ザガーロの有効成分デュタステリドの副作用は、フィナステリドと大差ありません。

    発生確率はかなり低いですが、勃起不全性欲減退精液量減少が見られる可能性があります。


    しかし、デュタステリドの副作用は、フィナステリドと比べると、発生率がやや高めのようです。

    ザガーロ(デュタステリド)の主な副作用

    • 性欲減退(3.9%)
    • 勃起不全(4.3%)
    • 精液量の減少(1.3%)

    AGA治療薬によるハゲ治療にかかる費用

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    現在、ハゲの改善効果が認められているAGA治療薬は、ミノキシジル外用薬・プロペシア・ザガーロの3つ。

    使用する治療薬が異なれば、一ヶ月あたりの治療費も変わってきます。

    ここでは、AGA治療薬によるハゲ治療にかかる費用について見ていきましょう。

    ハゲの治療費:ミノキシジル外用薬を投薬した場合

    ミノキシジル外用薬の場合、一ヶ月にかかる治療費は、約7,000〜15,000円程度

    ミノキシジル外用薬によるハゲ治療の場合、クリニック・病院によってミノキシジルの濃度や外用薬の容量が異なります。

    ミノキシジル外用薬にかかる治療費は、クリニック・病院に直接確認するといいでしょう。

    ハゲの治療費:プロペシア(フィナステリド)を投薬した場合

    プロペシアの価格は、1箱28錠で約6,000〜7,500円。

    プロペシアの投薬は1日1錠なので、一ヶ月あたりの治療費は6,000〜7,500円程度になるでしょう。

    ハゲの治療費:ザガーロ(デュタステリド)を投薬した場合

    ザガーロの価格は、1箱30錠で約8,000〜9,000円。

    ザガーロの投薬もプロペシアと同様に1日1錠なので、一ヶ月あたりの治療費は約8,000〜9,000円ほどになるでしょう。

    AGA治療薬によるハゲ治療には保険が適応されない

    健康保険が適応される対象は、国が「日常の生活に支障をきたすか」などを基準に認定しています。

    現在、AGAの治療は保険が適応されない自由診療として扱われており、全額自己負担が原則です。

    しかし、全てのハゲ治療が全額自己負担というわけではありません。

    例えば、自己免疫疾患が原因として有力視されている円形脱毛症である場合、保険適応疾患として認められているため、ハゲ治療には保険が適応されます。

    少しでも安くハゲを治したい! AGA治療薬に「ジェネリック医薬品」はあるの?

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    ミノキシジル外用薬やプロペシア、ザガーロの他にも、より安価で手に入れられるジェネリック医薬品があります。

    ミノキシジル外用薬に正規品はない

    「ミノキシジル」とはそもそも成分の名前であり、ミノキシジル外用薬の正規品というものはありません。


    ミノキシジル外用薬として有名な製品の一つに、「リアップ」があります。

    現在、リアップは市販されている育毛剤の中で唯一「医薬品」に分類されています。

    プロペシアのジェネリック医薬品はいくつかある

    プロペシアのジェネリック医薬品として売られているのは、サワイファイザークラシエSNトーワ武田テバなど。

    どれも医薬成分フィナステリドを含んでおり、先発医薬品のプロペシアよりも比較的安価で手に入れることができるでしょう。

    ザガーロのジェネリック医薬品はない

    現在、先発医薬品ザガーロの特許が切れていないため、ザガーロのジェネリック医薬品というものはありません。

    しかし、ザガーロと同じ医薬成分であるデュタステリドを含んでいる他の薬は存在します。

    例えば、有効成分としてデュタステリドを含むものにアボダート(アボルブ)というものがあります。

    デュタステリドの効果によってハゲに効くと言われていますが、本来アボダートは前立腺肥大治療のための薬です。

    アボダートはAGA治療薬として、国内で認可されているものではありません。

    アボダートのジェネリック医薬品であるデュタスも、AGA治療薬として認可されていない点ではアボダートと同様です。

    ハゲの治療には病院で処方されたAGA治療薬を使おう

    AGA治療薬の投薬治療にかかる一ヶ月の治療費は、約6,000〜15,000円程度。

    AGA治療薬によるハゲ治療には保険が適応されないため、保険適応疾患と比べるとハゲの治療にかかる費用は高価でしょう。

    そのためか、ネット通販によって海外製の安価なAGA治療薬を使っている人も多いようです。

    しかし、海外製のAGA治療薬の中には偽物・粗悪品が混じっている可能性があります。

    また、個人輸入した医薬品によって健康被害を受けた場合、その救済を図る公的制度の救済対象になりません。

    つまり、個人輸入した医薬品は、完全自己責任のもとで使用しなければならないのです

    海外製の安価な医薬品は魅力的ですが、ハゲの治療には病院で処方された医薬品を使いましょう。

    ミノキシジル外用薬・プロペシア・ザガーロは、ハゲに効く“三種の神器”

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    憧れのヘア充ライフを応援する、“三種の神器”とも呼べるAGA治療薬、ミノキシジル外用薬・プロペシア・ザガーロ。

    ハゲの改善効果が認められたAGA治療薬についてまとめておきましょう。

    AGA治療薬「ミノキシジル外用薬」って?

    • 男性型脱毛症診療ガイドラインで、第一選択薬として推奨されている
    • 血行促進作用によってハゲを治療する
    • 一ヶ月の治療費は、約7,000〜15,000円程度
    • ザガーロやプロペシアと併用することで、より高いハゲ治療効果が期待できる
    • 外用液・内服薬共に副作用があるが、内服薬の副作用は全身に及ぶ可能性がある

    AGA治療薬「プロペシア」って?

    • 有効成分「フィナステリド」は、男性型脱毛症診療ガイドラインでハゲの治療効果が認められている
    • AGAの原因であるジヒドロテストステロンの生成を抑制することでハゲを治療する
    • 一ヶ月の治療費は、6,000〜7,500円程度
    • 性欲減退・勃起不全・精液量減少などの副作用がみられる可能性がある
    • サワイ・ファイザー・クラシエ・SN・トーワ・TCK・武田テバなどのジェネリック医薬品がある

    AGA治療薬「ザガーロ」って?

    • 2016年6月に発売が開始された、新しいAGA治療薬
    • 有効成分はデュタステリド
    • AGAの原因であるジヒドロテストステロンの生成を抑制することでハゲを治療する。プロペシアよりも強いハゲ治療効果が期待できる
    • 一ヶ月の治療費は、8,000〜9,000円程度
    • 性欲減退・勃起不全・精液量減少などの副作用がみられる可能性がある
    • ザガーロのジェネリック医薬品はまだ存在しない
    AGA治療薬によってハゲを治療するためには、継続的かつ長期的な投薬が必要不可欠。

    また、ハゲ治療で大切なことは、治療の経過を医師と一緒に観察し、その人に合った治療薬を見つけること。

    患者の体質や経済状況、求める治療成果によって、その人に処方されるべきAGA治療薬は異なります。

    ぜひ一度AGA専門クリニックでカウンセリングを受けて、自分にあった治療薬について、医師に相談しましょう。


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