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米高校乱射

「モンスターと暮らしていたとは」寄宿先夫婦

ニコラス・クルーズ容疑者(中央)=AP

 【ニューヨーク國枝すみれ】17人が犠牲になった米フロリダ州高校銃撃事件で、銃を乱射したニコラス・クルーズ容疑者(19)は、一緒に暮らしていた友人家族には動物虐待をしていたことは隠し、ペットをかわいがる別の顔を見せていたという。「同じ屋根の下にモンスターと暮らしていたとは知らなかった」。クルーズ容疑者と弟を引き取って世話していた建設業、ジェームズ・スニードさん(48)は地元紙サン・センティネルに語った。

 報道によると、事件の前夜、容疑者はチーズと肉のサンドイッチを食べ、午後8時に就寝した。当日も「バレンタインデーだから学校に行かない」と言った以外、特段変化はなかったという。

 クルーズ容疑者と弟は幼少時に養子となったが、養父はその数年後、養母は昨年11月1日に肺炎で死亡。容疑者は弟と共に同月下旬から、スニード家で暮らすようになった。一家の3人の息子の1人が容疑者と親しかったためだ。

 クルーズ容疑者は少なくとも10丁のライフル銃を持っていた。スニードさんは「銃は金庫にしまわせ、鍵は私だけが持っていると思っていた」という。容疑者が鍵を入手した経緯は不明だ。

 容疑者がうつの症状を示し、「死んだ母親のことを考える」と話したため、妻のキンバリーさん(49)は事件の5日前に容疑者を心理カウンセリングに連れて行った。抗うつ剤は飲んでいなかった。

 夫婦は、容疑者がソーシャルメディアに銃の写真などを載せていたことや動物を虐待していたことを知らなかった。スニードさんは「犬2匹、猫6匹を飼っているが、彼は可愛がっていた」と驚いた。

 容疑者は当日、友人であるスニードさんの息子に携帯電話から数回、メッセージを送っていた。「どの教室にいるの?」と尋ねており、友人がいる教室を襲撃するのを避けようとした可能性もある。また、「伝えたい重要なことがある」とメッセージを送った後、「何でもない」と打ち消していた。

 事件後、警察署に連行されてきた容疑者を見て、キンバリーさんは怒りに駆られて駆け寄ろうとしたという。「本当にやったの?」と叫んだキンバリーさんに、クルーズ容疑者は「ごめんなさい」と答えたという。

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