3月からの「わろてんか」は、戦争の足音が忍び寄る中、ヒロイン・てんたち北村笑店の面々が、それぞれに人生の重大な決断を下すドラマチックな物語が展開します。“笑い”の力を信じ、次々と迫り来る苦難を懸命に乗り越える、てんたちの活躍をダイナミックに描きます。
このたび、最終章(第26週)で登場する“目玉”キャストに西川きよしさんが決定しました。
てんたちが疎開する農家の主人・治平 役
西川きよし
※西川さんは平成26年度後期「マッサン」以来の連続テレビ小説出演です。
Q.「わろてんか」出演に際して
「わろてんか」は“笑い”がテーマですし、随所に漫才だったり、コンビのあり方だったりがでてきたり、少し身につまされる思いを感じながらも、毎朝楽しみに見ていた身近な番組でした。実体験として見てきた芸の世界の歴史を知ることができますし、「よくこういった世界に入ったなぁ」と思いながら見ることもあります(笑)。でも毎回見終わると「この世界に入ってよかったな、お世話になってよかったな」と改めて感じられます。私は今年72歳の当たり年ですが、毎朝見ている番組に出演が決まったときはとてもうれしかったです。
ドラマではキース(大野拓朗)とアサリ(前野朋哉)が漫才コンビを組んでいましたが、私もコンビでいろいろなことがありました。男同士のコンビと言うのは、結成してから年を重ねていくにつれ、絆がグッと深くなるんです。若いころは相方が失敗するとムッとしたりキツイことを言ったりしてしまいますが、年がたつと相手のミスを支えていくようになるんです。舞台で相手の目を見ると「ごめんね」と言っているのが分かるようになり、そういったときこそお客様に内臓から笑ってもらえる漫才ができるんです。だからキースとアサリの二人の関係はいつも注目しています。
Q.演じられる治平の役柄について
治平は滋賀県の農村で、大阪から疎開してきたヒロインたちを迎え入れる役どころです。治平は無口で、孫を戦争に送り出しましたが、どうにか無事に帰ってきてほしいという気持ちを抱えていることもあり、どうしても笑うことができないという葛藤があります。
一人息子を戦地に送り出しているてんさん(葵 わかな)から、「つらいときだからこそ笑うんだ」と言われるシーンがありました。私自身も本当にその通りだと思います。戦時下という非常時に、『笑いは薬』ということを、てんさんから教わる場面にご注目ください。
Q.ヒロイン・てん役の葵わかなさんついて
てんさんは現在放送の時点で40歳くらいとのことですが、演じている葵さんが19歳ということを聞いたときはとても驚きました。もちろん時代に合った衣装やメイク・髪型をしているのですが、本当にその年齢の方のような演技をされています。中でも芸人に声をかけているシーンでは、その昔、実際に私も楽屋で似たような場面を見たことがあったので、驚きすぎてこの目玉がもっと大きくなったほどです(笑)。
Q.視聴者の方へのメッセージ
今から30年以上前ですが、「小さなことからコツコツと」という言葉が、自然と口から出ました。人生は一朝一夕では成り立ちませんし、小さなことの積み重ねがあって、私も“朝ドラ”へまた出演させていただくことにつながったのだと思います。
私はこの「わろてんか」が、日々小さなことを地道に積み重ねられている視聴者の皆さんの活力や、元気になるような“クスリ”になれば良いなと思います。
平成29年度後期 連続テレビ小説「わろてんか」
【放送予定】
2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土)<全151回>
[総合]前8:00~8:15 /(再)後0:45~1:00
[BSプレミアム]前7:30~7:45/(再)後11:30~11:45
【出演】
葵わかな 松坂桃李 濱田 岳 広瀬アリス 徳永えり 大野拓朗 岡本 玲 成田 凌 松尾 諭 藤井 隆 内場勝則 高橋一生 ほか
【作】吉田智子
【音楽】横山 克
【主題歌】「明日はどこから」松たか子
【語り】小野文惠アナウンサー
【制作統括】後藤高久
【プロデューサー】長谷知記
【演出】本木一博、東山充裕、川野秀昭 ほか
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