rikorikoのシエスタ

お酒と本と博己と少しだけ家事のまったりな日常

バカボンのパ~パなのだ!

 

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立て続けに赤塚不二夫氏の本を読んでしまった。

 

それも、

一冊はわざわざAmazonで購入して。

 

 

別に、バカボンに興味があった訳ではなく、

以前、パパの画像を探して、Amazonから拝借したら、

おすすめに頻繁に出てくるようになって、

ついポチってしまった。 というだけ。

 

 

でも、

タモリさんが、赤塚氏の告別式で8分にも及ぶ弔辞を読んだ。

というニュース記事が、記憶に残っており、

タモリ氏の才能をいち早く見抜いて、居候させていたという赤塚不二夫氏が、

ホントは如何なる人物だったのか、については興味がありました。

 

 

バカボンのパパよりバカなパパ」は、先妻との一人娘、りえ子さんの著書。

 

赤塚不二夫のことを書いたのだ!」は、「少年サンデー」で赤塚氏の担当だった元編集長の方。

  

漫画家が綺羅星のごとく現れた時代で、

本物の「ときわ荘」の青春がリアルに描かれている。 水滸伝で言うなら梁山泊

その後の人気漫画

ドラえもんサイボーグ009巨人の星釣りバカ日誌あしたのジョー、等々。

私でも知ってる作者名が沢山出てくる。

 

誰と誰に、いつ会って、こんな話をして、

当時こんなものが流行っていて、

長嶋茂雄もシェーをした。とか、

美空ひばりとデートした。とか。

 

うんぬんかんぬん。

 

思い出話が延々と続いて、ちょっとお腹一杯になりましたが、

 

やはり!と言うべきか、破天荒エピソードがてんこ盛り。

 

1970年頃、

娘さんによる「パパの底抜けな金銭感覚」

周囲にはサービス精神を大いに発揮するのがパパの性格であり、信条でもあった。

ある晩、

担当編集の松井さんはパパから100万円札が入った財布を預けられ、

パパと一緒に銀座から新宿まで何軒もハシゴした。

3、4人で出かけた筈が、いつの間にか15人位に増えていて、

朝には1万円も残っていなかった。

 

勝新太郎かよ! って言う逸話です。

当時のスターや売れっ子作家、漫画家達には、皆、似たような武勇伝がありますね。

 

 

九州からやってきたタモリさんが、

新宿歌舞伎町のバー「ジャックの豆の木」で演じた数々の芸を観て、

赤塚氏は感動。そのまま帰すのは勿体ないと、

その場で自分の番組に出そうと決めてしまった。

早速タモリさんを目白にある自宅マンションに住まわせ、

自分は仕事場のロッカーを横倒しにした上に布団を敷いて寝ていた。

 

軽井沢ムササビ事件」

構成作家の別荘に集まった仲間たちが、

素っ裸で雪の中、次々と思いついたギャグを披露し遊んでいた。

外は寒くて1分も居られない。

そこを我慢して、すました顔をして本を読むなどのギャグをやり、

熱いお風呂に飛び込んでは次のアイディアを考える。

思いついたらまた外に出てやる。

それが、どんどんエスカレートしていった。

 

暗闇の中、ローソクの炎で木々や影や景色が揺れている。

「何だ?」

 

なんと、それは、火のついた極太のローソクをお尻に突っ込んで、

全裸で四つん這いになって、後ろ向きに歩いてくる赤塚不二夫だった。

タモリ氏曰く「もうこの世のモノとは思えない光景」だったそう。

その後、

ムササビになろうとして、「ムササビ!」と叫んで、木の上から飛び降りたつもりが、「ムサ」を言ったところで地面に胸を強打。

みんなが振り返ると、胸から血を流した赤塚氏が唸っている。

「受けるためなら死んでもいい!」という赤塚氏の言葉に、タモリ氏は、「一生この人を超えることはできない!」と思ったという。

 

 

やっぱり! バカボンのパパ を地で行ってた訳ね~。

 

モデルは自分の父親だと言っていたらしいけど。

 

 

バカな事を真剣に考え実行した、誠実で勤勉な男だった。

 

尊敬する手塚治虫氏から

「良い本を読みなさい。良い音楽を聴きなさい。そして、良い映画を観なさい。」

とかけられた言葉を終生忘れず、

 「俺はそれを、実行しただけだ。」と言っていた。

 

と編集長は回想している。

  

 

実際、色々な映画からインスパイアされた作品が多いようで、

 

バカボンのパパの「これでいいのだ!」というセリフは、

黒澤明の映画「どん底」がヒントになっていて、

駕籠きに扮した演者が言ったセリフ「夜は寝るのだ!」から生まれたそうだが、

実は聞き違いだったらしい。

  

私が大好きだった「秘密のアッコちゃん」は「奥様は魔女」の影響のよう。

 

そう言えば「テクマクマヤコン」のコンパクト買って貰ったことあったなぁ~

あれ、どこ行ったのかな〜?

 

どうやら、 

赤塚不二夫氏はマザコンだったらしい。

三谷幸喜氏もマザコン

赤塚の娘、りえ子サンはファザコン

阿川佐和子サンもファザコン

私もファザコン

 

 

コンプレックスの無い人はいない。

コンプレックスが、生きる原動力だ!

コンプレックスこそが芸術を生み出すんだ!

 

 

何を言ってんだ?

 

 

とにかく、

ワタクシめが思うに、

  

閉塞感が漂う今のこの時代にこそ、

ああいう、ゆる~い、ナンセンスギャグ漫画が必要なんだろうなぁ~。

 

   

 

本日も、

私のどうでも良い話にお付き合いくださり、

有難うございます。  


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