紅の豚は、空軍で活躍したポルコという男性が、何かのキッカケで豚になってしまいます。そんな男でも、なぜか美しい女性たちからモテてしまい、女性を泣かせるような事をして、遂にはライバル『カーチス』と空で対決する事になります(ネタバレなし)。
『紅の豚』のキャスト
紅の豚は、ジブリのアニメ作品として、1992年7月18日に日本で上映されました。DVDの収録時間は93分です。
監督&脚本&原作
豚になった男が、格好付けた言葉を吐き捨てて、女性たちを泣かせてしまう映画を製作したのが、あの有名な宮崎駿監督です。
- 監督:宮崎駿
- 脚本:宮崎駿
- 原作:宮崎駿
登場人物と声優
加藤登紀子さんが、ジーナ役の声優として、フランスのシャンソンである『さくらんぼの実る頃』を作品の中で歌っています。
- ポルコ/豚になってしまった男(声:森山周一郎)
- ジーナ/美しき歌手(声:加藤登紀子)
- フィオ/若き整備士(声:岡村明美)
- ピッコロのおやじ/昔馴染みの整備士(声:桂三枝)
- カーチス/ポルコのライバル(声:大塚明夫)
- フェラーリン/ポルコの戦友(声:稲垣雅之)
『紅の豚』のストーリー
豚の顔をしていた人間ポルコが、海岸でバカンスをしていたら、子供たちが空賊にさらわれそうになていると報告を受けます。そこでポルコは急いで赤い飛行艇に乗って、空へ飛びだって行きました。
ポルコが子供たちを救出(起)
空賊たちは、根っからの悪という訳でもなく、子供たちに乱暴をしないで、飛行艇に乗せて行きました。所が、ポルコの飛行艇が接近してきたので、空賊は応戦する事になります。
しかし百戦錬磨のポルコの手にかかっては、空賊はあっという間に海へ不時着してしまいます。子供たちは無事に解放されて、新聞の一面にはポルコの活躍が載る事になりました。
美しきジーナとの関係(承)
ポルコは酒場で、美しき女性ジーナが歌う姿を見ていました。それを見たマスコミたちが取材しようと騒ぎ出しますが、紳士な男が「歌は静かに聞くものだ」と席に着席させます。
そしてポルコとジーナが一緒に食事する事になりますが、ジーナは、今まで深く関わってきた男たちはポルコ以外は全て亡くなってしまったと嘆きます。所が、ポルコは「俺が気に入らないのは、あの絵を飾っている事だ」と愚痴をこぼしました。
その絵とはポルコが人間の顔をしていた頃の写真でした。ジーナはかすかに微笑んで「どうやったら、あなたの魔法は解けるのかしらね」とつぶやきます。
ポルコがカーチスに敗北(転)
ポルコの飛行艇は古びてしまって、故障寸前でした。そのような状態の時に、飛行艇を操縦するカーチスに攻撃をされてしまって、ポルコは不時着してしまいます。カーチスはポルコの飛行艇の残骸の一部を持ち帰って勝ち誇ります。
ジーナは、ポルコが墜落してしまったので、急いで駆けつけようとします。そこで、ポルコから電話で無事である事を伝えられたので、あまり無理をしないように注意しますがポルコは「空を飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」と格好付けた事を言ってしまうのです。
これには、ジーナは頭にきて「バカ!」と言って電話を切ります。ポルコは壊れてしまった飛行艇を知り合いのピッコロの親父に直してもらおうとしますが、その孫の若き女性フィオが直そうとします。
フィオを巡ってカーチスと対決(結)
フィオは可愛い女の子でしたが、腕前は確かでした。そしてフィオの根気と気迫に負けたポルコは、飛行艇の修理をフィオに任せます。それからポルコは映画館で、イタリア空軍のフェラーリンから「空を飛んでも、豚は豚だぞ」と忠告されてしまいます。
密かにイタリア軍はポルコの動向を察知していたので、フェラーリンはあまり無理をして欲しくなかったのです。しかしポルコはカーチスに再挑戦しようと考えていたのです。しかしカーチスは「一度は着いた決着だ」と言って再戦を断ろうとします。
所が可愛いフィオを見たら、カーチスは「俺が勝ったら結婚してくれ」とプロボーズしてしまいます。ポルコを好きになっていたフィオはそれを承諾してしまいます。それにポルコは驚きますが、はたしてカーチスに勝つ事はできるのでしょうか?
『紅の豚』の豆知識
紅の豚では、主題歌やグッズがあるだけではなく、多くの視聴者の心に残る名言も飛び出しました。そこで、紅の豚の主題歌・グッズ・名言などを紹介しましょう。
主題歌:さくらんぼの実る頃
紅の豚で、ジーナが歌っている『さくらんぼの実る頃』のフランス語バージョンや日本語バージョンが収録されているCDが下のリンクにある物です。私が子供の頃に見た紅の豚の印象として残っているのは、ジーナの歌と格好付けたポルコの名言でした。
それだけに、この主題歌を聞いたら、紅の豚を見ていた当時を思い出してしまいますね。
グッズ情報 紅の豚 1/72プラモデル
豚になっているポルコと紅の飛行艇が1/72のサイズになったプラモデルです。この飛行艇は、カーチスによって撃墜されてから、修復した後の飛行艇がモデルになっています。
そして、このグッズは部品点数が53点で、完成した時のサイズが全長約115mm×全幅約145mmになります。
ポルコの名言
ポルコが、ジーナに伝えた名言「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」は、テレビで何回も放送された言葉で、多くの方たちが心に残った言葉でしょう。
自分は「豚のくせに」と思ってバカにしていましたが、久しぶりに見たら、外見で自身の持てない男は行動で示せば良いんだなと理解できるようになりましたね。
『紅の豚』の感想
紅の豚は、ポルコが豚のくせに女性たちにモテるという少し許せないストーリー展開になっています。そのような非現実的なアニメを見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
紅の豚の残念な所
ポルコは敵機に攻撃されている時に、雲の平原に行った話をフィオに教えるシーンがあります。そこでは撃墜された仲間たちが空へ飛んで行きますが、その話と豚になった原因が関係しているのか定かではありません。
ラストシーンでも、ポルコの顔が人間のように見えるシーンがありましたが、最後までポルコが人間に戻れたのか分からずじまいです。さらに豚になった原因も分からないので、その辺りの原因が分からないで終わってしまうのは残念な所でしたね。
紅の豚の見所
紅の豚は、子供向けのアニメではなく大人向けのアニメとして作られた作品です。そのため子供の頃に見た時はつまらないと思いましたが、大人になって20年ぶりぐらいに見てみたら、意外と面白かったです。
それは外見を気にしないで、男気を見せるポルコの魅力が分かる年齢になったからでしょう。そのため、子供の頃に紅の豚を見た方でも、大人になってから、もう1回見ておく価値はあります。