犬・猫飼えば「手っ取り早くSNSで有名に」 はあちゅう投稿に「ペット遺棄助長」批判
「手っ取り早くSNSで有名になりたかったら猫か犬を飼うとよいらしい」――。作家でブロガーのはあちゅう氏(32)のこんなツイートが、インターネット上で賛否を呼んでいる。
問題視されたつぶやきは、SNSで影響力を持つアカウントについて論じる中で投稿されたもの。犬や猫など動物が登場するコンテンツはネット上での「受け」が良い、などの傾向を伝えた内容だ。
しかし、はあちゅう氏の今回のツイートには、動物好きとみられるユーザーから「安易な遺棄に繋がりそう」「命をなんだと思ってるんですか?」といった批判的なリプライ(返信)が殺到。いわゆる炎上状態となっている。
動物コンテンツは「最強」?
はあちゅう氏は2018年2月16日、Instagram上で影響力を持つ「インスタグラマー」の友人と話をしたとして、SNSをめぐる動向や人気を得るための戦略などを分析するツイートを複数回にわたって投稿した。
いま問題視されているのは、はあちゅう氏が一連の投稿の「余談」としてつぶやいたもの。「手っ取り早くSNSで有名になりたかったら猫か犬を飼うとよいらしい」と切り出し、
「動物コンテンツは必ずPVが取れ、炎上しづらく、個性も出やすく、自分がネタを作らなくても動物が勝手にネタを作ってくれる。インスタもご飯×犬とか、子供×猫とかにするとご飯だけ、子供だけの人と差別化できる」
と伝えたのだ。ツイートの末尾には、「動物最強」との一言も添えている。
はあちゅう氏といえば、大学生の頃からブロガーとして活動。『「自分」を仕事にする生き方』など、これまでに発表した著書は10冊以上。ツイッターのフォロワーは17万人以上(19日夕時点)で、有料制オンラインサロンも運営するなど、SNSを効果的に用いて活躍の幅を広げてきた。
こうした彼女の経歴もあり、今回の投稿についてネット上では「安易に犬猫を飼う人を増やしかねない」といった趣旨の批判が出ることになった。ツイッターやネット掲示板には、動物好きとみられるユーザーから、
「酷すぎる。この文章を見て気軽に犬や猫を飼い、フォロワー数が増えなければ捨ててしまうか保健所行きが目に見えてます」
「有名になりたいなら、と言う理由で動物を飼うことを勧めないでください」
「『動物』って、そんな人間のSNSの承認欲求を満たすための『道具』なんですか?『動物最強』って最後の文章が、とても悲しい」
といった批判が相次いで寄せられている。また、大の愛猫家で知られるミュージシャンの坂本美雨さん(37)も18日、
「触れるのもいやだけど、やっぱりこういう考え方を目にしてしまうと、悔しいし、悲しいね」
とツイートしていた。