【平昌五輪】銅メダル獲得のロシア人選手にドーピング疑惑 カーリング混合ダブルス
平昌冬季五輪のカーリング混合ダブルスで、銅メダルを獲得したロシアのアレクサンドル・クルシェルニツキー選手(25)にドーピング疑惑が浮上している。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は19日、国際オリンピック委員会の要請を受け疑惑に関する審理を開始したと発表した。
クルシェルニツキー選手は「ロシアからの五輪選手」(OAR)の一人で、夫婦で出場したカーリング混合ダブルスで、銅メダルを13日に獲得しているが、検体から禁止薬物のメルドニウムが検出されたという。
IOC広報担当者は発表文で、「もし疑惑が事実だとすれば我々にとって非常に残念」だとしたが、「2018年平昌冬季五輪におけるドーピング、検査、制裁はIOCとは独立している。従って手続きが続いている間は、IOCは個別案件についてコメントできない」と述べた。
BBCの取材では、すでに選手村を出ているクルシェルニツキー選手はソウルに滞在中で、19日中に出る予定のB検体の検査結果を待っているもよう。
メルドニウムには血液の循環を改善し、運動能力を高める効果があり、2016年に禁止薬物リストに加えられた。
2014年ソチ冬季五輪での、ロシアによる国家ぐるみのドーピング問題を受けて、ロシアは今回、選手団の派遣が禁じられている。潔白が証明され、今回個人資格でOARチームの一員としての参加が許されたロシア人選手は168人おり、カナダ、米国に次いで3番目に人数が多い。
(英語記事 Winter Olympics: Alexander Krushelnitsky subject of anti-doping case)