Mac使いがFX自動売買をするためにAWSにサーバーを立てて、MT4の24時間EA稼働環境を作ってみた

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前回海外FXのメリットや海外FX業者であるXMの紹介、口座開設の記事を作成しましたが、今回はVPSを使ったサーバー上での自動売買についての説明をしたいと思います。自動売買と言うとずっとPCを起動させたり設定がめんどくさいと言うイメージがありますが、この方法は非常に簡単。自分のPCを24時間起動させたり、電気代や設定費用を気にする必要もなく、ほぼ全自動で取引をおこなうことができます。

これを導入すれば、働いている間も寝てる間もサーバー上で勝手に取引をしてくれるので、うまくいけば知らないうちに資産が増えていた、なんてこともあるかもしれませんね。目指せ不労所得、ということで手順も含めて解説していきたいと思います。

はじめに

まず前提としてMT4を使ったFX取引をおこなうために、対応する口座が必要になります。また今回はVPSとしてAmazonのクラウドコンピューティングシステムであるAWS EC2を使いますので、AWSのアカウントも必要ですね。このあたりの情報は手順なども含めて過去にまとめていますので、よろしければそちらを参考にしてみてください。FX口座には安心のゼロカットと888倍というハイレバレッジ取引が可能なXMがおすすめです。

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VPSの構築

VPSとしてAWSを使う理由

VPSとは仮想専用サーバーのこと。レンタルサーバーとの違いは簡単に説明すると共有か占有かですね。このあたりもAWSの解説記事を参考にしていただければと思います。

FX業者の中にはトレーダー向けにVPSを提供してくれる会社もあります。私オススメのXMも無料VPSを提供しています。しかしこれらはだいたい利用のための条件が設定されていることがほとんど。一定額以上の証拠金や一定回数/ロット以上の取引などですね。これがなかなか厳しいが多く、手軽にFXを初めてみた私のような人間にはハードルが高かったりもします。

そこで使えるのが費用が比較的安く、1年間の無料枠が用意されているAmazon AWSの仮想サーバーサービスEC2。最近はブログやサイト作成に使われることも多い人気のサービスですね。もちろん私のことのサイトもEC2で作成しています。ちなみに今回構築するのはWindowsサーバーになりますので、すでにLinuxサーバーで無料枠を使っている人でもそれとは別に無料枠で立ち上げることができます。

AWS EC2インスタンスの作成

では早速インスタンス(サーバー)を作成していきたいと思います。まずはAWSのコンソールにログインしますが、ここでちょっとしたポイント。私が使っているXMはデータセンターがロンドンにあります。自動売買時に重要な取引スピードを少しでも早くするために、データーセンターとサーバーの場所は近い方が良いと言われていますので、XMを使う場合はリージョンをロンドンにしておきましょう。

使っている業者によって最適なリージョンは変わってきますので、もしXM以外を使う場合はデータセンターの場所を確認して近くのリージョンを設定してください。ちなみにロンドンでEC2インスタンスを立ち上げる方が東京よりも安いので私の場合は一石二鳥になります。(価格差は下の写真参考)

リージョンを最適な場所に設定したらAWSのコンソールからインスタンスの作成をクリックしましょう。

次はマシンイメージの選択。ここではWindows Server 2012 R2 Baseを選びます。もっと新しいOSもありますが変にOS側でマシンパワーを使われても困りますし、安定性を考えても2012で良いと思います。

インスタンスタイプの選択はt2.microを選択。最安のt2.nanoもありますが、動きが遅いのと無料利用枠の対象外なので、無料利用可能なt2.microがおすすめです。

続いてセキュリティグループの設定。ここではHTTP(ポート80)とHTTPS(ポート443)を解放。またリモートで自分のMac/PCから接続するためにRDP(ポート3389)も開放しておきます。ここは自分以外の外部からの接続を防ぐために、「マイIP」を指定しておきます。(接続マシンやIPアドレスが変わった場合は、AWSからこの部分を再設定する必要があります)

セキュリティグループの作成が終われば確認画面で作成ボタンをクリック。ここで公開鍵と秘密鍵の設定がポップアップで表示されます。新しいキーペアの作成でキーペア名を適当なものにして作成します。ここで作成したキーペアは1度しかダウンロード出来ませんので、入手したpemファイルは無くさないよう厳重に保管しておきましょう。

ここでインスタンス作成ボタンを押せば完了。しばらく待てばインスタンスが作成されRunningというステータスになると思います。

IPアドレスの固定

リモート接続の際にサーバー側のIPアドレスが変わるのはめんどくさいので、固定しておきます。これも過去のAWS記事を参考にしてもらえればと思いますが、EC2の管理画面から左フレームにある「Elastic IP」を選択、「新しいアドレスの割り当て」>「割り当て」をクリックしてElastic IPを取得。アドレスの関連付けから、先ほど作成したインスタンスを選択して完了です。

これでVPSの構築は完了です。

RDPを使ったリモート接続

Windowsパスワードの取得

リモートデスクトップなどで接続するためのパスワードを取得します。EC2のインスタンスタブから先ほど作成したインスタンスを右クリックして「Windowsパスワードの取得」を選択。

表示されるパスワード取得画面で、こちらも先ほど作成したpemファイルをアップロードすればリモートアクセスが可能になり、必要なユーザ名とパスワードを取得できます。

RDPによるリモートアクセス

ここまでの操作でVPSにリモート接続ができるようになりましたので早速接続します。Windowの場合は標準のリモートデスクトップを使って、固定したIPアドレス、取得したユーザ名とパスワードを入力すれば簡単に接続できると思います。

ただ私も含めてMacの場合は、RDPのソフトが必要になりますので、MacAppStoreよりMicrosoft Remote Desktopをインストールします。これはMicrosftがリリースしているRDPなので安心して使えますね。

ソフトを起動してNewボタンをクリック、IPアドレスやユーザ名、パスワードは先ほど作成したものを、それ以外の箇所は好みに応じて入力すれば設定は完了です。

この状態でStartをクリックすればリモート接続が始まり、出てくるダイアログでContinueをクリックすれば接続完了です。


WindowsとMT4の設定

Windows Server 2012の日本語化

このままでも使える状態にはなっていますが、少々使いにくいため日本語化をしておきます。まずはWindowsボタンをクリックして表示されるスタート画面から「Control Panel」を選択し、「Clock, Language, and Region」をクリック。

つぎに「Language」>「Add a language」とすすみ、”J”にある「日本語」を選択し、「Add」をクリックします。

“Change your language preferences”に日本語が追加されているので、その部分にある「Options」>「Download and install language pack」をクリックすると、日本語パックのインストールが始まります。

日本語パックのインストールが完了したら“Change your language preferences”画面の左上にある「Advanced settings」をクリック。“Override for Windows display language”の欄に「日本語(日本)」という項目が追加されているので選択し、ログオフを促すポップアップがでるのでログオフします。

これで日本語化の設定は完了ですが、引き続き地域と時計も日本設定にしておきましょう。 再度、「コントロールパネル > 時計、言語、および地域 > 場所の変更から「日本」を選択し、「OK」をクリックします。これで地域が日本になりました。

もう一度「コントロールパネル」から、「時計、言語、および地域」の中の「日付と時刻の設定」をクリック。日付と時刻の設定画面が表示されますので「タイムゾーンの変更(Z)」をクリックし、「(UTC+09:00 大阪、札幌、東京)」を選択すれば時計の設定も完了です。

Windows Server 2012 Internet Explorerのセキュリティ強化解除

次にMT4のインストールが必要になりますが、デフォルトではIEのセキュリティ強化の構成が有効になっているため、FX業者のサイトに接続できないことがあります。そのため、一時的に解除してやります。まずサーバーマネージャーから「ローカルサーバー」を選び、右側にある「IE セキュリティ強化の構成」の部分に表示されている「有効」をクリックします。

ここで表示される画面でAdministrators グループを「オフ」にすれば接続が可能になります。セキュリティ的にも使用後は必ずオンに戻すようにしておきましょう。

MT4のインストールと設定

上記の設定でアクセスできるようになった口座開設をしているFX業者のサイトから、MT4をダウンロード/インストールします。これでひとまずVPS上でMT4が動くようになっているはずですね。ただこのままだと若干MT4の動作が遅い場合があります。少しでもパフォーマンスを良くするために、システムのプロパティから詳細設定>パフォーマンスから「パフォーマンスを優先」にチェックを入れたり、仮想メモリのサイズを上げておきましょう。

また使用する海外FX業者のMT4を使う場合、メニューなどが文字化けしていることがあります。そんな場合は、「コントロールパネル」から「地域」>「管理」>「システム ロケールの変更」と選択していき、「現在のシステムロケール」を「日本語(日本)」に変更しましょう。これで文字化けが直りMT4が日本語で正常に使用できるようになると思います。


EAの有効化と自動売買の開始

いよいよ自動売買プログラム、所謂EA(エキスパートアドバイザー)のダウンロードです。EAには多種多様なものがあり、無料で公開されているものや、有料で販売されているものもあります。ダウンロードしてきたらあとはMT4側でそのEAを有効化/設定すれば、自動売買を開始してくれます。

有効化や設定の方法はEAによって細かい手順が異なるため、EAのドキュメントなどを参考にしていただければと思いますが、基本は所定のフォルダにEAを格納して、MT4上でドラッグ&ドロップするだけだと思います。MT4側ではツール>オプションから「エキスパートアドバイザー」のタブを選択して、「自動売買を許可する」にチェックが入っていれば大丈夫です。

EAが正常に稼働している場合は下記画像のように右上にニコちゃんマークが表示されているはずです。

ここで注意しておきたいのが原則としてMT4が1つに対して、EAも1つにしておく方が良いということ。MT4ではUSD-JPYやEUR-JPYなど複数の通貨ペアチャートを同じMT4上で表示できますが、それぞれにEAを稼働させるとタイミング次第で処理待ちが発生する可能性があります。取引スピードが重要なスキャルピングEAなどにとってはこの遅延は致命的になりますね。そのため複数のEAを稼働させたい場合は、そのEAの数だけMT4をインストール/起動させるようにしましょう。私も3つのMT4を立ち上げ、それぞれ別の通貨ペア/EAを稼働させています。


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まとめ

前回の海外FXの紹介に引き続き、今回はVPSとEAを使った24時間自動売買システムの解説をしました。これで電気代も時間も気にせず、常時FX取引ができるようになりますね。私のようなMacユーザーには対応しているMT4を提供しているFX業者も少ないため、AWSを使ったVPSの導入はそれだけでメリットですし、無料利用枠もあるため、本当におすすめです。また大きな利益が狙える上に、ゼロカットでリスクも抑えてボーナスも豊富なXMも非常におすすめ。このAWS+XM+EAという最強の組み合わせで、ぜひ海外FXでの資産運用をしてみてはいかがでしょうか。

人気ナンバーワン海外FX業者、XMに関するまとめはこちらをどうぞ。

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