俺だって俺なりに

零細メーカーの経営企画。趣味は少額の株式投資。ファンダメンタルズ重視のバリュー投資をゼロから勉強中。仕事は経営の雑用。能力普通でそれなりに真面目。落ち込みやすく悩みがち。ガラスのハートのくせに実力以上に頑張って疲れたり。それでも俺だって俺なりに踏ん張ってます

【教えてファンダ先輩(4)】ファンダメンタル投資家は市場起因で急落するときにどこで入るかタイミングを決めているのでしょうか。~株初心者から経験者へのご相談~

株を初めて数ヶ月。出せる限度の100万円で少しずつ失敗しながら学ぶ神木。ファンダメンタル重視のスタイルが合うと思ってやりはじめたが疑問ばかり。そんなモヤモヤをありのままに書き出してみる。
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結局今日も株価を眺めて終わった。

神木はスマホを机に置いた。

数か月前から投資について勉強をはじめるとともに、なけなしの100万円を使って複数の銘柄を最小単元買っている。そこへ直近の乱高下の相場がやってきていよいよ動けなくなってしまった。

そんな神木が一つの疑問をもっている。はたして先輩バリュー投資家の皆さんは買うべきタイミングをどれだけ考えているのか?という点だ。極論すればタイミングは一切図らず、あくまで割安かで判断しているのだろうが、ある程度相場やタイミングを図っていると思っている。

どのようにタイミングを図っているか神木なりに考えてみた。


YAHOOファイナンスに登録してある自分の保有銘柄をみては現在の含み損(といっても数万円ではあるが)を見て、ダウンや日経平均の情報を読み、YAHOOファイナンスで転載される記事をいくつか読んでいる。


神木は保有銘柄以外もYAHOOファイナンスに監視銘柄として登録をしている。それとなく調べた市場に関する銘柄や、たまたま雑誌で見た企業から街中で見つけた企業など、特に何も取り決めもなく心に留まった銘柄をリスト化している。

時間があれば個別にファンダメンタルズの分析をして取捨選択すべきだろうが、なかなか最近は本腰を入れて会社分析をするまでに至っていない。買い付け余力がないから新たな銘柄を探すモチベーションがわかないのも当然かもしれない。


直近の乱高下はVIX指数がどうのとか、アメリカの国債の10年利回りの金利がどうのという理由で、ダウが先に暴落し、悲観した投資家が次々に売るという繰り返しが起きていると言われている。その真相は正直素人の神木にはわからないが、少し調べれば調べるほど俺なんかこの市場の中ではPM2.5以下の粒子サイズの存在だなと実感する。

最近もバリュー投資家の方々のブログや書籍を読むことで勉強を進めているわけだが、一つの疑問がある。

それは「もし大きな下落が相場全体の影響で起きた場合に、どこから買いに入るのかどう決めているのか」というところだ。

急激な下落が起きた場合、全面安で相場そのものが3-5%、個別銘柄では10-15%ほど落ちる。翌日リバウンドを半値ぐらいしてまた翌日暴落する。

もしくは翌日に急激に回復してそのまま上の方へいってしまい、二度と落ちてこない。神木は株を買うには至っていないが、数日連続して監視しているこういった動きをする銘柄はたくさんある。

経験者は下落時にいつ買いで入るのだろう

それが神木の素朴な疑問だった。いくつかの可能性を考えて書き出してみた。

仮説1:下落率で考えてINする。

例えば15%下がっている場合、さすがに安くなりすぎていると判断して買うなど「X%ルール」をもっているのではないか。

値動きが激しい銘柄もあるしあまり動かない銘柄もあるだろうが総じて狙っている銘柄はみなさん決まっているだろうし動く値幅は感覚的に分かっていると思われる。

なので、この下落は行き過ぎているというような感覚が備わっており、下落率でみて買っているのではないかという仮説。おそらく一日あたりの下落から一週間当たりの下落くらいまで見ているのではないか。

仮説2:長期チャートからイイところまで落ちていればINする

意外にチャートで判断している。日足や週足ではなく月足など中長期のチャートを見たり、移動平均線で判断している。

割安かどうかというファンダメンタルズ的な見方とはことなるが、乱高下は1日単位でコロコロかわるので詳細に調べている時間もないため、モメンタムを重視してチャートメインで買うタイミングを判断しているのではないだろうか。

仮説3:あくまでEPSやPER、将来性などのファンダメンタルから割安か見る

どれだけ下落するかは考えておらず、あくまで下落後のPERなどを見て判断しているのかもしれない。

その場合、「この業界だったらPERはこれくらい」という水準を経験者の方はおもちでその水準まで落ちてきたらINすると決めているのだろう。

この銘柄は普段PER40だが、PER35なら入るのか、PER30なら入るのかなどどこまで落ちるかわからない中、「ここまで下がったら」という腹決めしたPERがあるのだろうか。

仮説4:そもそも予め自分なりに適正なEPSを算出しておりINする株価を決めている

これは少し作業が増えるので、自分で企業価値を分析して適正なEPSを出して、株価をそのEPSで割ってPERを出して判断しているのではないだろうか。

仮説3に近いが、例えば単純にEPSを仮に業績から感覚的に決めていたり、将来生み出すキャッシュフローから企業価値を算出して綿密に会社の評価をしている可能性もあるかもしれない。

綿密な企業価値分析をやる時間はサラリーマンメインだとないと思うが、投資家として飯を食っているファンダメンタル重視の個人の方はそこまでやっているのかもしれない

仮説5:結構なんとなくノリ・感覚で決めている。

ノリや感覚。なんとなく買ってみる、とりあえず手を出してみるという気持ちで買っている可能性もないわけではない。

少額から入ってそこから下がれば損切、底っぽい感じでそれ以上下がらず上がりそうだったら徐々に仕込んでいく。なんとなく急激すぎる下げなので買ってみて感覚で決めていくという考え。

ファンダメンタルズ分析とは真逆の考え方だと思うが、実はファンダメンタル分析は監視銘柄を決める段階ですでに終えていて、あとはその場のタイミングで下落したら買うと決めて動いている人たちもいるのではないか。


とりあえず5つの仮説を出した神木は考えた。いったいどれが一番多いのだろう。

予想では
いくつかの考え方をミックスして総合的に判断している先輩方が多いと思う。この中で三つか四つ組み合わせているのかもしれない。

バリュー株を見つけて中長期で保有していくスタイルを身につけていくうえで、急落する相場を大きく資産を入れていない段階で見られるのは良い経験かもしれない。

ただし100万円足らずで含み損を数万抱えて次の手も打てない神木からしたら、いつか勉強がむなしく感じるような気がしてならない。

例えばほしい株価を決めたとして、そこからさらに下がらない保証はない。でも買わないとそこからグングン上がって買いそびれるかもしれない。

全然希望の価格まで落ちてこないので買えなくて焦って高値で買ったら翌日にドンと下がったり。

何事も楽ではないなと神木は感じて眠りについた。