ひとり明らかに無礼なやつがいる。
社会人としてぜったいにやってはいけない行為、それは「無礼」。
今回はタブーとされている無礼なことをあえて実践することで、無礼をする側とされる側の気持ちを理解したいと思う。無礼をはたらくわれわれの名は「無礼部(ブレイブ)」である。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。
前の記事:「大人の職業体験で憧れのパイロットに、おれはなる ~あいち航空ミュージアム最速レポート~」 人気記事:「ラーメン二郎に行ったことがない」 > 個人サイト むかない安藤 Twitter ブレイブだから無礼部無礼なことを調査し、やってみる部、それが無礼部。
ことの発端は人気ゲーム「ブレイブ フロンティア」が2を出すということで、広告企画をお願いされたことにはじまる。 ブレイブだから無礼部。オッス、おれたち無礼部。このくらいのスピード感で決まった企画だ。あまり深く考えてはいけない。 各世代に聞く「無礼」とは「無礼」と感じる基準も時代によって変化するのではないだろうか。いま現在、社会で中心的に働いているみなさんに世代別に話を聞いたので上の世代から順に紹介したい。
※世代の区分や特性については諸説あります。また無礼と感じる基準については個人差がおおいにあると思います。 バブル世代バブル期に就職した世代である。特徴として「見栄っ張り」「コミュニケーション能力が高い」「海外志向が高い」などがあげられるという。
そんな華のバブル世代を代表してこの方に登場いただいた。 東京カルチャーカルチャー店長、横山伸介さん。
--横山さんが思う無礼な行為とはどんなことでしょう。
横山「まずほら、オレ自身がそうとう無礼だからさ、言えた口じゃないんだけど、人に会うときは最低限身だしなみはちゃんとしろよ、とは思うね。」 --たとえばどのへんが気になりますか? 横山「清潔感だよね、そういうのすっごく気になる。オレ、現場で鼻毛カッターを10本くらい配ってると思うよ。」 「あとブレスケアも配ってる。」
上司として「鼻毛出てるぞ」と頭ごなしに叱るのではなく、さりげなく鼻毛カッターをプレゼントすることで相手を傷つけずに身だしなみを整えさせることができるのだ。なんという気遣い。思わず自分の鼻毛が気になった。
ほかにも横山さんはブレスケアも「気になる」人に配っているらしい。しかも横山さん自身が持っていたブレスケアを見て驚いた。 横山さん、そのブレスケアは。
横山「ブレスケアは常に持ち歩いてるんだけど、歩くとシャカシャカ鳴るじゃない。この音が迷惑かなと思って、綿詰めて鳴らなくしてる。」
ここまでくると気遣いもネクストステージである。バブルの絶頂期からその後の閉塞感を経験した世代だからこそなせる技か、それとも横山さんだからか。いきなり「無礼」のハードルを上げてしまったような気もするが非常に勉強になりました。ありがとうございました。 氷河期世代バブル経済が崩壊し、不況のど真ん中で就職活動を経験した世代である。僕もここに属する。高度成長期以降の世代の中でもっとも不遇の時代、ロストジェネレーションなどと言われてきた。よくこんな時代を生きてきたな、と自分でも思うことがある。
同世代を生きているライターの北村ヂンさんに聞いた。 --無礼をしたこととかされたこと、ありますか? 「えー、無礼っていったらあの人じゃーん」
いきなり個人名が出たのでここはカットさせてもらいました。
北村さんは以前結婚式場で撮影の仕事をしていたとき、サンダルで現場に行ったらまさかの神前式でサンダルを脱がなくてはならず、スーツに裸足で撮影をこなしたことがあるという。
無礼というか神をも恐れぬ行動である。北村さんは今でもよほどのことがない限り裸足にサンダルなので、まったくもって凝りていないとも言える。氷河期世代を生き抜いた恐竜だけが兼ね備えた図太さなのかもしれない。
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