歯科用語集 – 興奮[作用],興奮収縮連関

興奮[作用]

こうふん[さょう]

excitation [薬]

薬理作用の基本の一つで,生物が本来もっている機能を増強することである.薬物は生物がもともともっている機能を量的に変えることはできるが,新しい機能を付け加えることはできない. たとえば,骨絡筋の機能は収縮することであり,薬物はその収縮の程度を変えるだけで,骨格筋から何かを分泌させるというようなことはできない.→抑制[作用]

 

 

 

興奮収縮連関

こうふんしゅうしゅくれんかん

excitation-contraction coupling;E-C coupling[生]

筋肉の収縮において,活動電位の発生から収縮を開始するまでの過程をいう.活動電位の発生から筋の張カの発生までには約3~4ms を要するが,この間に電気的変化が力学的変化に変換される.筋形質膜に活動電位が発生すると,この電位は横行小管系を介して筋小胞体に伝えられ,筋小胞体からCa2 + を遊離させる.その結果,収縮反応としてのアクチンとミオシンの相互作用が引き起こされ張力が発生する.

 

 

 

(出典)新常用歯科辞典 第3版 医歯薬出版株式会社

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