ストレスによって手がしびれることがあるのをご存知でしょうか。外的な要因に心当たりがない場合は、自律神経の乱れを疑ってみてもいいかもしれません。ここではストレスで手がしびれる原因や、日々の対策などについてご紹介いたします。
ストレスで手のしびれが起きる原因は?
手のしびれの原因の1つとして、ストレスや疲労による自律神経の乱れが挙げられます。日々の仕事によるプレッシャーや精神的な疲労が蓄積していたり、残業続きでしっかり休息が取れていなくストレスや疲労が蓄積すると、自律神経が乱れて筋肉が硬くなり、血流の流れが悪くなってしまいます。
血流の流れが悪くなることを血行不良と言い、この影響で本来血流の流れで送られるべき栄養素と酸素が十分に送られなくなり、不要な老廃物や二酸化炭素の排出も十分に行うことができなくなります。その結果、手のしびれやだるさなどの症状に現れるのです。ひどくなると自律神経失調症という疾患へ移行してしまうこともあります。
自律神経失調症とは
自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことによるカラダへの異変を指します。2つの神経のうち、交感神経の方は心身を活発にさせ、副交感神経は逆にカラダを休息させる働きがあります。
通常、人のカラダは起きているときや活動しているときは交感神経が働き、睡眠や休息時には副交感神経が働きながら上手に自律神経のバランスを取っています。ところがストレスが溜まってくると、この2つのバランスが崩れカラダにさまざまな異変をもたらします。これが自律神経失調症で、睡眠障害、倦怠感、頭痛、肩こり、胃の痛みなど、人によって症状は違うものの、カラダのあちこちに不具合が生じます。
また、外的な異常ではないため、病院で診察を受けても「異常なし」と判断されることも多く、なかなか原因を発見しにくいのも特徴だと言えるでしょう。手のしびれも、自律神経失調症による症状の1つと言われており、冷えや痛み、肩こりなどを伴う場合もあるようです。
手がしびれたらストレッチをしよう
手のしびれを感じたときや疲れを感じたときにはストレッチやマッサージがおすすめです。今回はストレッチの一例を紹介します。ストレッチやマッサージを行ってもしびれが改善されない場合は、病院に行って神経内科を受診するようにしましょう。
●手がしびれたときのストレッチ①
1.しびれる方の手を前に伸ばします。
2.手のひらを片方の手でおさえて伸ばします。
3.上向きも行います。
●手のしびれへのマッサージ②
1.しびれのある方の腕を伸ばします。
2.ひじ付近の長橈側手根伸筋をもみほぐしてください。
自律神経失調症による手のしびれを緩和するために日々やるべきこと
ストレスの刺激などで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、自律神経は乱れやすくなります。日々リラックスして過ごせる環境を増やし、自律神経を整えてあげることから始めてみましょう。
・生活習慣の改善
忙しくても1日3回しっかりと食事をとることが大切です。また、ジャンクフードや油っぽい食事などの偏った食事は控えて、主食(ごはん、パンなど)、副菜(野菜、きのこなど)、主菜(肉、魚など)などをバランスよくとることを心がけるようにしてください。十分な睡眠時間をとり、できるだけ規則正しい生活を行うことも大事です。夜更かしはせず、カラダをしっかりと休める環境を整えましょう。
・適度な運動をする(ウォーキングなど)
運動は自律神経の働きを整える効果があり、特に有酸素運動が良いと言われています。普段からの運動不足を解消する効果もありますので、ジョギングやサイクリング、ウォーキングなど、手軽に始められるものからぜひ挑戦してみてください。そして、ほどよく汗をかいてカラダを十分に温めるようにしましょう。
規則正しい生活を送ることが手のしびれを未然に防ぐことにつながります。そして、もし手がしびれてストレッチやマッサージを行っても改善されない場合は、別の原因も考えられますので一度病院に行って神経内科を受診するようにしてください。
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