米ウーバー、第一交通と提携協議 タクシー大手とは初

サービス・食品
2018/2/19 10:09
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 配車サービス大手の米ウーバーテクノロジーズとタクシー大手の第一交通産業がタクシーの配車サービスで提携に向け協議していることが19日わかった。年内にもウーバーの配車アプリで第一交通のタクシーを呼べるようにする。ウーバーが日本のタクシー大手と組むのは初めて。海外で普及するアプリの活用で訪日外国人客(インバウンド)需要を取り込む。

 第一交通は全国に約8400台のタクシーを保有する。その一部をウーバーのアプリと連携させる。東京や大阪など大都市圏でのサービスを検討、手数料など契約の詳細は今後詰める。

 ウーバーはすでに都内の一部地域でハイヤーやタクシーの配車サービスを始めているが、台数は限られている。日本では自家用車で乗客を運ぶライドシェア(相乗り)が「白タク」として禁じられるため、京都府京丹後市などの過疎地での例外的な提供にとどまっている。

 このため、ウーバーは複数のタクシー会社と連携を模索している。第一交通もすでに中国の配車アプリ最大手、滴滴出行とも提携することを表明している。ウーバーや滴滴に出資しているソフトバンクグループもタクシー会社と海外の配車サービス大手との仲介を通じて日本での配車サービスを普及させる考えだ。

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