18日午前11時50分ごろ、大阪市都島区東野田町の路上で、大阪府警都島署の男性巡査長(38)が、職務質問した男がナイフを取り出したため、男に向け1発発砲した。右太ももに命中し、病院に運ばれたが、命に別条はないという。同署は男を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕し、詳しい経緯を調べている。

 逮捕されたのは、自称住所、職業不詳の井手尾浄太容疑者(25)。

 同署によると、井手尾容疑者は別の男と2人で職務質問を受けている最中、突然サバイバルナイフを取り出し、巡査長と20代の巡査を「刺すぞ」と脅迫。巡査長は拳銃を向け、ナイフを捨てるよう警告したが、同容疑者がさらにナイフを突き付けてきたため、下半身を狙って発砲したという。

 現場はJR京橋駅近くの繁華街。他にけが人はいなかった。同署は「適切な使用と考えている」とコメントした。防犯カメラ映像を調べるなどして、現場から立ち去ったもう1人の男を捜している。