「髪型と服装を整えればキモくなくなる」という嘘はやめてほしいと日頃から感じる。
しばらくすると、「何にでもなれる」とかいう自己啓発めいた言葉が女児アニメから流れてくるではないか。
イラつきながら思うものだ。それなら、まともな容姿にしてくれと。
ネットで自分の醜い容姿について嘆くと「服装と髪型を整えれば良い」とかほざく輩が湧いて来る。
いつものことになってきているので、無意識的に無視するようになっていく。
無意味だとは言わない。できる限りのこととして、服と髪はやることをやった。
ある会社の入社試験に行った時は、見てくれのいい女の美容師にセットしてもらった。
グズグズな皮膚からは変な脂が湧いてきている。
汚い皮膚は、とても見ていられないものとなっている。
ATMで金を下ろそうとしたときのミラーに映った皮膚は赤く茶番で凹みまくっていた。
貧相というのだろうか、お笑いというのか。
確か父親が外商を呼びつけて自分のためにスーツを作ったくれたときも、「貧相に見える だから大きめに見えるように」と注文をつけていた。
皮膚やら顔の大きさゆえに髪型と服装でどうにかなるものではないのだ。
自分は、楽しく生きるすべがないようだ。