天下りは「悪」か?
文部(科学)省と国立大学事務職員の間の人事異動は、一方にとっては「天下り先」、他方では「ファスト・トラック」としての預け先であるなど、相互に重要なポストであった。しかし、国立大学の法人化によって大学職員が国家公務員でなく法人職員となり、採用や任免に関する権限も文部科学大臣から学長に移行すると、その内部の人事システムに変化が現れた。本書は、昭和30 年頃に確立した文部省と国立大学の人事異動慣行及び大学職員の幹部昇進構造について、法人化を経た今に至るまでの50 年以上に渡る通時的変化を明らかにした、類書のないユニークな挑戦的労作である。
タイトル | 国立大学職員の人事システム |
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サブタイトル | 管理職への昇進と能力開発 |
刊行日 | 2018年2月25日 |
著者 | 渡辺恵子 |
定価 | 4200+税 |
ISBN | 9784798914800 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 360 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序 章 問題関心と本書の構成
第一章 国立大学と文部省の組織
第二章 国立大学事務局幹部職員の昇進構造
第三章 国立大学事務局幹部職員の職務遂行能力とその開発
第四章 国立大学事務局幹部職員の昇進構造と能力開発の法人化による変容
終 章 結論と含意
参考文献一覧/あとがき
【巻末参考資料①】歴代任用班主査への質問項目
【巻末参考資料②】国立大学事務局長経験者への質問項目
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