偏在するコンピューティングの住人
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偏在するコンピューティングの住人

2018-02-18 19:34
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■VRChatという人工現実社会

Vtuberであり、VRChatのプレイヤー」という人が意外にもそこまで多くない。

私はVtuberをはじめる以前「VRChatで自由に使えるアバターを提供したいから、オリジナルキャラの”ねこま”と”みここ”を作った」という経緯があります。
で…Vtuberをはじめるにあたり、ほぼ必須として扱われてるunityアセットの「FinalIK」は90$とお高いですが、実は定期的に半額セールになったりしています。
半額の時に買っておいて、いつかみゅみゅさんみたいな放送、もしくわ自分のキャラを使ったアクションゲー作れたらいいなぐらいの気持ちで買いました。
(みゅみゅさんのニコ生は2017年の頭ぐらいには認知していた)
(FinalIKはサードパーソンのゲームのアニメーションを作るのにも使える)

それもあって「VRChatにふらついてるVtuber」でもあります。
この「VRChat」と「Vtuber」の関係性は、Youtuberさんが渋谷をうろついてるのに近いです。

「VRChat」は現実世界に置き換えると「外」であり、「動画の撮影環境 (unityのプロジェクト)」は「家の中」で、YoutubeはYoutube。
これって「VRの技術やunityのプログラムされた世界に人が住んでいて、同じようにYoutubeに投稿しているだけだよなぁ…」と常々思うわけです。
この差はbit(電気信号)かAtom(物質)かの違いだけで、概念的に本質的な違いは無いと感じます。ここら辺については、落合陽一先生の語る「デジタルネイチャー」の概念なので、気になる人は「魔法の世紀」とか読むといいと思います。




■VRChatでアイドルスカウトする世界観

VRChatとVtuberを両方やってる人が少ない一方で
「VRChatをオリジナルキャラで楽しんでいるが、Vtuberではない」という層も一定数います。
※MUTAさんを例に挙げさせて頂いてますが、ほかにもオリジナルキャラで遊んでる方は結構います。
※あと「本人の意思」が大事です。「VRChatだけで遊びたい人」もたくさんいると思うので。

これを見てしまうと「結構スゴくね?時代来てるんじゃね?」と思ってしまうわけです。
だって「Vtuberを作りましょう!」とか「企画出しましょうとか!」そういうんじゃなくて…「オリジナルキャラでVRChat(現実社会)に居る人が、ただYoutubeに投稿すればいい」それだけなわけですから、デビューも企画も無しにVtuberは発生するわけです。
もっと言えば、VRChatにログインしてスカウトしてけば、モデラーのVtuberユニットとか組めるよな?と思います。お金を余らせた人は「VRアイドルマスター」をVRChatでプレイできるわけです。なんという贅沢なお金の使い方…。

ただ、現在は撮影環境をunityで自作する為、そのこの参入障壁があるとは思いますが、FinalIKとリップシンク設定してまばたきさせるぐらいなら、unityに慣れた人ならその日に設定できるレベルの事なので、個人的には絶望的な差ではないと思います。
ようてんさんのブログとか参考になるのでVtuberはじめたい人は読むと幸せになれます。
バーチャルYouTuberのやり方 #VTuber
あとは、とりすーぷさんのQiitaの記事読めばいいんじゃないでしょうか。
viveでプロジェクト作れば(steamVRのSDKとVRTKが使えるのもトラッカー以外の動機でviveを推奨する理由になるよなぁ)と思ったります。

■Vtuberの本質

以上を踏まえると、
個人的には「VtuberとはYoutubeに投稿しているVRの住人」という定義をしたくなります。

いまでこそfacerigで実況するだけでそこそこ数字になるのでいい時代だと思いました。
facerigがLive2Dサポートした数日後ぐらいにアバター作ってるんですけど、その当時そういう表現してもそこまでウケなかったです。両声類の人(フェイリスさん)が30分のニコ生で150人ぐらい集客していた記憶があります(これが当時のTOP勢)
なので、声真似界隈や声優界隈の人が参入したら面白いだろうなぁと思ってたんですけど、全然リーチしてなかった。シアンちゃんとロージアちゃんののLive2Dアバター作ってたから誰かに使ってほしかったん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”

ちょっと脱線しましたが、何か言いたいかと言いますと…
「VRChat来て」って事です。
まぁまぁ、確かにモデルの規約問題があったり、ウガンダナックルズとか、セキュリティの問題で荒れてますけど、明らかにVRChatをとりまく文化圏が未来かつ先進的です
問題があるのも、黎明期ニコニコ(その他インターネットのサービス・ソフトとか。日本はWinnyの開発者様をくだらない裁判で失った国ですからね)だって同じ事だったと思います。インターネットという手前、歴史は繰り返すんだと…。

VRChatはテクニカルアーティストさんやエンジニアさんにとって、これ以上にない遊び場だと思います。
VRソーシャルはオルトスペースとか、セカンドライフの創業者様の作ったものもありますが、VRChatは「自作のアバターが使える」という一点突破でVRゲーなのに同時接続数万を記録しています。
VRにおけるアバターとは「なりたい自分になれるよね」だとか「なりきり」だとか、そういう低レイヤーの話ではなく、社会の条件として必須。人間のもっと本質的な事に迫るテーマだと思います。
そこが実装できていたのがVRChatだったのだと、自分は解釈しています。

そして、VRChatだけでなく、別のVRプラットフォーム上でも「Vtuberの〇〇さんに会えるなら行く・行かない」という価値観になってくると思います。
いよいよ、一部の人類がコンピューティングの世界に偏在してきた夜明けが、ここ最近のVR界隈なんだと思います。

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めっちゃ真面目にふむふむと読んでいて唐突なSB69推しに和ませていただきました。
ロージアちゃん可愛すぎ問題。
48分前
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ねこますさんや他のVtuberさんの影響でVRchatの世界に行くために貯金とまったくしたことのないモデリングを始めました
いつか会えたらいいなー
40分前
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旧来からの日本人VRChatユーザーは基本プライベートに篭っており、最近新規で始めた人たちがパブリックで迷子状態になっていて日本人の排他性をVRC内で発揮してるようですが、ねこますさんはその辺どう考えてますか?
38分前
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>>3
プライベートに籠る経緯として、そもそもパブリックで立てると海外のプレイヤーや、ウガンダみたいなプレイヤーが入ってくる事で快適にならないという問題があるんですよね。
これは排他性というよりは現行のシステムでは「プライベートで立てざるおえない」というニュアンスの方が正しいと思います。
それを受けて、ワールドの入場設定が最近になって拡張されています。もっと昔は「パブリック・フレンド・プライベート(invate only)」の三種類だけでした。
ここら辺は今後のアップデートで、日本勢の広場みたいなMMOでいう所のフリーマーケットのような場所ができるといいなと思います。
新しいThe fabはすげーかっこいいんですけど、集まる場所としてはそーじゃねぇんだよ!!!って感じです。
34分前
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>>1
ロージアチャン…Vtuberになって…VRChatに遊びにきて…

>>2
いつかじゃない!すぐ会えるのじゃ!
32分前
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面白い記事でした
21分前
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