前回の記事で「次の更新はテレ東アニメの配信中止終了について」などと書きましたが、教えていただいたゲームにうっかりハマってしまったので今回はそちらのネタを……

教えていただいたのは科挙をネタにした育成ゲーム
【育成ゲー】科挙【ver1.2】 - RPGアツマール
です。
単純でややシビアなバランスながら、プレイしていると科挙について思いをはせられるのがとても良いというか。管理人の初回プレイでは49歳でようやく郷試に合格したら52歳でぽっくり死亡になりました。

教えていただいた情報によると、中国の方でもコチラのニュース(中国語)などで紹介されて話題になっているようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「科挙のゲーム」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本で科挙のゲームが作られた。
本当に科挙「だけ」のゲームが。

なんでこんなゲームを作ったんだ……

インターフェースはエロゲーっぽいけど、そういうのは期待できる?

イベントCGは存在しない。基本的には文字だけ。
アイコンで謎の孔子が出現したりするけどな!

ウチの国のネトゲとかにも科挙ネタはあるが、科挙だけ、しかも能力上げるだけというゲームを作るとは。

能力パラメータの振り分けがいまいちハッキリしないな。
八股文の勉強とかやっているんだろうか。

ずっと努力して勉強していると精神力が尽きて発狂する。いったい何を勉強しているんだ。

科挙は発狂や自殺も有名だから……

デフォルトの名前が洪秀全かよ!
最初から大笑いしたわ!!

洪秀全か。あー

科挙に受からなかったら天王で太平天国ルートか!

科挙の徒労具合と理不尽さを実感し造反する人間を増殖するためのゲームですね。

40で廩生、発狂を頻発となると造反したくなるよ!

30歳くらいで能力落ち始めるのが怖い
現実を突きつけられる

郷試がほぼ確実に発狂入るバランス!

不眠とかのバッドイベント起こらなければ、初期体力が低く無ければ大丈夫だぞ
ただ一度崩れるとダメなのはリアル過ぎるが

運が悪かったり、初期能力が悪かったり、才能が無くてもダメだぞ。

勉強し過ぎでSAN値が落ちるの?

そこはゲームのバランスってことなんだろう。
時間進むの速いし、追い込みすぎるとSAN値が削れると。勉強以外やること無くて、重要なテスト前の精神状況が続いているようなものだと考えれば……

この勉強してSAN値が落ちることが分からないヤツは全力で頭を使ったことが無いんだろう。

勉強し過ぎて、学力以外の頭がバカになるのは珍しくないな!

50近くでようやく挙人……これはもう明らかな「範進中挙」状態。
範進のように挙人発表を見て狂ったわけではないが、ゲーム内では能力落ちるし発狂のペースが上がって厳しい!

そして転生。
科挙で転生かあ……当時の時代背景的に意味があるのは分かるが、実際にプレイしているとこの洪秀全先生の一生ってどうなんだろうと考えてしまう。

勉強で能力上げて歳取ったらどんどん能力が落ちて、更に時々発狂する生涯……

でも進士になったあとのEDに現代から見た列伝が出るのはちょっと感動した。
報われたかどうかはともかく、歴史には残ったというのは良い。

このゲームやっていると当時の世界の狭さや単純さを感じてしまうな。
これだけで人生が終わるとか、キツイと言えばキツイ。

でも逆に言えば、ほぼ「勉強だけ」で良かった時代でもある。
今は大学に入って院に行って卒業したとしても、そこから更に厳しい仕事探しが待っている。

今の時代、進士になってからも更に関門があるようなもんだからね。
しかも現代の科挙とネタにされる「高考」(中国の大学入試)の価値はどんどん落ちている。

わざわざ科挙のゲームを作るなら、ウチの国の高考のゲームは作らんのだろうか?
日本の感覚で作ったこういう単純なゲームやその反応も見たい。

国産ギャルゲー「高考恋愛一百天」とかあるけど、あれはギャルゲーベースだったしな。

そりゃ日本人が興味持つのは中国の歴史における科挙だからだろ。
歴史ネタでやれるし、ウチの国の高考は日本の「受験」と似たようなシステムだからそこまで興味をひくテーマにはならない。

日本の反応もタイトルでまず勝利している感があるし、理不尽なバランスや育成も納得されちゃっているからな。
いったいどんなイメージになってるんだ。

日本は中国の科挙を取り入れていないから知られていないと思いきや、ネタとしては知られていたのね。

やってみた。
十歳くらいから六十歳以上まで勉強して殿試には至らず……いや、これは……

転生あるとはいえ、ゲームとして割り切るにはなんか重い体験だよな。
このゲームに出会ったのが春節休み中で良かったよ。大学やってる時だったら予想外のダメージになった気がする。

そもそもゲームじゃなくてリアルで勉強しような!

ところで科挙失敗して神の声を聞いちゃうルートってあるの?
洪秀全だしネタ仕込まれてそうな印象を受ける作品なんだが。



とまぁ、こんな感じで。
単純ながら予想外のネタに驚く人もいるようでした。

また現在の中国オタクの主力層となっているのは大学生で、上にもありますが彼らは現代の科挙とも例えられる中国の大学受験「高考」を潜り抜けてきたわけですから、ひたすら科挙のためだけに能力をあげていくゲームの内容に対してイロイロと考えてしまう所もあるのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。