感情のもつれが重なったことで、両オーナーは互いに消耗戦に突入していった。Bネットカフェは1月26日、Aネットカフェが入居するビルの2階に開業し「1時間当たりの料金は500ウォン(約50円)、ラーメンも500ウォン、20時間無料クーポン提供」といったイベントを開始した。Aネットカフェも「300ウォン」イベントでこれに対抗した。両店舗の意地の張り合いは、これにAネットカフェのフランチャイズ本社が加勢したことで、いよいよ全面戦争の様相を呈するようになった。Aネットカフェの本社は、Bネットカフェのオーナーに対し「お前が倒れるまでPC料金全て無料!!!」と書かれた大きな横断幕をビルに掲げた。次いで「Bネットカフェのオーナーは普段から妻に暴行を働き、私生活が乱れている」との主張を盛り込み「妻のあばら骨を折って作ったネットカフェ!」という二つ目の横断幕を掲示した。これに対し、Bネットカフェのオーナーは「事実無根であり、法的対応を検討中」と打って出た。
うわさがうわさを呼び、両店舗の来客数は増えた。しかし、営業すればするほど赤字が膨らむ格好だ。ゲーム会社への手数料、電気料金、人件費などの支出が少なくない。賃貸料にコンピューター、インテリアなど基本的な投資額があるため、容易に引けない状況だ。