越路吹雪物語 #30[解][字] 2018.02.16
拝見します。
どうもありがとうございました。
(2人)ありがとうございました。
どうも。
(拍手)宝塚歌劇団卒業させてください。
コーちゃんそれ本気で言ってるのかい?はい。
本気です!
(岩谷時子)ねえコーちゃんちょっと待ってよ…。
ねえ何があったの?お時さん…。
うん。
何?私辞めたいって言ったの。
そしたら駄目だって。
みんな希望どおりに辞めていったのになんで私は駄目なのよ!ねえなんでだと思う?コーちゃんとにかく一度落ち着きましょうか。
う〜ん…。
ごちそうさまでした。
おいしかった。
どう?少しは落ち着いた?うん。
確かにオカジやおけいちゃんの事は大きかったけど私は別に引きずられたわけじゃない。
それなのに…。
コーちゃんオカジたちが辞めていって動揺するのはわかるよ。
そりゃあ無理ないさ。
君たちは本当に仲良かったからね。
別に動揺なんかしてません。
そうかな?僕にはそう見えるよ。
でなきゃ先の事を決めもせずに卒業したいなんて言い出さないんじゃないか?それは…。
思い切りがいいのはコーちゃんのいいところだ。
でも思いつきでこんな事を言い出すのは…。
思いつきなんかじゃない!冷静になりなさい。
それで私のところに?うん。
あっごめん…!お時さん仕事中だったよね?今頃?ごめん…。
私訳わかんなくなってそしたらお時さんのとこ行ってて…。
本当ごめん。
ううん。
私なら大丈夫よ。
コーちゃんが単なる思いつきで卒業を言い出す人じゃないって事はわかってる。
大塚先生もわかってらっしゃるんじゃないかな。
でもオカジたちの事が丸っきり影響してないって事もないと思う。
それを流されてるって思われるのも仕方ない事なんじゃないかな。
それはわかってる。
わかってるけど悔しい。
私は引きずられたんじゃないもん。
ただ今だって…私にとって今が私のその時なんだって本当に感じたから。
それなのにどうして私だけ駄目なの?順番が遅かったから?私だってもっと他の世界を見てみたい。
私の未来は私が決めたい。
フフッ…。
んっ?オカジは舞台に立ってる私の事大海原を気持ちよさそうに泳ぐクジラみたいだって言ってたけど…。
フフッ…クジラ?そう。
ひどいでしょ?だからねイルカに訂正させた。
でもわかるな。
オカジうまい事言うわね。
フフッ…。
私もちょっと嬉しかった。
でも今は…。
やるよ。
卒業させないって言われて次はこの公演のこの役だって言われたら私は一生懸命やる。
でもねその時に今までと同じように泳げるのかなって…。
うまく息継ぎ出来るのかなって…。
息出来なくて苦しくなっちゃったら…どうしようって…。
コーちゃんどうしたの?えっ…?ねえ大丈夫?コーちゃんあなた熱…熱あるじゃない!
(秋子)どう?熱。
もうだいぶ下がった。
ああよかった…。
帰ってきた時にはびっくりしたわよ。
コーちゃんフラフラなんだもの。
私もびっくりした。
いきなりだったから。
うん…。
コーちゃんもいろいろ考えてたのよね。
うん…。
これはやっぱり知恵熱だわね。
ほらコーちゃん子供みたいなところがあるから。
確かにね。
力になってあげなさいよ。
妹みたいなもんなんだから。
はい。
(ノック)どうぞ。
(ドアが開く音)失礼します。
やっぱり来たか…。
少しお時間よろしいでしょうか?コーちゃんが流されているとは思いません。
確かにめちゃくちゃなところもありますけど根は真面目ですごく考えている人です。
で考えすぎて知恵熱か…。
それは疲れかもしれませんし…。
私だってねそういうコーちゃんの性格の事はよ〜くわかってるつもりだよ。
…すみません。
いやいや…。
君に文句を言ってるわけじゃないんだ。
でもねそういうコーちゃんだからこそ心配なんだ。
それは正直うちが負う痛手の事もある。
でも何よりコーちゃんの事が心配なんだ。
オカジもおけいちゃんもヨッタンにしたって実際のところコーちゃんよりずっと大人だと思わないかい?映画会社の契約の事だけじゃない。
はっきりとした目標がある。
ちゃんとやりたい事を持っている。
そう感じたから送り出したんだ。
でもコーちゃんはどうだい?まだ今は目に見えないものを相手にもがいてるだけなんじゃないかい?私たちはねここにいる全ての子を我が子だと思っている。
親として無責任な態度はとれない。
コーちゃんはまだ卒業は早すぎる。
でも…。
(ノック)はい。
失礼します。
お話し中すみません。
先生皆さんがお待ちに。
ああそうだった。
今日はねこれから会議があるんだ。
すみませんお忙しいのに。
うん。
お母ちゃんギャー!ってすごい声出して飛び上がっちゃって。
(秋子)コーちゃんだって固まって動けなかったじゃないの。
私はほら米びつ守るのに必死だったから。
それで結局ネズミはどうなったの?そりゃ逃げるよ。
お母ちゃんの声本当すごかったんだから。
私も逃げようかと思ったもん。
米びつ抱えたまま?そう!こんなふうに壁の穴めがけて…。
ハハハハッ!
(秋子)何?その顔!ネズミの顔。
その日コーちゃんが卒業の事を話す事も時子が理事長に会いに行ったと話す事もありませんでした
理事長。
君か。
すみません。
要点だけ言います。
親といえども子の意見を尊重すべき時があるのではないでしょうか。
親だからこそ子を谷底へ落とす勇気が必要な時もあると思います。
以上です。
仕事があるので失礼します。
おい君!はい。
君はなぜそんなにコーちゃんの卒業に必死になる?君はコーちゃんのなんなんだ?姉です。
私も歌劇団の一員です。
ですからここが大きな学校であり家族であるなら私はコーちゃんの姉です。
姉として妹の未来を応援したいんです。
ほう…。
(森継男)岩谷!はい。
行くぞ。
はい。
お引き留めしておいてすみません。
失礼します。
姉か…。
ただいま。
(秋子)あっおかえり。
コーちゃんは?帰った。
なんか急に汗かきたくなったとか言って。
ああ…。
大丈夫。
コーちゃん強い子だから。
うん。
そうね。
ああ〜すっきりしたな!怪しい…。
あんた何やってんの!うわっ…!うわうわっ…。
河野!えっ?俺ら俺!大介!?
(武藤大介)そう!大介!あんた…。
生きてたんだ!おう…。
わあ〜!
それはコーちゃんの新潟時代の幼なじみ
戦時中学徒出陣の前に会って以来その生死も定かではなかった武藤大介でした
そうかマラリアで…。
あんたも苦労したんだね。
けどあの時マラリアにかからなかったら他の仲間と一緒に敵に突っ込んで死んでた。
野戦病院に送られた時はお国のために戦えねえ自分が情けねえって泣いたけど今生きてるのがマラリアのおかげなんて皮肉なもんだ。
けどまさか帰ってくるまでに4年以上もかかっとは思ってねかったけどな!本当参ったい。
ヘヘヘッ…。
でも帰ってきたから偉い!嬉しい!おう…ありがとう。
おじさんやおばさんも喜んだでしょう?うん。
泣いてた。
これからも新潟にいるの?ああいや…もう少ししたら大学に復学しようと思ってる。
そうか…そうだね。
学問の志半ばだったんだもんね。
お待たせしました。
はい。
ありがとう。
どうぞ。
食べよう。
ああ。
いただきます。
いただきます。
あっそういえばさ八重ちゃんちどうなってる?おばさんや弟たちに会ったりしない?あっ…いや見てねえや。
そっか…。
私八重ちゃんがどうなって2018/02/16(金) 12:30〜12:50
ABCテレビ1
越路吹雪物語 #30[解][字]
名曲「愛の讃歌」を世に送り出した戦後の大スター・越路吹雪と作詞家で越路吹雪の生涯のマネージャー・岩谷時子。昭和の時代を背景に偉大な2人の友情と波乱の人生を描く。
詳細情報
◇番組内容
脚本家・庄司義男(駿河太郎)から突然プロポーズされ驚いた美保子(瀧本美織)は、時子(木南晴夏)に相談する。1945年8月、戦争が終わり宝塚大劇場が歌劇団に返還された。それを境に越路吹雪の人気はうなぎのぼりに。一方、時子も『歌劇』が復刊し忙しい日々を送る。美保子は後輩の中川慶子(花乃まりあ)、同期の加治信子(咲妃みゆ)から宝塚を卒業すると告げられ、がく然とする。そして美保子にも“ある思い”が芽生え…
◇出演者
瀧本美織、木南晴夏
原日出子、加治将樹、崎本大海、宇梶剛士
◇ナレーション
真矢ミキ
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
藤田明二(テレビ朝日)
◇主題歌
大地真央『誰もいない海』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤本一彦(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/koshiji/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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