鉄道係員だけでなく、一部の女性乗客にも困惑させられます。鉄道会社が「男性も乗れる」と認めていながら、「女性専用車」「Women Only」などの事実に反する文言が書かれたステッカーをベタベタ貼るものだから、「男性は乗れない」と思った女性客が、私に「嫌がらせ」をするのです。軽いところから言うと、「ガン見」「声掛け」です。ややひどくなると、「いいがかり」「侮辱」が加わります。さらにひどい場合は、「軽い」とはいえ、暴力まで振るわれます。

 昨年、「女性専用車」に賛成する人たちが、私らが「女性専用車」に乗車することを指して「トレインハラスメント」なる造語をつくりました。私らがわざと「女性専用車」に乗車して、女性客に「嫌がらせ」をしている、というわけです。しかし、実際「嫌がらせ」を受けているのは「私ら」であり、私らこそ「トレインハラスメント」の被害者です。

 「女性専用車」内では、チラチラ見られるのは日常です。中には、眉間にシワを寄せて、すごい形相でにらんでくる女性もいます。「(女性専用車に乗るのは)痴漢がしたいからだろう?」なんて言う人もいますが、「女性専用車」内では男性は周囲から注目されるので、痴漢なんてできるわけがありません、捕まりたいなら話は別ですが。また、「(女性専用車に乗るのは)大勢の女性に取り囲まれたいからだろう?」なんて言う人もいますが、(感情的になった女性客に)何を言われるか、何をされるか分からない状況で、そんな心理状態でいられるわけがありません。いかに「百戦錬磨」の私でも、常に周りに注意を払い、警戒を怠りません。

 以前、女子高生が3、4分間ガン見していたので、こちらから「何で見てんの?」と言ったことがありますが、通常こちらから声掛けすることは(ほとんど)ありません。にもかかわらず、一部の女性客は、私に向かって「ここ、女性専用車ですよ」などと平気で声掛けしてきます。しかも「親切で声掛けした」なんて言うわけです。いいえ、「男はここに乗らないで欲しい」「あなた、隣の車両に移動してよ」と思っていないなら、声掛けなんぞするはずがありません。しょせん、自分の都合でしょう。

 普通の「声掛け」なら、少しのやりとりで終わりですが、それで済まない場合が時々あります。(ステッカーを指差し)「おめえ、これが読めねえのか? 日本人じゃ~、ねえな」なんて言われたことがあります。その女性客は、そのほかにも「バカ」「頭おかしい」などの侮辱発言を連発しました。それから4、5年経って、偶然にもその女性と「女性専用車」内で出くわしました。その際は、駅員が不適切な対応をしたため、電車が14分も遅延したのです。

【ドクター差別 憤る】14分の遅延は誰のせい?
https://youtu.be/GGXRJuwRDIQ

 この女性だけではありません。いろんな女性から、「気持ち悪い(=キモい)」「キチガイがいる」「変態ジジイ」「卑怯者、最低、死んじまえ、ボケ」なんて侮辱発言や暴言を何度も吐かれました。「男性が怖い」からと絶叫されたこともあります。こうなると、私が完全に「悪者」です。

絶叫する女、同情する女たち

 そして、行き着く先は「暴力」です。通報でやって来る警察官は、大半が「女性に甘い」ので、少しくらいの侮辱や強要では「事件」にはなりません。しかし、さすがに「暴力沙汰」ともなれば、とがめざるを得ません。これまで、私は体当たりされたり、ひじ鉄を食わされたり、爪で引っ掻かれたり、傘で刺されそうになったりしました。さすがに、最後の「傘で刺そうになった事件」は未遂に終わりましたが、その女性が薄笑いを浮かべていたこと、周りにいた女性が「刺してやんなよ!」と言ったのには、少々恐怖を感じました。

傘で刺そうとする女 (尋常でない女たち)