県 辺野古のサンゴの採捕を許可

沖縄県は、アメリカ軍普天間基地の移設工事が進められている名護市辺野古の埋め立て予定地で見つかった希少なサンゴについて、沖縄防衛局から申請が出されていたサンゴを保護するために別の場所に移す作業を許可しました。

普天間基地の移設工事が進められている名護市辺野古の埋め立て予定地の浅瀬では、去年7月、希少種の「オキナワハマサンゴ」が見つかり、沖縄防衛局はサンゴを保護する必要があるとして、10月、別の場所に移すための「特別採捕許可」を沖縄県に申請しました。
これを受けて県は、沖縄防衛局に対し、サンゴを移す場所や方法など、詳細な計画の提出を求めたうえで対応を検討してきました。
その結果、移したあとのサンゴの状態をおおむね1週間ごとに県に報告することを条件に、16日付けで許可を出しました。
沖縄防衛局は県からの許可を受け、できるだけ早くサンゴを移す作業を行う方針です。
一方、移設工事に反対する団体の中には、今回の申請を許可しないことが移設工事を止める手段のひとつになるという見方もあったことから、県の許可に対して反発が出ることも予想され、県は許可した理由について、丁寧に説明し理解を求めていくものとみられます。

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