フィギュアスケート男子でメダルを獲得し、笑顔で日の丸を広げる(左から)宇野昌磨と羽生結弦=江陵アイスアリーナ(撮影・納冨康)

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 平昌五輪第9日(17日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケートの男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23)=ANA=は合計317・85点で66年ぶりの2連覇を飾り、日本勢の金メダル第1号に輝いた。同3位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が合計306・90点で銀メダル、同2位の元世界王者ハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=が合計305・24点で銅メダルだった。

 日本テレビ系平昌五輪番組のスペシャルキャスターを務める嵐の櫻井翔(35)からインタビューを受けた羽生は、演技後にリンクをたたくしぐさについて、「何かリンクにお礼をしたかった」と説明した。金メダルが決まった瞬間に見せた涙については、「みんな心配だったと思う。自分が思っているよりも心配だった。いろいろ大変だったかもしれないけど、最終的に結果を取れたことがすべて。本当によかった」と胸をなで下ろした。

 ソチ五輪からの4年間は、「追われる立場とは思わなかった。それはけがのおかげかなと思っている。今季、1回も勝たないままここまできた。追っている立場だと思っていて五輪を知っている自信もあった。いろんな条件に助けてもらった」と振り返った。五輪連覇については、「なにも変わらない。五輪は普段、フィギュアを見ない方々も含めて応援してくれる舞台。そこで結果を残せてうれしい」と謙虚な姿勢を見せた。東日本大震災の被災者には「たくさん力をもらった。少しでも前を向けるきっかけになれば」と呼びかけた。