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Developers Summit 2018 に登壇しました

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富士通クラウドテクノロジーズの樋口です。 普段はインフラSRE部のメンバーとして、運用やこれからの運用について考える仕事をしています。 2018/02/15 目黒雅叙園で行われた Developers Summit に登壇しました。

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発表資料はこちらです。

今回は、「ユーザーが知らない間に IaaS の裏側で起きていた3つのこと」としてインフラを担当している運用や企画のメンバーからヒアリングしながら最近あったここ数年の大きなイベントについてまとめたものと、 「自動化のいままでと最近の取り組みについて」として、運用のためのソフトウェア開発の現状について紹介しました。 VMware の機能を駆使している箇所が多いので、当日は VMware の福本さんにコメントをいただきながら発表しました。

ユーザーが知らない間に IaaS の裏側で起きていた3つのこと

ニフクラは IaaS や iPaaS、mBaaS などのプラットフォームを利用できるサービスです。

ニフクラを利用する際、ユーザーは物理機器のリソース増強やリプレース、仮想化製品のアップデートなどOS以下のレイヤを気にすることなく、 お客様がシステム運用、開発にだけ注力することのできるサービスとなっています。

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この数年にあった以下のような事例を紹介しました。

構築した時に一番良い機器を選定しているので、色々な機器を持っていることや、規模が大きくなることも有り運用が複雑になることは最も避けたいことです。 前述のような事例を達成するために、機器の差異を緩衝するために VMware の機能を利用したり、抽象化をして運用方法の一元化をすることが重要でした。

自動化のいままでと最近の取り組みについて

いままでニフクラは運用ノウハウをコード化し、統一したインターフェースから実行するということを進めてきました。 これにより、作業の効率化だけではなく、サーバーがハードウェア故障になる前に予防交換が可能になるなど、品質の向上につながっていました。

こういったツール群が、環境や機能追加があった時にも正常に動作し続けるためにはテストが必要です。 IaaS の基盤をテストをするためには、私達の運用対象であるハイパーバイザーや仮想サーバーを持ったクリーンな環境が必要です。 今までこの環境を作成するために、多くの時間を費やしており効率的に開発できないなどの課題を持っていました。

現在は社内で利用されている Slack や GitLab を活用し、開発からデプロイまでのパイプラインを効率化している最中となります。 最終的には、運用者・開発者が運用や、価値の想像に集中できるようにしたいです。

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最後に

今回 Developers Summit でいろいろなセッションをみて、開発者の方の「新しい価値を作り出すことに集中したい」という気持ちを再認識しました。 私達クラウドのインフラエンジニアとしては、ユーザーがインフラを意識せず、開発に集中できる環境を提供していきたいと思います。