名画の様なアルバムジャケット達
- 名画の様なアルバムジャケット達
- 1.Weezer 'Weezer'
- 2.Beck 'Odelay'
- 3.Green Day 'International Superhits!'
- 4.Sum41 ' Does This Look Infected?'
- 5.ELLEGARDEN 'ジターバグ'
- 6.Jack Johnson 'In Between Dreams'
- 7.Hi-STANDARD 'Love Is a Battlefield'
- 8.Pearl Jam 'Vs'
- 9.The Strokes 'Is This It'
- 10.Radiolead 'Bends'
- 11.Mando Diao 'Bring Em In'
- 12.Northern19 'FROM HERE TO EVERYWHERE'
- 13.Foo Figthters 'Concrete And Gold'
- 14.Gorillaz 'Demon Dayz'&'Humanz'
1.Weezer 'Weezer'
1994年ウィーザーのデビューアルバムでもあるセルフタイトル通称ブルーアルバム。
冴えない4人が青い背景の前に呆然と立っているだけで、格好いいとは言えないファッションとオーラの無さで、およそロックバンドには見えない。
逆説的にアートとかでもなく、ただ単にそこで写っているだけのナードな一枚。
それでも憂鬱でも晴れやかなブルーは、堂々と圧巻に鳴らしたパワーポップの耳鮮やかさで、彼等にとっても僕らファンにとっても永遠のラッキーカラーとなった。
Weezer - Undone -- The Sweater Song
2.Beck 'Odelay'
オルタナ界の王様ベックの2ndアルバムの奇怪なジャケット。
全く何だかわからない謎すぎる物体(実はコモンドールという犬種の犬らしい)がハードルを飛ぶ瞬間を捉えてる。実はニルヴァーナのあのネヴァーマインドと同じデザイナーでもある。
意味がわからないのはベック故だが、そのミステリアスを武器につけるアート性の醸し出し方は流石。
痛烈にオルタナティブで不可思議で無機質、ただそこにあるのが異様なアンバランスを調和する絶妙なポップセンスは、音のみならずジャケットにも通じている。
3.Green Day 'International Superhits!'
世界最高のポップパンクバンド、グリーンデイが自ら活動の節目にした2001年の1枚目のベスト。
白バックにGreen Dayの文字とピンク・黄色・オレンジのライン、敢えてシニカルに俗っぽさを出したタイトルとリンクするバァーン!みたいなインパクトで真ん中の3人は敢えてシルエット。
腰パン気味のビリーが真ん中で不敵に笑い、左のマイクはデカ目のスーツでダンディな
顔をして、後ろでトレが変な顔をしてる。
ポップパンクアイコンとして、時代に残る名曲が詰まったベストは、目に見える姿としても脳裏に刻まれる彼らのスーパーな姿を残した一枚だ。
Green Day - Basket Case [Official Music Video]
4.Sum41 ' Does This Look Infected?'
怒れるパンクバンド、サム41のコアでキャッチーという最大のヒット作。
見るからに痛そうなスカーフェイスの男はインパクト大。
ちょっとグロいが、なんともメタル的なジャケであり、ソリッドでメタリックな音楽性
に大きくハンドルを切ったアルバムとして紐づけられて印象深い。
ジャケからは想像通りにメタリックで想像以上にメロディアスな音像は切れ味鋭い彼らのアルバムの中でも重要な1枚だ。
5.ELLEGARDEN 'ジターバグ'
僕らの青春エルレガーデンのシングルのジャケット。
4本指の謎の生物はモミモミくんと言うらしい。
アイコニックでファニーでストリート要素もある、彼らの体現した音楽の象徴的な姿として何となくずっと心に残っている不思議なキャラ。
陽性なやんちゃさで、オルタナティブな存在となったエルレの、暖かみが感じるオレンジも良い。
6.Jack Johnson 'In Between Dreams'
ハワイアンミュージック界の生ける伝説ジャック・ジョンソンのこれまた伝説的な3rdアルバムのジャケット。
強烈な色彩の紙ジャケは、それでもゆったりとした時間を閉じ込めた様な姿に見える。
雄大な穏和なナチュラリズムを切り取った、神話の世界みたいな黄色のインパクトはそうそう忘れ難い。
聴きながら眺め耽美でスローな波の様な音楽に、暖かい温度を感じられる凄くいい色合いなのだ。
Jack Johnson - Better Together
広告
-->
7.Hi-STANDARD 'Love Is a Battlefield'
活動休止前、最後の作品となったハイスタンダードの4曲入りシングル。
'My First Kiss'や'Can't Help Falling In Love'といった珠玉のカバーが収録された名高い伝説的な一枚のジャケットは殴り書きの様な絵だった。
アメリカのエモパンクバンド、ゲットアップキッズのアルバムジャケットのロボットから思いついたらしい。
奇妙なイラストも、ハイスタらしいインスタントなファニーさとリンクして、暖かみの方が勝る。
数々の名盤があり、そのジャケット格好いいんだが、特にこの一枚は好きなイラストなのだ。
8.Pearl Jam 'Vs'
グランジブームから飛び出し、歴代最高にヒットを飛ばし世界を制したヘヴィロックバンド、パールジャムの2ndアルバム。
メンバーで拳を突き上げる躍動感在るジャケットの’Ten’も有名だけど最もポップセンスを溶かしたどデカイスケールのアルバムは、アルパカ?ラクダ?の最高の表情もあって目を惹くし懐もデカイ。
数ある動物ジャケの中でも抜群の意外性と凶暴性、ビックなロックサウンドを爽快にされど黒く渦巻くことの出来る。
9.The Strokes 'Is This It'
ロックの歴史を揺るがした近年最も大きい爆発を引き起こしたストロークスの衝撃の1st。
完璧な曲線美とモノクローム。これまた音ともリンクするモダンでインスタントながらアーティスティックなジャケ。
過熱気味のガレージロック狂騒の中でのリリースで”これがそれかい?”というニヒルなタイトル、 アメリカ盤はギザギザしたアートなデザインに変更されているのにも、刹那的に揺らめいているこのバンドの特別性が滲むのだ。
官能的で擦れていて美しい稀代の名盤。
10.Radiolead 'Bends'
ロックを壊し、ロックを進めた孤高のバンドレディオヘッドの2ndアルバム。
ベンズとは減圧症という意味で、この写真は救命訓練にトム・ヨークが見つけてきた使う人形の様だ。
大きくレディオヘッドらしさを進めた一枚として彼らのキャリアでも燦然と輝く。
鬱で冷たい海の底、何もない空間で美しい光景の幻影を見ている様な、真っ黒な背景に、何故か光悦した表情に見える人形の虚無感は、聴き終えた後に見るとより虚しい。
11.Mando Diao 'Bring Em In'
スウェーデンのガレージロックバンド、マンドゥ・ディアオの1st。
ガレージロック・リバイバルの中で名前を初めて聴いたバンドで、何故か強烈に擦れた印象に残っているメランコリックかつ燃えるようなギターサウンドはカッコよかった。
日本で評価が高くビートルズとかも引き合いに出される程の2人のボーカルの引力と優れたソングライティングは数多くのバンドの中でも際立っていた。
何よりもこのジャケットのこのビジュアル。
巨大な才能を秘めた顔つきは、思わず手に取らずにいられなかったのだ。
12.Northern19 'FROM HERE TO EVERYWHERE'
ジャパニーズメロコアバンド 、ノーザン19の2ndアルバム。
雰囲気のいいレンガ作りの家のノスタルジックな入り口風景。
日本のメロコア特有の童話的ドラマチックを帯びたメロディーを、印象的に描いた表紙的なジャケ。
ノスタルジックでメロディアスなパワーは日本のバンドでも随一。
13.Foo Figthters 'Concrete And Gold'
現役最強のロックバンド、フー・ファイターズの最新アルバム。
コンクリートの様な質感の背景に、金色で描かれたFが2つ連なったのアンビグラムなフーファイのロゴ。
シンプルでクールなジャケ、力強いFの文字が帯びたバンドの説得力が際立つし、冷たく無機質な感じはダークロックサウンドのアルバムの仕様も表している。
アシッドでスリリングで、どこまでも深くダークな音を描き出した世界最強バンドの最新モードは、リアルなこのジャケットともにロック史に残る一枚になった。
Foo Fighters - The Sky Is A Neighborhood
14.Gorillaz 'Demon Dayz'&'Humanz'
歴史上で最も大きなバーチャルバンドになったゴリラズ。
戯れなどではなく、コンセプトを超えたストーリーがあったのは、デーモンデイズの時点で全世界が知っていたが2017年のヒューマンズで大きく更新し、今やそのグラフィックも飛び出してきそうな勢い。
よりリアルになったバーチャルの質感、やはりゴリラズは決して狂気溢れる異端のアートではないのだ。
トリッキーさ持っていても今や世界に馴染んだバーチャルは、確実にポップなアート性を持っているのだ。
Gorillaz - Feel Good Inc. (Official Video)
Gorillaz - Saturnz Barz (Spirit House) 360
【後編へと続きます】