羽生結弦選手の演技後、氷上にはたくさんの「プーさん」ぬいぐるみが投げ込まれた=16日、江陵アイスアリーナ(松永渉平撮影)

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 平昌(ピョンチャン)冬季五輪の男子フィギュアスケートで、16日のショートプログラム(SP)で圧巻の演技を見せて首位に立った羽生結弦(はにゅう・ゆづる、ANA)が同日、演技後に氷上に投げ入れられた「くまのプーさん」のぬいぐるみを地元韓国のファンにプレゼントすると語り、羽生のファンが多いスケート王国のロシアでも話題になっている。

 ロシアのタス通信が16日、SP終了後に、ジュニアスケーターらが回収したぬいぐるみの束を重そうに抱える写真とともに速報で伝えた。

 羽生は現地報道陣に「平昌と江陵(カンヌン)の住民に、全てのぬいぐるみをプレゼントしたい。奇妙に思えるかもしれないけど、僕に与えてくれたエネルギーと善意への感謝の印をこんな形で示すことができたら」と語ったという。

 羽生はくまのプーさんのティッシュケースを愛用していることで知られ、日本だけでなく、世界中の大会でも演技後、ファンから大量のプーさんのぬいぐるみが投げ入れられることで有名だ。米NBCテレビは、今回の平昌での演技終了後、氷上が黄色いぬいぐるみで染まる光景を、「羽生がプーさんの雨を降らせた」と報じている。

 ロシアメディアによると、羽生はグランプリシリーズ(GP)ロシア杯の際に、投げ入れられたプーさんのぬいぐるみをモスクワの孤児院にプレゼントしたことがあるという。