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JR北副社長、DMV導入に否定的 日高の公共交通を考えるフォーラム

2018/2/16配信

 高波で被災したJR日高線鵡川―様似間の不通が続く中、日高管内で持続可能な交通体系を考える「日高の公共交通を考えるフォーラム」が15日、新ひだか町公民館で開かれた。日高線の代替交通として日高町村会がJR北海道に提案したデュアル・モード・ビークル(DMV)導入について、JR北の西野史尚副社長は否定的な見解を示した。

 日高の公共交通を考える有志の会が主催し、沿線住民約100人が集まった。フォーラムに出席した西野副社長は、鉄路と道路の両方を走れる車両DMVについて「1台に約25人の乗客しか乗れず、運行システムの整備や人員配置に多額の費用がかかる」と説明。「朝の通学時間帯に乗客をすべて乗せることができない点が大きな課題だ」と指摘した。この上で、JR北が従来示してきた日高管内の鉄路廃止とバス転換の方針が最適との考えを改めて強調した。

 現在運行している代行バスについては、「所要時間の短縮に向けてバス停の国道移設や一部便の運行体系変更について住民と話し合っているところ」と説明。乗客に優しいバリアフリーのバス車両に関し「鵡川―静内間での導入を社内で検討中」と述べた。さらに日高線沿線から新千歳空港までの直行便バスの運行について、道南バス側と協議していることを紹介した。

 フォーラムを企画した同会の高橋幸二代表は「線路や道路は、利用されないと無くなってしまう。日高でも確実に人口が減っていく中、現実を直視し継続可能な交通体系を構築したい」と話した。

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