トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

オオタニ・デーだ キャンプ初日でいきなり7発

2018年2月16日 紙面から

キャンプ初日、ソーシア監督(右端)らが見守る中、圧巻の打撃を披露した大谷=米アリゾナ州テンピで(共同)

写真

 大リーグは14日(日本時間15日)、各地でバッテリー陣がキャンプイン。日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でエンゼルスとマイナー契約した大谷翔平(23)も、米アリゾナ州テンピでキャンプ初日を迎えた。投手練習を終えた後は、捕手陣とともにフリー打撃に参加。推定飛距離130メートル弾を放つなど33スイングで7発の本塁打を披露し、いきなり周囲を仰天させた。

 二刀流のうち、まずは打棒で度肝を抜いた。大谷は投手で一人だけ捕手陣に混じり、フリー打撃に参加。興味津々の同僚たちとソーシア監督、エプラーGM、モレノ・オーナーらが見守る中、緊張したのか最初の15スイングはノーアーチだった。だが、その後の18スイングで推定130メートル弾を放つなど、柵越え7発。快音を響かせる度、周囲からどよめきが起きた。

 「とても楽しみにワクワクしてグラウンドに来られた。自然に入れたと思う」。時事電などによれば、大谷は満足そうに語った。「身が引き締まる。新しいユニホームを着て新たな気持ちで頑張ろうという気持ちになった」

 チームも大谷の話で持ち切りだった。米スポーツ専門局ESPN(電子版)によれば、リベラ捕手は「コンパクトないいスイングで、しかもパワーがある。投手があんなスイングをするなんて…。(強打の投手で有名な)バムガーナーやシンダーガードの打撃も見てきたが、大谷は投手ではなく野手にしか見えない」と、口あんぐり。パーカー投手にいたっては「あんな才能の塊を見て、びっくりした。あいつが味方でラッキーだ。うちを選んでくれてよかった」と語った。

 バットで周囲を沸かせたが、大谷自身は「それを気にする余裕は、僕にはなかった」と受け流した。「慣れていけば、もっともっといい練習ができる。基本的に野球の部分は何も変わらないので、自分の持ってるものをしっかりとグラウンドの中で発揮できれば、自分をアピールできるんじゃないかと思う」。メジャー挑戦1年目でも、風格は大ベテランだ。

 

この記事を印刷する

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ