プレインズのブログ

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1980年代に入って.2年も経つと音楽とCMのタイアップは早くも転換期を迎える
化粧品会社のCMに限らず、あまりに巷にCMソングが出回り過ぎたためである

CMソングでオリコン年間シングルTOP50入りした数が
1980年には17曲にも及んだ

1981年頃には既に音楽のメディア展開としても
広告手法としても新鮮味が薄れていたのは事実だろう

折しも1980年にフジカラーの広告コピー
「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに写ります」
が流行語になった

それなりの大物で、それなりの曲で、それなりの露出をすれば
それなりにヒットするという方程式は通用しなくなってきた

と、いう事で今回はCMタイアップには目新しさが必要となってきた
1982年(昭和57年)資生堂・カネボウ両社のCMを掘り下げてみた


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<カネボウ>

・春のキャンペーン

キャッチコピー 「浮気なパレットキャット」 

タイアップ曲 浮気なパレットキャット
楽曲提携 ハウンド・ドッグ  モデル 小池玉緒

・夏のキャンペーン

キャッチコピー 「赤道小町ドキッ!」 

タイアップ曲赤道小町ドキッ! 
楽曲提供 山下久美子 モデル 夏小町

・秋のキャンペーン

キャッチコピー 「すみれSeptember Love」
タイアップ曲 すみれSeptember Love
楽曲提携 一風堂 モデル ブルック・シールズ

・冬のキャンペーン

キャッチコピー 「素肌、適齢対策してますか」 

 モデル 山田五十鈴・久野綾希子・松原千明・古手川祐子




春のキャンペーン 「浮気なパレットキャット」
タイアップ曲浮気なパレットキャット  アーティスト ハウンド・ドッグ

1982年の元日にリリースされたのが
カネボウ春のCMソング「浮気な、パレットキャット」であった

例年の春の化粧品キャンペーン曲としては、かなり早い発売である
前年の「春咲小紅」が2月1日発売だから、1ヶ月も前倒ししての登場である

歌うは仙台出身のバンド、ハウンド・ドッグ、まず東北地方で人気爆発
さぁこれから東京で名を挙げるぞ、という勢いがみなぎっていた

この春、バンド同様にカネボウも新商品の投入に意気込んでいた
「レディ80メイクアップコレクション」という商品で
業界初めての磁石式パレットメイク化粧品を提案

メイクアップの主要四品目「ファンデーション、ほほ紅、アイシャドウ、口紅」と
専用の化粧小物を、好み・目的・予算に応じて自由に組み合わせて
1つのパレットにセットできる画期的な商品だった

キャンペーンソングは、お好みで自由に「浮気な」「パレット」を作れる面白さ
その商品コンセプトを見事に歌詞にした作品となり
オリコン週間19位、13万枚を超えるセールスを記録

ハウンド・ドッグにとっても、初のシングルヒットになった




夏のキャンペーン 「赤道小町ドキッ!」 
タイアップ曲 赤道小町ドキッ! アーティスト 山下久美子

カネボウが1982年の夏のキャンペーンで起用したのが
1980年に「バスルームから愛をこめて」でデビューした山下久美子さんだった

カネボウ夏のキャンペーンCMのイメージソングに
抜擢されたことから、大きなヒットに繋がった

この曲のヒットがきっかけとなりライブでのパフォーマンスを評しての
「総立ちの久美子」という異名が定着した

作詞の松本隆さんと作曲の細野晴臣さんが後にインタビューで語ったところによると
この曲は詞先行で作られ早い段階で詞は完成していたものの
曲部分はレコーディング当日になっても完成していなかったそうだ

CMソングになることが決まっていたためレコーディングの延期は
出来ない状態の中、細野さんがスタジオで曲の骨格を作り
レコーディングでドラムスを担当した高橋幸宏さん
ギターとアレンジを担当した大村憲司さんの3人で何とか完成にこぎつけたそうだ




秋のキャンペーン 「すみれSeptember Love」
タイアップ曲 すみれSeptember Love アーティスト 一風堂

個人的には、それまでまったく存在を知らなかった一風堂ってバンドが
急に現れてCMソングを歌い大ヒットしたってイメージだった「すみれSeptember Love」

こうして世界進出と共に国内でも知名度を上げた土屋昌巳(一風堂)は
様々なアーティストのプロデュースを手掛けながらイギリスの人気バンド
JAPANにサポートメンバーとして参加するなど、まさにニューウェイヴを起こす
アーティストとして注目を集める存在となっていった


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<資生堂>

・春のキャンペーン

キャッチコピー 「口紅マジック」 
タイアップ曲 い・け・な・いルージュマジック 
楽曲提供 忌野清志郎& 坂本龍一+井戸端矮鶏
 モデル 津島要

・夏のキャンペーン

キャッチコピー 「ナツダカラ、コウナッタ。」 

タイアップ曲 LAHAINA 楽曲提供 矢沢永吉 
モデル トリー・メンドーサ

・秋のキャンペーン

キャッチコピー 「気分はフェアネス」 

タイアップ曲 気分はフェアネス
楽曲提携 山根麻衣 モデル アンジェラ・ハリー

・冬のキャンペーン

キャッチコピー 「そのとき、素肌でした」 

モデル 山咲千里




春のキャンペーン 「口紅マジック」
タイアップ曲  い・け・な・いルージュマジック 
 アーティスト 忌野清志郎& 坂本龍一+井戸端矮鶏

資生堂も春のキャンペーンで今までにない大胆なイメージを打ち出した
バレンタインに合わせて発売されたキャンペーンソングは
忌野清志郎+坂本龍一「い・け・な・いルージュマジック」

曲調はいつものRCサクセション節なのだが
その見た目が人々の度肝を抜いた

「男が化粧する」のをここまで大ぴらにメディアで
表現したことはそれまで無かったからだ

広告モデルの津島要からしてが刈り上げで中性的だが
音楽パフォーマンスにあたって坂本龍一はデヴィッド・ボウイをはじめとする
英国ニューウェイブ(デュラン・デュラン、カルチャー・クラブが代表)の
ビジュアル戦略をいち早く取り入れた

「男が化粧なんて…」という風潮をあざ笑うかのように
この歌はオリコン週間1位、年間20位の大ヒット

後の国内ビジュアル系バンドにも影響を与えることになる




夏のキャンペーン 「ナツダカラ、コウナッタ。」 
タイアップ曲 LAHAINA  アーティスト 矢沢永吉

1978年に「時間よ止まれ」を楽曲提供し大ヒットになった
永ちゃんが二度目の楽曲提供となった「LAHAINA」

CMにも永ちゃん自身が出演しました
永ちゃんはミステリアスな役でセクシーに キスをすると言う流れでした

1982年と言えば永ちゃんは活動拠点をアメリカに移しロス在住だった
ドゥービー・ブラザースのメンバーと共にE・YAZAWA として来日し
凱旋武道館ライブ「MILES AND MILES」を敢行した年でもあった




秋のキャンペーン 「気分はフェアネス」
タイアップ曲 気分はフェアネス  アーティスト 山根麻衣

う~ん、 山根麻衣さんって誰だ?

と、いう事だが、1979年に音楽活動を始めたボーカリストらしいが
残念ながらあまりにも資料がないし僕は知らない 笑!

で、結果は言わずもがな1982年の秋のキャンペーンは
資生堂CMソング史上稀にみる不発に終わったらしい 笑!




冬のキャンペーン 「そのとき、素肌でした」

山咲千里さんって昔いたな~・・・ってレベルしか知らない 笑!

16歳で女優デビューして20代で資生堂冬のキャンペーンガール
「そのとき素肌でした」のモデルを3年務めたらしい

美容に関する情報公開を惜しまず積み重ね
そのメッセージを発表した書籍は11作品にもなるそうだ


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1982年のキャンペーンでカネボウが優れていたのは
二番手ならではのマーケティング戦略だった

資生堂が春に「い・け・な・いルージュマジック」で切り拓いた
「男の化粧」イメージを秋に上手く利用した

あくまでカネボウはCMソングを担う一風堂だけに限定し広告のメインビジュアルは
男の化粧とは真逆の「世界一の美女」を前面に押し出し
保守的な大衆の取り込みを狙ったのである

こうした作戦が功を奏し80年代のCM展開では
カネボウが資生堂をたびたび圧倒していく

と、いう事で個人的には1982年も前年に引き続き
カネボウに軍配が上がる 笑! ジャンジャン!!


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PRAINS美容室

呉市本通り2-3-4(四ツ道路バス停前) 
(0823-23-7540)

PRAINSホームページ http://prains.jimdo.com/


PRAINSホットペッパービューティー  http://beauty.hotpepper.jp/slnH000288765/?cstt=

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閉じる コメント(6)

ん~、今回のはほとんど記憶に残ってないですねー

なんでかなぁ?っと考えたら、バイトとバイクの夜遊びで
ほぼほぼ、家に居なかったせいなのかもねー

2018/1/30(火) 午前 10:57 [ ヒロ ] 返信する

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> ヒロさん

この時代僕は免許証が取り消しになってた頃で美容室に就職した年だったんです
そんなにテレビを見てたという記憶もないんですが、ハウンド・ドッグや
山下久美子、一風堂、忌野清志郎・坂本龍一の曲は覚えてますよ
もちろん永ちゃんの曲もね!

2018/1/30(火) 午前 11:38 [ プレインズ ] 返信する

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> プレインズさん

> プレインズさん
一風堂は、土屋昌巳さん(一風堂)は、なぜか記憶にありますね。
研ナオコさんと似てはないのだけれど、何となくそのイメージ・・。

久米さんと黒柳徹子さんの歌謡番組で、英国ロンドンから生中継したことがあったような・・・。

この年の大ヒット曲は、あみんの「待つわ」だった?

2018/1/30(火) 午後 2:27 [ komkome11 ] 返信する

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> komkome11さん

一風堂、個人的には一発屋のイメージが強いんですが
確かに出てきた時は異色でインパクトもありましたね
研ナオコ・・・まあ、言われてみればって感じですかね

土屋さんはイギリスの音楽にも精通されてたようです
イギリスでも活動されてたようですしね

あみんの「待つわ」、以前記事で掘り下げました
確かにヒットはしましたね!

2018/1/30(火) 午後 8:02 [ プレインズ ] 返信する

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曲としては私的には「いけない・・・」の一人勝ちとしたい(^^♪

でも、この年の勝者はやっぱりカネボウかなぁ(^^♪
パレットキャットは春のウキウキかんがいっぱい。
「すみれ・・・」もなかなかよかったわ(^^ゞ
この時代の雰囲気を表していたのはカネボウの方だったような気がする(^^ゞ

フェアネスのモデル、アンジェラさんはこの後もしばらく資生堂のCMに出ていたよねぇ(^^ゞ
かなりキレイな人で、今もアメリカでモデルなんかをやられているらしい(*^^)v

2018/1/30(火) 午後 8:17 ゴルゴ 返信する

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> ゴルゴさん

僕としては、永ちゃんの・・・って言いたい所ですが、この年は
ハウンド・ドッグの「浮気なパレットキャット」が思い出深いですね
山下久美子さんの「赤道小町ドキッ!」も懐かしいですが僕は山下久美子さんの
楽曲の中ではデビュー曲の「バスルームから愛をこめて」が好きですね

この頃は資生堂よりカネボウに勢いを感じますよね
まあ業務成績はよくわかりませんが 笑!

この時代にモデルだった方も今では還暦前後になってると思います
親子2代でモデルやってる方もいるようですよ

2018/1/31(水) 午前 10:04 [ プレインズ ] 返信する

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