ハンドバッグと一緒にX線検査機へ 中国の駅で
保安検査でかばんを盗まれるのが心配だったらどうするか。ある中国人女性は盗難防止のためだけに、自分のハンドバッグとともにX線検査機を通ってしまった。
中国南部の広東省東莞市の鉄道駅職員は、X線モニターに乗客の人影を見て衝撃を受けた。
中国の動画サイト「梨視頻(Pear Video)」の映像には、春節(旧正月)の帰省ラッシュ中の10日に起きたこの奇怪な事件の様子が映されている。
ベルトコンベヤーから降りると、女性はバッグを確認して立ち去った。
特異なX線画像からは、荷物の後ろで女性が手足と膝を付き、ハイヒールを履いたままだと確認できる。
女性がなぜそこまでハンドバッグを心配していたのか不明だが、中国の人々の多くは春節の帰省時に多額の現金を携帯する。
「梨視頻」の映像によると、女性はまず、自分のスーツケースをベルトコンベアに乗せた後、小さなハンドバッグを持ってスキャナーの中を歩いて通り抜けようとした。
女性はその後、かばんは全てX線での荷物検査を受けなければならないと告げられたが、ハンドバッグを手放すのを拒否した。
女性が思いついた解決法は、手荷物と一緒にコンベアベルトに乗ることだった。反対側から無傷で這い出てきた来た女性を見つけた保安検査職員は、驚きで笑ってしまった。
地元メディアによると、東莞駅の職員はこの件以来、X線検査機に入らないよう乗客に注意しているという。スキャナーから出る放射線が害になる可能性があるためだ。
中国では春節にあたる16日に、推定3億9000万人が電車で移動するが、この女性もその1人だった。