14日放送の「オトナの!」(TBS系)で、映画監督の本広克行氏が、「踊る大捜査線」はアニメ「パトレイバー」を参考にしていたことを明かした。

番組には、本広氏と映画監督の押井守氏がゲスト出演し、映画の作り方についてトークを展開した。

本広氏は、踊る大捜査線のテレビドラマの演出、映画版の監督を務めている。押井氏は、パトレイバーやアニメ映画「攻殻機動隊」の監督だ。

本広氏は、自身の実写作品は「アニメの模写」と言い切る。本広氏のデビュー作「7月7日、晴れ」はアニメ「マクロス」、2作目「友子の場合」はアニメ「トムとジェリー」がもとになっているという。

「踊る大捜査線」の場合、本広氏は脚本を読んだ段階で、同作の舞台「湾岸署」が「パトレイバー」の舞台「特車二課」に似ていると感じたようだ。脚本を担当した君塚良一氏は「パトレイバー」を見ていなかったが、本広氏は「(踊る大捜査線は)完全にパトレイバー」「寄せて作った」と明言した。

さらに本広氏は、押井氏が監督を務めたアニメ映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」にも影響を受けたという。「うる星やつら」に出てくるキャラクターの二面性を、踊る大捜査線に活かしたようだ。

たとえば、ユースケ・サンタマリア演じる真下正義は、普段はキャリア官僚でカッコいいが、水野美紀が演じる柏木雪乃の前ではデレデレしてしまうキャラクターになっている。本広氏は、織田裕二演じる青島俊作を筆頭に、すべての登場人物に二面性を持たせ、脚本段階でキャラクター付けしたことを明らかにした。

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