BLM-Qはコントローラーとトランスポンダーから構成される小さな機器です。トランスポンダーはビールラインの外側に密着させ取り付けます。1つのコントローラーから4本のトランスポンダー(4本のビールライン)を管理することができます。
コントローラーからトランスポンダーを通じ複合音波信号を発生させることで、ビールライン内に、酵母菌、バクテリアから形成されるバイオフィルムが付着しにくい環境を作ることができます。
複合音声信号はビールラインの中のビールを媒体として全体に拡がります。
この特殊な信号は、合成された音声信号で構成されており、ビールの味を損なう酵母菌、バクテリアといった細菌から形成されるバイオフィルムの連鎖・結合を緩め、バラバラにし、バイオフィルムにとって好ましくない環境を作り出すことができます。
ですからバイオフィルムがビールホースの内部に付着し増殖するのを防ぐことができるのです。
バイオフィルム発生の流れ
バイオフィルムについて
ビールライン内側に付着したバクテリア、カビ、酵母菌といった微生物は単独で存在しているのではなく、微生物の集合体を形成し存在しています。これをバイオフィルムといいます。
身近なバイオフィルムの例として、台所シンクのヌメリや、歯についたプラーク等があります。
日本では現在、バイオフィルムを除去するために毎日の水通しと、時々のスポンジ通しが推奨されています。
ビールラインの洗浄をどのような方法で、どのくらいの間隔で実施すべきかについてのルールや規制、推奨方法は、世界のビール市場ごとに異なっています。
私たちは旧モデルであるBLM2000を世に出してから、欧米を中心に13年以上に渡りビールライン内の汚染を検証してきました。
私たちは特許を持つ独自の信号特性をより改善し、より長い洗浄サイクルでも、ビールの味を損ねるバクテリアの付着・増殖を制御できるようにするための継続的な研究プログラムにも着手し、次世代技術を取り入れた後継機であるBLM-Qを開発いたしました。
日本市場向けにより小型なBLM-Miniの開発にも着手しております。