海賊版サイトは「漫画の万引」 単行本売り上げ、落ち込み過去最大 (1/3)

» 2018年02月16日 07時28分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 出版市場を長年支える紙の漫画単行本の売り上げが急減している。昨年の推定販売金額は13%減で、過去最大の落ち込みを記録した。原因について、出版関係者は人気漫画を無許可で公開している「海賊版サイト」の横行を指摘。日本漫画家協会もこれらのサイトを非難する異例の声明を発表した。

画像 単行本・雑誌の推定販売金額

 「全く創作の努力に加わっていない海賊版サイトなどが、利益をむさぼっている」「このままの状態が続けば、日本のいろいろな文化が体力を削られてしまい、ついには滅びてしまう」

 日本漫画家協会(ちばてつや理事長)は13日、公式サイトで「海賊版サイトについての見解」とする声明を公開。昨秋から急激に知られるようになった、ある特定のサイトに言及しているとみられる。調査会社「ビデオリサーチインタラクティブ」によると、今年1月にアクセスした人は推定約30万人に上るという。

 この状況に、作り手側は強い危機感を抱いている。

       1|2|3 次のページへ

copyright (c) 2018 Sankei Digital All rights reserved.

- PR -

Special

- PR -

「AIは万能だ」──間違った知識を身に付けていませんか? AIの現状をいち早く知ることで、他社に差を付けるチャンスを掴めるかも。ビジネス活用の今がここに

創業数年で、国内に約30拠点・社員150人を抱える急速な多拠点展開に成功したベンチャー企業。その急成長を可能にしたのは?

婚姻組数が減る一方、「将来結婚したい」ニーズが急増。そんな中、注目を集めている「お見せ合い婚」とは?

ビッグデータやAIを活用して1人1人の借入条件を算出する新しい金融サービスが誕生。今までと何が違うのか、30代の中堅ビジネスパーソン・山下さんが試してみた。

Webページの運営元が実在することを確認できる“証明書”があるのを知っていますか? 安心してWebを見られる大事な仕組み、どんな事業者が発行しているのだろうか?