冬の寒さがもう限界なので熱帯植物園でリゾート飯を食べてふた足先に夏を満喫してきました

植物園の温室に行くと、冬でも夏気分を味わえます。上着の下には夏服を着て行き、到着したらロッカーに上着をすべて預け、夏服だけで散策すると、本当に熱帯のリゾート地へ来たかのように感じられます。さらに、植物園内のレストランなどで食事をすれば、よりいっそう気分が高まります。東京なら新木場にある「夢の島熱帯植物館」(東京都江東区夢の島2-1-2)がオススメ。敷地内のカフェでは、「ガパオライス」「ロコモコ」といったトロピカルなメニューをいただけますよ。(新木場・葛西臨海公園のグルメカフェ

冬の寒さがもう限界なので熱帯植物園でリゾート飯を食べてふた足先に夏を満喫してきました

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夏が好きすぎるココロ社です。

 

外出を控えがちになるこの季節。たとえおいしいものがあるとわかっていても、外に出る気がなかなかしないもの。こういうときは、春さえも一気に通り越して夏を感じさせる施設に夏のような格好で行って、二足先に全身で夏を満喫するしかない。ショック療法のようなものだと思っていただきたい。

 

夏のような場所というと、やはり植物園の温室

いまは一年のうちで一番温室が楽しく感じられる季節なのだけれども、温室を100%エンジョイするためにはいくつかのポイントがあるので、参考にしていただきたい。

 

(1)重ね着をして、一番下は夏服で行く

温室に入ったとたん、「夏になった」と思いたい。そのために、下は夏服を用意し、ロッカーに上着などは押しこんでしまおう。正直言って、温室の中は20度を切っていたりすることも多く、夏服だと多少心許ないのだけれども、無理にでも夏服で過ごしてみると、すばらしい開放感を味わうことができるはずだ。

 

(2)早めに行く

昼を過ぎると人が増えてきて、あまりのんびりできない。また、上着や荷物をしまいこむロッカーが埋まっている可能性がある。また、外気温が低い時間帯に入った方が気温差が大きくて楽しいので、施設が開いてすぐ入ることが望ましい。

 

(3)何らかの形で、建物の中で食事をとる

レストランや休憩スペースが温室の外にあると、上着を着たりせねばならず、興ざめしてしまう。植物を見て、同じ場所でごはんを食べて休憩して、じっくり過ごすためには、温室内にすべてが備わっていることが望ましい。途中で生春巻きなどを買っておき、休憩スペースで食べるのもいいが、中にレストランやカフェがあると、より旅行した気分になれる。

 

このポイントを押さえれば、考えなしに植物園に行くよりもずっと楽しく過ごせるはずである。なお、首都圏でとくにおすすめなのが、新木場にある夢の島の熱帯植物館。なぜここなのか……というのは、読み進めていくと理解していただけるはずである。

 

冬の新木場駅は寒そうだけれども、むしろそれはご褒美

新木場駅を降りて、夢の島方面へと向かう。

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写真を見ると寒そうに見えるし、実際に風が身に染みるのだが、このあとの夏を楽しむための前置きだと思って、寒さを満喫しておきたい

 

15分ほど歩くと、熱帯植物館に到着。

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本題とは関係ないが、うろこ雲が激カワである。

体が芯まで冷えているはずだけれども、これからの楽しい時間を考えると、むしろ望むところ。ロッカーに上着も含めて預けてしまい、身軽になって温室の中に入ろう。なにせ、われわれはこれからジャングルに入って、リゾート地で食べるようなごはんを食べるのだから……。

 

温室は、大きなヤシの木がすっぽりと収まる驚きの大きさ

夢の島の温室の特徴は、面積の広さもさることながら、温室であることを忘れてしまう
ほどの高さにある。

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ダイウオヤシがすっぽり収まっている。スケール感を感じていただこうと苦心して撮ってみたのだけれど、感じていただけているだろうか。

 

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出番が少なめの魚眼レンズはこういうときに使いたい。

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また、温室の順路の途中に、外のデッキに出て、夢の島マリーナと工場群を見ることができる。

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当然ながら外なので、冬は厳寒なのだけれども、ジャングルと程遠い風景も相まって、サウナの直後に水風呂に入る気持ちよさがある。勇気を出して外に出てみてほしい。

 

中には滝もあり、滝の裏側を歩くことができる。

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本物のジャングルだとなかなか体験できない風景であり、夢の島はジャングル以上にすばらしいと思えることだろう。遭難の心配もないし……。

 

わたしの行ったときは、サガリバナを見られてよかった。沖縄だと現地のガイドの方にジャングルの奥まで連れて行ってもらえないと見られない。自然のサガリバナは花が川の上に落ちて、幻想的な景色をつくる。

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行く時期によっていろんな花や実が見えるので、何回も行きたくなってしまう。

 

熱帯植物特有の気根も茂りすぎていて、歩きだしそうである。

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そして、滝の向こうに天国めいた場所が見える。

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ここに絶対行きたいと思うはずだけれど、この天国についてはあとでこってりと述べさせていただきたい。

ダイナミックな植物だけだと物足りないという方には食虫植物専門コーナーも用意されている。

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別室になるのだけれど、ここもまた温室なので、ゆっくりと食虫植物を鑑賞できる。

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ウツボカズラがたくさんで、ここに来れば、当分の間、ウツボカズラを見なくても生きていける。まあ、もともと見なくても生きてはいけるけれども……。

 

早めにカフェに行けば、いっそうリゾート気分が高まる

そして、食虫直物を見たら、「虫は遠慮しておくけれども、何か食べたい」という気持ちになるはず。温室を出たら、館内にあるカフェに向かおう。

 

このカフェ、わたしの独自調査によると、12時を過ぎるとよい席は埋まってしまうので、11時過ぎには入っておきたい。

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窓際のリゾート感がすばらしい。念のため復唱しておくけれども、ここは新木場である

 

11時であれば、この窓際の4人席をひとりで専有しても、お客さんはまばらなので気まずさを感じることもない。

そして、このカフェは、単に「植物園の休憩スペース」というレベルを超えている。温室に併設されているカフェの使命を全力で果たそうとしているところが最高なのである。

はじめてこの植物館にきたとき、わたしはこのカフェを、単純にカツカレー焼きそばがあるだけだろうと思って素通りしていた。思い返すともったいないことをしていた。

このメニューを見てほしい。

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おわかりかと思うけれども、店内の佇まいだけでなく、メニューまでも熱帯なのである。さすがにメニューは多くないけれど、そのなかで最大限、熱帯気分を味わえるように努力されていて、感謝の気持ちでいっぱいである。

 

この日はガパオライス(750円)にした。

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ほどよくスパイシーで、ぼんやり外の植物を見ながら食べるのが楽しい。

夏の装いで食べていると、チェンマイのホテルにでもいる気分になる。

ここでどれだけのんびりしても飛行機の時間などは気にしなくていい。なぜならここは新木場だから……。

 

そして、デザートやドリンクについても、凝ったものはないけれども、熱帯を感じさせるものばかりで、財布の紐が緩んでしまう。

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ちょっと珍しいタロイモのアイス(380円)を食べた。

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落ち着いた甘さがいい。

やはりここは新木場ではないのかも?……という気持ちになってきた。

 

植物館を出ると、やはり冬だったなぁと我にかえるのだけれど、2時間ほどの滞在で旅行した気分になった。

 

帰りは遠回りして、この地区ならではの巨大煙突を鑑賞しながら帰ると、二度おいしい。

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首都圏以外の方も、コートの下は夏服にして最寄りの温室に行き、ジャングル探検を満喫してみてほしい。

外が寒ければ寒いほど、わくわくするはずである。

 

紹介した施設

夢の島熱帯植物館
住所:東京都江東区夢の島2-1-2
TEL:03-3522-0281(管理事務所代表番号)
URL:http://www.yumenoshima.jp/
入館料:一般/250円 65歳以上/120円 中学生/100円

 

著者プロフィール

ライター。主著は『マイナス思考法講座』『忍耐力養成ドリル』『モテる小説』。ブログ「ココロ社」も運営中。 

ブログ:ココロ社
Twitter:ココロ社 (@kokorosha) | Twitter

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