鉄道博物館(さいたま市)は本館南側で増築工事を進めている新館を7月5日に開業すると発表した。鉄道を支える仕事や歴史、未来をテーマに新たな展示を充実させ、博物館としての機能を高める。新館開業にあわせ、入館料や前売り券を値上げする。
新館は4階建てで、延べ床面積が約6000平方メートル、展示面積が約3500平方メートル。1階は「仕事ステーション」で、運転士や車掌、駅員のほか、車両・線路の保守や指令員など鉄道に関わる様々な仕事を体験できるプログラムを用意する。山形新幹線で使用していた400系、東北新幹線「はやぶさ」に使っているE5系車両の模型も展示する。
2階は「未来ステーション」として、快適な駅や車両など未来の鉄道を画面上で疑似体験できる。3階の「歴史ステーション」は約150年の鉄道技術の変遷を写真や年表で紹介する。4階には展望デッキやレストランが入る予定だ。
新館の開業と同時に料金体系も見直す。入館料は一般が1300円(現在1000円)、小中高生600円(同500円)、幼児300円(同200円)に改定。団体料金や前売り券もそれぞれ50~300円引き上げる。
新館の開業に先立ち、東北、上越新幹線で走っていた2階建ての「E1系」車両の屋外展示を3月14日から始める。高さ約4.5メートルの迫力ある車体を間近で体感できる。